粟谷、渡良瀬にて2018年07月18日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の ”お花さん”

<クズ>

『なに?.... また”クズ”!!?.....』
『おっちゃん、好きだねえ!!...』
そんな声が どこからか聞こえてきそうじゃのう......
でもなあ、このクズというやつは、いろんな切り口があって、けっこう面白い 植物なんじゃよ.....
たとえばな、”葛根湯”という風邪薬の名前を一度は聞いたことがあるじゃろう か.....
あの”葛根湯”の”葛根”とは、文字通り”葛(クズ)の根"ということじゃがな....
”葛根湯”という風邪薬にはクズの根の成分が使われておるんじゃよ....
ああ、それから、葛と言えば、彼の有名な”吉野の葛粉”もそうじゃ.....
”葛粉”とはクズの根から摂った澱粉そのものじゃがな.....
”葛粉”をお湯でとかしたものが、”葛湯”じゃよ....
昔は風邪を引くとよく飲ませてもらったもんじゃてのう.....
その他、”葛粉”を利用したものとしては”葛餅”,”葛きり”などの和菓子もよく知 られておるよのう.....
クズは生長すると、太さは直径が約20センチ、長さは1〜2メートルにもなる 巨大な根っこをもつようになるんじゃよ.....
でもな、このデカイ根っこを掘り起こすには、相当な
手間と労力が必要とされ るため、今では、ジャガイモやサツマイモの澱粉が代用品として使用されて いるということじゃよ.....
このように、クズの根っこは昔から人々の暮らしの中で、いろいろに利用され てきたということじゃ.....
ちなみに、クズは根っこの他にも、春の新芽や花は天ぷらにして食してもなか なかの味なので、機会があったら是非ご試食してみて下されや......


<ノカンゾウ>

<ギンレイカ>

ギンレイカは漢字で表すと”銀鈴花”と書く......
誰が名付けたか、じつに風情のある名前じゃよのう.....
わしは、植物そのものより、この名前が好きだ....
この時季、花は終わってほとんどが実になってしまったが、
 今日は小さな鈴のような花がわずかに二輪だけ残っていた.....

<キツネノカミソリ>

あっちゃー!!.....
花が、もう咲いちゃったよ!!.....
いくら何でも ちょいと早いよのう.....
余りの暑さに、ついに”キツネ”も狂ってしまったか......

★ 今日の ”トンボさん”

       * ”アカネ” 三兄弟

<ナツアカネ>

<ミヤマアカネ>

<マユタテアカネ>

今年も”アカネ三兄弟”が揃ったのう......
本来なら、これにアキアカネが加わって”四兄弟”になるわけなんじゃが、
アキアカネは高温が苦手でのう.....
今は冷涼な山地帯で避暑の真っ最中じゃ.....
秋になって里が涼しくなる頃戻って来る予定じゃよ......

           *

<ハグロトンボ>

★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<ウラギンシジミ>

梅田(忍山林道)、西長岡にて2018年07月17日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

    * ゴイサギ(幼鳥) 三題




ここがお気に入りなのか、今日も この池の岸辺や近くの低木の繁みに数羽が下 り立っていた.....

★ 今日の ”お花さん”

<ヤマユリ>
今、山地では花が真っ盛りだ......
ユリ独特の芳香を漂わせながら、圧倒的な存在感で 見る者を魅了する.....

<タマアジサイ>
アジサイの仲間で、山で一番最初に咲くのがコアジサイ.....
続く二番手が、ヤマアジサイ.....
そして、最後を飾るのが、タマアジサイである.....
この花が終わる頃には、山は秋の気配が漂う.......

<マルバマンネングサ>

<ソバナ>
この花の盛りは、もうちょっと先だ......
でも、気の早い個体はこうやって咲き出す.....
”ソバ”と言っても、食べる”蕎”のソバではない.....
もとの言葉は”杣(そま)”で、”そま”が転訛して”ソバ”になったといわれてい  る....
”杣(そま)”とは山のことである....
そして、山で働く人のことを”杣人(そまびと)”いい、
”杣人”の通る道を”杣道”といった.....
つまり、ソバナとは”杣人”の通る”杣道”に咲いている花を意味しているらしい のである....
まったく、まわりくどい説明である.....
しかし、花自体は実に風情のあるいい花だ.....
山にお似合いの花というべきかもしれない.....
もしかしたら、ソバナはその昔から、”杣道”を幾度となく通う”杣人”達に見初められ愛されてきた花の一つなのかも知れない......

