と或る公園にて2018年03月14日

★ 今日の ”風景画”


★ 本日の ”おっさん”と”鳥さん”の愉快な ”トーク


『おやっ?......』
『あれは、もしかして おっちゃん?......』
『そうだよ!! あの姿格好は間違いなくおっちゃんだよ!!.....』
『おっちゃんのやつ今日もレンジャクさんの確認に来たのかな?.....』
『でも、おっちゃん、可哀想!!.....』
『だって、レンジャクさんは、おとといの夕方帰ってしまったんだもの.......』


『お〜い、おっちゃ〜ん!!......』
『レンジャクさんは、もう帰ったよ〜!!......』
  なに?.....
  ”レンジャクが帰った”と!!?.....


『そうだよ!!......』
『おっちゃんによろしくと言ってたよ!!.....』
『レンジャクさんの気持ちとしては、もう少し滞在したかったらしいけど、い ろいろな事情があって、急に帰らなければならなくなってしまったんだっ  て.....』
  そうか......
  わしも、もう少し滞在してくれると思っておったんじゃが、こんなに突然   去ってしまうとは思わなかったよ......
  今回みたいに長期滞在すると、つい 昨日もいたんだから明日もいて当たり   前という頭になってしまうが、じつは、これが一番いけないことなんじ   ゃよのう.....
  人間の憶測と現実はやはり違うのじゃよ......
  だからこそ、生態観察においては、大変だけど日々の観察・チェックをこ   まめにする必要があるわけじゃがな.....
  そうでないと、何一つ正確なデータを残すことができなくなってしまうか   らのう....
  いい加減なデータでは後で使い物にならんわい!!.....
  今回の場合は、最初にレンジャクを観察してから14日間はしっかりと確認   できたので、少なくともこの時季の本公園において、ヒレンジャクの小   群(8羽)が最低14日間は確実に滞在したという事実は記録として残す   ことができるわけじゃ.....
   これは、本公園におけるヒレンジャクの飛来データとしてはなかなか貴   重なものじゃよ.....
  それにしても、14日間も観察し続けてきた鳥達が、或る日或る時、パッと   視界から消えてしまうのは実に淋しいことじゃのう.....
  人間というのは、実にバカな生き物で、それが鳥に限らず何であっても当   たり前のように自分の近いところに存在している時は、そのものの有り   難さには気が付かないで、そのものが自分から遠ざかったり、失ったり   した時初めてそのものの真の価値を理解できるようにできているのかも    しれんのう.....
  まったく、哀れな生き物じゃよ.....
  まあ、何はともあれ、この時季、ヒレンジャクが14日間も本公園に滞在し   てくれたことを素直に感謝したいと思う.....
  そして、あのレンジャク達が北国の繁殖地に無事辿り着いてくれることを   お前さんといっしょに祈ろうではないか....
  『そうだね......』
  『おっちゃん、時節は今まさに ”連雀去りて、桜花開く”だね......』

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://kneko.asablo.jp/blog/2018/03/14/8803209/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。