山前公園にて2014年10月17日

★ 今日の景色......
   秋晴れの遠く彼方に赤城山を望む.......


★ 今日の野鳥......

     * ヤマガラ 三題

ヤマガラが口に銜えているのはエゴノキの種子。
ヤマガラとエゴノキ(Snow bell)は共生関係にある。
ヤマガラは種子を食することで栄養源に、一方エゴノキはヤマガラの貯食行動によって、種子を他の場所に運んでもらい、そこに自分の子孫を残す。
お互いがお互いを利用し合うことで成り立っている関係、それが共生だ。
不思議なことに、エゴノキの種子を食する鳥はヤマガラ以外にはいないようだ。エゴノキの果実(果肉)にはエゴサポニンという毒性のある物質が含まれているので、そのせいで他の鳥たちはエゴノキを敬遠してきたのかもしれない。一方、ヤマガラは いつの時代にか、果肉に比べてサポニンの含有量の少ない種子を食することを覚えたのだろう。そして、その時から恐らくエゴノキとの共生関係がはじまったと考えられる.......




      * ヒガラ 二態



★ 今日の植物......

<センブリ>
今季、お初のセンブリだ。それも、たったの一輪だけ.......
春が過ぎ、夏が過ぎ、そして今、センブリの咲く秋になった.......
今年も、残すところ、あと二ヶ月余り......
今更に、時の流れの速さに驚く。

<ヤクシソウ>

<オケラ>
万葉の古(いにしえ)から日本人に親しまれてきた植物である。
万葉集のなかに、”ウケラ”の名で登場する。

<アキノキリンソウ>
”アキノ”がつくところが”ミソ”....
”アキノ”がつかない唯の”キリンソウ ”(ベンケイソウ科)という植物もあるからだ。アキノキリンソウはキク科 である。

<ノコンギク>

<シラヤマギク>

<コウヤボウキ>

<センボンヤリ>
画面左は、センボンヤリの果実、一方、画面右側の蕾のようなものは、センボンヤリの”秋”の”花”、蕾ではありません。世の中に存在する花は 開いているきれいな花だけではないのです。この写真のように開かない花も存在するのです。このような花を”閉鎖花”という。閉じたまま、この中で 自家受粉を完了させてしまう。そして、自家受粉が終わると画面左のような果実になるのです。ちなみに、センボンヤリは”秋”の”花”に対して、”春”の”花”もあるのです。”春”の”花”は普通一般の開く花で、開放花という。
つまり、センボンヤリという植物は、一年のうち、春と秋の2回(開放花と閉鎖花)、花を咲かせる植物であるということです。

<カラスウリ>

<アオハダ>

<ミヤマガマズミ>

★ 今日のチョウ......

    * ムラサキシジミ 二態
ここのところ、急に外気温が低下したせいでしょうか。美しい紫色の翅表を見せてくれる機会が増えてきた。変温動物であるチョウは、活動するためには体温を上げなければならない。そのため、チョウは、体温を上げるときには、翅を広げて太陽光線に対して翅が直角になるように体(翅)の向きをコントロールする。こうすることが、もっとも効率よく熱を吸収することができるからだ。チョウは、そのことを本能的によく理解しているように思われる。このような光景を目の当りにする時、私はいつも生き物の能力の凄さ、自然の不思議さに驚嘆して、思わず溜め息をついてしまうのである.....



     *  ルリタテハ 二態



★ 今日のトンボ......

<アキアカネ>

< マユタテアカネ(♀)>

★ 今日の”おまけ”......