★ 今日の ”トンボさん”

      * ギンヤンマ 二態



一般にギンヤンマは飛び交う姿はよく観察するが、
水草等に なかなか止まってくれないので、写真に収めるのが難しい....
ところが、どういうわけか、この池の個体は私の目の前でよく止まってくれ  る.....
実に有り難いギンヤンマである......

     * ヒメサナエ 二題(忍山)

(♂)
(♀)
もともと、河川の上流部で観察されるトンボであるが、個体数は少なく
 群馬県では、準絶滅危惧に指定されている.....
先日の菱(黒川)での観察と共に、今季二度目の出会いとなった....

          *

<オジロサナエ(♂+♀)>(忍山)

本種もヒメサナエ同様、河川上流部で観察されるトンボであるが、近年の個体 数はそんなに多くはないように思われる......
華奢で小さいので、注意して観察していないと見落としてしまう......
この交尾個体も、かなり遠くのものを望遠で撮影したものだが、目をファイン ダーから離した瞬間に、もう場所が特定出来なくなってしまった......

<コオニヤンマ>(忍山)

<ショウジョウトンボ>

<アキアカネ>

★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<アカタテハ>
幼虫の食草はカラムシなどのイラクサの仲間である......
谷沿いに生育するイラクサの周辺を小刻みに移動していた......

<コミスジ>

     * ウラギンシジミ 二題

(裏)
(表)

桐生(菱)にて2018年07月15日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の ”お花さん”

<キツリフネ>

キツリフネの英名は"touch-me-not"という.....
直訳すると、”あたしに触らないで!!...”ということになるかいのう....
で、ここまで書くと、わしは、ふと、或る曲を思い出したのじゃ.....
それは、ジョンレノンの”Love"という有名な曲だ....
その曲の歌詞の一節に ”love is touch, touch is love" というくだりがあるの だが、ご存知だろうか.....
ま、そんなこと 知っていても知らなくともどうでもいいことなんだが、わし的  には、ジョンレノンがせっかく”love is touch, touch is love"と言ってくれ ているのに、どうしてキツリフネは"touch-me-not"と言って触られること を拒むのだろうか、ということなんだ.....
キツリフネには、何か触ってほしくない秘密でもあるんじゃろうかのう......
さて、ここまできて、やっと植物学の入り口に立つことになったのだが、植物 学的に考察すると、キツリフネには、やはり触ってほしくない個人的な或る 理由があったのじゃよ....
それはのう、こういうことなんじゃよ.....
キツリフネは果期を迎えて実が熟す頃になると、果実に何かが触れると、その 刺激で果実がパーンと勢いよく裂けて中の種が周囲に吹っ飛ぶ仕掛けになっ ておるんじゃよ.....
でな、キツリフネは自分でも、そのことをよく知っており、もしも自分の愛す る人がやってきて、この仕組みを知らずに果実に触ってしまったら、愛する 人に種を勢いよくぶつけることになってしまい、愛する人に多大な迷惑をか けてしまうことになるわけじゃがな.....
だから、そうなる前に、自分から"touch-me-not"と言って、愛する人を悲劇に 落とし込むことから守っておるんじゃよ....
本当は、キツリフネだって愛する人からtouchしてもらいたいのだが、それが できないキツリフネの悲しみの表現が"touch-me-not"というわけじゃが  な.....
"touch-me-not"の裏には、愛する人に迷惑をかけてはいけないというキツリ フネの深い愛があったってわけじゃよのう...
やはり、ジョンレノンの言う通り”love”と”touch”の間には切り離すことのでき ない密接な関係があるってことかもしれんよのう.....
”love is touch, touch is love"か....
じつに、含蓄のある台詞じゃないか....
さすがは、ジョンレノンじゃよのう....

以上、どこの図鑑、書物にも載っていないわし流の妄想的キツリフネ物語の解 説じゃ.....
”これを信じる信じないは、貴方の自由です!!.....”(現代の都市伝説より)

<タマアジサイ>

<ヤマユリ>

<イワタバコ>

<ヒヨドリバナ>

<ヤブカンゾウ>

★ 今日の ”トンボさん”

     * オナガサナエ 二題

(♂)
(♀)
           *

<コオニヤンマ>

<ヒメサナエ>

<アキアカネ(未成熟)>

★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<ウラギンシジミ>

<ウラナミアカシジミ>

★ 今日の ”おまけ” <西長岡(7/14)にて>

     * ギンヤンマ 一題




榛名山にて(7/14)2018年07月15日

★ 今日の ”風景画”


榛名のチョウ達に急に会いたくなり、ふらっと出かけて来た.....
この時季の榛名にはしばらくご無沙汰だったので、何かとても懐かしく新鮮に 感じられた......
たおやかな草原と、そこに咲く色とりどりの草花達、そして その花を求めて飛  び交うチョウ達.....
空には、涼を求めて一夏をこの山で過ごすアキアカネ.....
そこには、これまでと変わらぬ優しい榛名の姿があった.......

