菅塩沼にて2018年07月11日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

      * カイツブリ 二態



沼一面に咲き乱れるオオカナダモの白い花に囲まれて......
カナダという名前が付いているから、カナダ原産かと思うと、さにあらず、本 種は南米アルゼンチンが原産だとか......
だったら、最初から、カナダなどというネーミングは付けるな、と言いたいと ころだが、本種オオカナダモ以外にも、カナダモ、コカナダモという種類が あって、そちらはカナダを含む北米原産だというからややこしい.....
いずれにしても、この沼一面に咲き乱れるオオカナダモの白い花は何やら幻想 的な雰囲気を醸し出してくれ、見る者の目をひと時楽しませてくれる....
そんな白い花に囲まれて、浮いたり、潜ったりを繰り返しながら、時々奇声を 発しているカイツブリは、いったい何を感じているのだろうか.......

★ 今日の ”お花さん”

<クズ>
万葉集に、山上憶良の”秋の野の花を詠める二首”というのがあるがご存知だろ うか......
『秋の野に咲きたる花を指折り かき数ふれば七種の花
  萩の花、尾花、葛花、なでしこの花、女郎花、また藤袴、朝貌の花』
いわゆる秋の七草を詠んだ歌である.....
萩の花とはハギ、尾花はススキ、葛花はクズ、なでしこの花はカワラナデシコ
女郎花はオミナエシ、藤袴はフジバカマ、朝貌の花はキキョウである.....
暦の上ではまだ七月であるが、本種クズはれっきとした秋の花なのである.....
  
<アキノタムラソウ>

<ミソハギ>

<オカトラノオ>

<ダイコンソウ>

<イヌザクラ>

★ 今日の ”トンボさん”

    * オオヤマトンボ(♀) 二態



池や沼で、時々見かけるオニヤンマのようなトンボ.....
じつは、それはオニヤンマではなく、本種の場合が多い.....
観察している間は、先ず止まってくれることはなく、今回のように
 近くで止まった姿を撮影出来ることは稀である.....
あまり、元気そうではなかったので、そろそろ寿命を迎えた個体だった可能性 がある.....
           *

<コシアキトンボ>

<ショウジョウトンボ>

<オオシオカラトンボ>

★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<ゴイシシジミ>
このチョウの幼虫は日本で唯一の肉食性である....
餌は笹の葉裏に生息している或る種のアブラムシである.....
成虫(♀)は、絶えず笹の葉っぱの間を小刻みに飛び交い、アブラムシを探し まわる.....
葉裏に運良くアブラムシの群れを見つけると、♀は群れの中に産卵する....
やがて孵化した幼虫は周囲のアブラムシを捕食しながら生長するという具合で ある.....
ちなみに、成虫はアブラムシの出す分泌液をエネルギー源としている....
要するに本種は幼虫、成虫共に笹に生息するアブラムシに依存することによっ て生を営んでいるわけである....
この写真で、葉裏に見える白っぽいものが見えるだろうか......
それが、アブラムシの群れである.......

<オオムラサキ>
言わずと知れた日本の国蝶である.....
何とか翅を開いたところを撮りたかったが、残念ながら、暗過ぎてピントが合 わず、撮れた一枚はチョウの写真としては最悪のアングルになってしまっ  た.....
よって、もしも、この写真を見られる方がおりましたら、その時は どうか こ   のチョウが翅を広げている姿を頭の中で目一杯想像しながら眺めて下さいま せませ....(笑)
ちなみに、このオオムラサキが止まっていた木はクヌギであるが、本種が生息 出来る環境は、幼虫の食樹であるエノキと成虫の栄養源となっている樹液を 確保出来るクヌギがセットになっている林の存在が必要である......

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