松田にて2017年03月07日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

        * ウソ 三態




      * アカウソ 二題



      * カヤクグリ 二態



      * ルリビタキ 三態





      * ベニマシコ 二態



      * ミソサザイ 六態







      * オシドリ 二題



★ 本日の ”おっさん”と”鳥さん”の愉快な ”トーク


『ありゃあ!!?......』
『また、行き会ってしまった!!.....』
『ここんところ、ず〜っとだで!!......』
『おらっち、今日は逃げるぞ!!.....』


『もしかして、あの人!!?......』


『そうだよ!!.....』
『あの”質問魔”だよ!!....』
『きっと、今日も聞いてくるぞ!!......』
  お〜い、ジョビ男〜!!.....
『ほら、始まった!!.....』
『おらっちも、今日は逃げるぞ!!.....』
『あとは、ガラさんにお任せ!!.....』
『ガラさん、頼んだよ!!.....』


『おいおい、いくら何でも、そりゃあねえだろう!!?.....』
『あっ、来ちゃったよ!!.....』
  お〜い、ガラ君!!.....
  今、ここにジョビ男がいたと思ったが、どうしたんじゃ?.....
『今日は、用事があるとかで帰ったよ......』
  ふ〜ん、そうか.....
  そんじゃ、お前さんでもいいや.....
  ちょっと尋ねたいことがあるんじゃが、聞いてもいいかのう?......
『あちゃ〜、きた〜!!....』
  うん??....
  今、何か言ったかいのう?.....
『言わない、言わない.......』
  そうか、わしの気のせいか......
『ところで、おっちゃん、聞きたいことって何?.......』
  あんなあ、鳥さんて、飛んでいる時、何で前に進むことができるのじ     ゃ?.....
『はあ????......』
  あんなあ、飛行機はプロペラを回転させることによって、推進力が生じ    て、前に進むことができるんじゃが、鳥さん達はプロペラもないのにど   うして前進できるのか、と聞いておるんじゃよ!!......
『????.....』
『あのねえ、おっちゃん、おらっちは航空力学を専攻したわけじゃないので専 門的なことはわかんないけど、鳥の場合は、飛行機のプロペラに相当する初 列風切羽というのがあってさ、これが推進力を生み出しているんだよ.....』
  ”初列風切羽”?.....
『そうだよ....』
『鳥が空中で羽ばたくことによって、初列風切羽がねじれて推進力を生み出す 仕組になっているんだよ.....』
『だから、この初列風切羽がなかったら、鳥は前に進むことができないのだ  よ....』
  なるほどのう......
  ”初列風切羽”か......
  そんじゃあ、もしも片側の翼の”初列風切羽”とやらを切ってしまったらど   うなるのじゃ?.....
『さすがは、おっちゃん!!.....』
『”変人”と言われているだけのことはあるよね.....』
『こんな残酷な発想は、ふつうの人にはとてもできないもんね......』
  で、どうなんじゃよ?......
『”どうなんじゃよ?”って......』
『そりゃあ、片側の翼だけに推進力がはたらくから、空中でぐるぐる旋回をし ているだけになっちゃうでしょうね!!.....』
  ”空中でぐるぐる旋回”か......
  おお、それで長年抱えていた謎が一つ解けたぞ!!......
  これは 昔 聞いた話なんじゃが、昔の動物園では大きな鳥を飼育する場合   は、その鳥の片側の翼の初列風切羽を切っておったんじゃと......
  その時は、何故そんなことをするのかわからなかったんじゃが、今、お前   さんの話を聞いて、やっと納得がいったわい.....
  片側の翼の初列風切羽を切ってしまえば、もしも その鳥が動物園から逃げ   出したとしても その鳥は動物園の上空をぐるぐる旋回するだけで遠くに   飛んで行くことはないじゃろうからのう......
『????....』
『なんて残酷な!!.....』
『人間て、本当に自分勝手な生き物だよね!!......』
『”初列風切羽”を切られた鳥さんの気持ちなんて、ぜんぜん考えてもいないの だから!!.....』
  ま、そんなに怒るなって!!....
  それは昔の話で、たぶん今の動物園では、そんな残酷なことは行われてい   ないと思うぞ.....
『どうだかねえ?.......』
『是非そうあってほしいけど、人間て ぜんぜん信用できないからね......』
『ま、おっちゃんに怒っても仕方がないことなんだけどさ.....』
『でね、また初列風切羽の話に戻るけど、初列風切羽は鳥の種類によって、羽 の数が決まっているのだよ.....』
  何?... ”羽の数が決まっている”じゃと!!?.....
『そうなんだよ.....』
『ススメ目の場合は9枚、カイツブリ類は11枚、その他の種類はみんな10枚な んだよ.....』
  ふ〜ん、初列風切羽って、そういうもんかいのう......
  わしは、でっかい団扇でも作ってバタバタ動かせば、空を飛べると思って   いたが、そんな単純な話ではないんじゃのう......
『そんなの、あったり前でしょうが!!......』
『おっちゃんの頭は”単純”でも、空を飛ぶということは筋肉・羽・神経系など 相当に”複雑”なシステムが必要なんだよ!!...』
『ああ、疲れた.......』