★ 今日の ”お花さん”

<シモツケ>

<クサレダマ>

<カワラマツバ>

<ウツボグサ>

<カラマツソウ>

<キリンソウ>

<コオニユリ>

<ミズチドリ>

<サワヒヨドリ>

<ノコギリソウ>

<チダケサシ>

<ミツモトソウ>

<ドクゼリ>

<ヤマホタルブクロ>

<コバノカモメヅル>

<オオダイコンソウ>

<ノハナショウブ>

<シシウド>

<キスゲ>

<フシグロセンノウ>

<キツリフネ>

<キバナノヤマオダマキ>

★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<ウラギンヒョウモン>

<ウラギンスジヒョウモン>

<ヒョウモンチョウ>

<ホシミスジ>

<サカハチチョウ>

<クロヒカゲ>

<ヒメシジミ>

<コチャバネセセリ>

<スジグロチャバネセセリ>

    * メスアカミドリシジミ 二題



    * アイノミドリシジミ 二題


      * エゾミドリシジミ


     * ジョウザンミドリシジミ


    * ウラゴマダラシジミ 一題


★ 今日の ”トンボさん”

<ミヤマアカネ>

<アキアカネ>

<ハラビロトンボ>

彦谷にて2018年07月14日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

      * コジュケイ 二態



”チョットコイ、チョットコイ.....”と呼ぶので、チョット行ってみると、やっこ さん達はすぐに逃げてしまう......
”チョットコイ、チョットコイ.....”と呼んではみたものの、いざ人間の姿を目の 当たりにすると恐くなってしまうのであろう....
今日は、車の中からの撮影だったせいか やっこさん達、慌てて逃げるようすも  なく、かなり近距離での撮影に応じてくれた......
きっと、コジュケイにとっては、人間は敵であっても車は敵ではないのであろ う.....
彼らは、人間という生き物は 車よりはるかに危険な存在だということをしっか りと認識していると思われる.....

      * カワセミ 二態



          *

<サンコウチョウ>

<カイツブリ>

★ 今日の ”お花さん”

<マムシグサ>

本種は性転換をする植物ということでその筋ではよく知られている......
性転換とは♂が♀になったり、♀が♂になったりすることである.....
そういえば、人間の世界でも たまに そのような話を聞くことがあるが、わし は人間の性転換についてはノーコメントである.....
でも、どうしても人間の性転換について知りたいという御仁がいれば、わしで はなく、わし以外のその筋の専門家に聞いて下され.....
よって、話をマムシグサに戻す....
じつは、この植物は発芽して数年間は葉っぱのみで生活して花は咲かせないの である.....
なぜかというと、この時期は花を咲かせるというより、葉っぱで光合成をし  て、せっせと地下の芋(塊茎)に栄養分を貯め込む時期だからだ.....
やがて、芋が一定の大きさになる.....
すると、ここで初めて花を咲かせる.....
しかし、その花は、両性花でもなく、雌花でもなく、雄花なのだ!!.....
つまり、マムシグサは最初は♂からスタートするということだ.....
そして、♂で数年過ごすと、やがて芋は大分大きくなって来る.....
すると、今度は雄花ではなく雌花を咲かせるようになる.....
つまり、この時点で♂から♀へと性転換したわけだ.....
ここで、♂から♀への性転換がめでたく成功したことになる.....
そして、♀になってからは、写真のように実をつけ子孫を残すという仕事にひ たすら専念することになるわけだ....
これが、マムシグサの性転換の顛末である.....
ところで、♀から♂への転換はあるのだろうか?.....
これがあるらしいのである......
栄養状態によって、時には♀から♂への性転換がおこるということである.....

<ホタルブクロ>

<ヒメヒオウギズイセン>

★ 今日の ”トンボさん”

<オジロサナエ>

ここ1、2年確認できなかったので、今年は春先から注意深く探してきたのだ  が、この時季になるまで一頭たりとも見つけることができなかった......
本種は決して珍しい種類ではないのだが、サイズが小さくてなかなか見つけに くい上に増水などで河床が荒れてしまい個体数が数年前に比べるとかなり少 なくなっていることも目に触れる機会が少なくなっている要因の一つとして 考えられる
それでも、今日は辛うじて一頭確認出来きたことで、まだこの河川に本種が生 息していることがわかりほっとしているところである.....

