西長岡にて2018年07月12日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

     * ゴイサギ(幼鳥) 五題






    * ササゴイ(幼鳥) 一題


ゴイサギの幼鳥は別名”ホシゴイ”ともよばれている......
幼鳥の背中に星状の白い斑点が残っている為だ.....
今日は、いつものコース途中の水辺の林で、まだ巣立ってから間もないと思わ れるゴイサギの幼鳥6羽を観察した....
通常、ゴイサギの一巣卵数は3〜6個であるから、この6羽は同じ巣から巣立っ た幼鳥である可能性が高い.....

しばらくすると、ホシゴイが止まっている木々の一角にゴイサギの幼鳥とは明 らかに羽色の違う個体が一羽飛来した.....
その鳥は木の奥の方に入ってしまった為にすぐには確認できなかったが、枝の 隙間から辛うじて撮った写真をモニターで確認してみると、それはゴイサギ ではなく、ササゴイの幼鳥だった....
このササゴイの幼鳥、どこで繁殖したものか分からないが、ゴイサギの幼鳥達 に混じって一緒に行動していたのかもしれない.....
いずれにしても近年ここでササゴイを観察したのは初めてだ.....

★ 今日の ”お花さん”

<ヌマトラノオ>

花序はオカトラノオほどは端正に整っていないので見栄えは劣るが、白い小粒 の花々はそれはそれで可愛らしいものである.....
本種は、決して珍しい植物ではないが、ではどこにでもあるかというと、そう でもない.....
むしろ、今では分布は局所的といったほうが良いかもしれない......
そんなヌマトラノオであるが、昨年、放棄水田の一角に本種が群生しているの を見つけた......
おそらく、総数で100〜200株はあると思われる......
 この周辺で、本種がこんなに群生しているのを見るのは初めてだ.....
今後、この放棄水田がどのように変化するかで、本種の命運も決まるような気 がするが、できれば末永く残したい植物である.......

           *

<ヤブカンゾウ>

<セリ>

<ミクリ>

<ノブドウ>

<サワグルミ>

★ 今日の ”トンボさん”

<コオニヤンマ(♀)>

<ウチワヤンマ(♂)>

コオニヤンマもウチワヤンマも”ヤンマ”の名前が付いているが、ヤンマの仲間 ではなく、共にサナエトンボの仲間である.....
どちらも、サナエの中では、最大級の大きさである....
なかでも、ウチワヤンマは大きいだけではなく腹部に団扇状の突起をもつ特異 なトンボでもある.....
ウチワヤンマは比較的大きな池沼を好み、そこを生活の場所にしている.....
オオヤマトンボなどとは違って、水面に出ている枝などに時々止まってくれる ので
比較的写真には撮りやすい種である.....

           *

<オオシオカラトンボ>

<コシアキトンボ>

<チョウトンボ>

★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<ジャコウアゲハ(♀)>

ジャコウアゲハの♂の翅の付け根にタコの吸盤のような穴があって、その穴か ら♀を誘引する”麝香”のような匂いを出す......
これが、ジャコウアゲハの名の由来である......
ジャコウアゲハの幼虫はウマノスズクサという植物の葉しか食べない単食性で ある....
従って、♀の成虫は、ひたすらウマノスズクサを求めて草の間をちらちらと飛 び続ける。
もちろん、ウマノスズクサに産卵する為である......
ところで、このウマノスズクサという植物には毒性がある.....
ジャコウアゲハの幼虫はウマノスズクサの葉を食べることで、植物に含まれて いる毒を体内に貯め込むことになる.....
この毒は、成虫になっても体内に残るので、この毒は天敵に対して非常に有効 な武器として作用することになる.....
もしも、鳥などの天敵が成虫を襲って食すると、鳥は毒により中毒を起こして しまうのである.....
ジャコウアゲハの腹部には赤紋が散らばっているが、それは、天敵に毒をもっ ていることを知らしめるサインであるといわれている.....
自然は、メリットのない無益な殺戮や争いはしないのである......

           *

<ツバメシジミ(♂)>

<ツバメシジミ(♀)>

<ルリシジミ>

<ウラギンシジミ>

<イチモンジセセリ>

<キタテハ>