           *

<コシアキトンボ>

<オオミドリシジミ>

今季の本地域での本種との出会いは、今日で二度目であるが
 本種以外のゼフは一頭も確認出来なかった......
本地位域でのゼフとの出会いは、今日が最後になるだろうか......

           *

<コミスジ>

<コジャノメ>

西長岡にて2018年07月12日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

     * ゴイサギ(幼鳥) 五題






    * ササゴイ(幼鳥) 一題


ゴイサギの幼鳥は別名”ホシゴイ”ともよばれている......
幼鳥の背中に星状の白い斑点が残っている為だ.....
今日は、いつものコース途中の水辺の林で、まだ巣立ってから間もないと思わ れるゴイサギの幼鳥6羽を観察した....
通常、ゴイサギの一巣卵数は3〜6個であるから、この6羽は同じ巣から巣立っ た幼鳥である可能性が高い.....

しばらくすると、ホシゴイが止まっている木々の一角にゴイサギの幼鳥とは明 らかに羽色の違う個体が一羽飛来した.....
その鳥は木の奥の方に入ってしまった為にすぐには確認できなかったが、枝の 隙間から辛うじて撮った写真をモニターで確認してみると、それはゴイサギ ではなく、ササゴイの幼鳥だった....
このササゴイの幼鳥、どこで繁殖したものか分からないが、ゴイサギの幼鳥達 に混じって一緒に行動していたのかもしれない.....
いずれにしても近年ここでササゴイを観察したのは初めてだ.....

★ 今日の ”お花さん”

<ヌマトラノオ>

花序はオカトラノオほどは端正に整っていないので見栄えは劣るが、白い小粒 の花々はそれはそれで可愛らしいものである.....
本種は、決して珍しい植物ではないが、ではどこにでもあるかというと、そう でもない.....
むしろ、今では分布は局所的といったほうが良いかもしれない......
そんなヌマトラノオであるが、昨年、放棄水田の一角に本種が群生しているの を見つけた......
おそらく、総数で100〜200株はあると思われる......
 この周辺で、本種がこんなに群生しているのを見るのは初めてだ.....
今後、この放棄水田がどのように変化するかで、本種の命運も決まるような気 がするが、できれば末永く残したい植物である.......

           *

<ヤブカンゾウ>

<セリ>

<ミクリ>

<ノブドウ>

<サワグルミ>

★ 今日の ”トンボさん”

<コオニヤンマ(♀)>

<ウチワヤンマ(♂)>

コオニヤンマもウチワヤンマも”ヤンマ”の名前が付いているが、ヤンマの仲間 ではなく、共にサナエトンボの仲間である.....
どちらも、サナエの中では、最大級の大きさである....
なかでも、ウチワヤンマは大きいだけではなく腹部に団扇状の突起をもつ特異 なトンボでもある.....
ウチワヤンマは比較的大きな池沼を好み、そこを生活の場所にしている.....
オオヤマトンボなどとは違って、水面に出ている枝などに時々止まってくれる ので
比較的写真には撮りやすい種である.....

           *

<オオシオカラトンボ>

<コシアキトンボ>

<チョウトンボ>

★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<ジャコウアゲハ(♀)>

ジャコウアゲハの♂の翅の付け根にタコの吸盤のような穴があって、その穴か ら♀を誘引する”麝香”のような匂いを出す......
これが、ジャコウアゲハの名の由来である......
ジャコウアゲハの幼虫はウマノスズクサという植物の葉しか食べない単食性で ある....
従って、♀の成虫は、ひたすらウマノスズクサを求めて草の間をちらちらと飛 び続ける。
もちろん、ウマノスズクサに産卵する為である......
ところで、このウマノスズクサという植物には毒性がある.....
ジャコウアゲハの幼虫はウマノスズクサの葉を食べることで、植物に含まれて いる毒を体内に貯め込むことになる.....
この毒は、成虫になっても体内に残るので、この毒は天敵に対して非常に有効 な武器として作用することになる.....
もしも、鳥などの天敵が成虫を襲って食すると、鳥は毒により中毒を起こして しまうのである.....
ジャコウアゲハの腹部には赤紋が散らばっているが、それは、天敵に毒をもっ ていることを知らしめるサインであるといわれている.....
自然は、メリットのない無益な殺戮や争いはしないのである......

           *

<ツバメシジミ(♂)>

<ツバメシジミ(♀)>

<ルリシジミ>

<ウラギンシジミ>

<イチモンジセセリ>

<キタテハ>

菅塩沼にて2018年07月11日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

      * カイツブリ 二態



沼一面に咲き乱れるオオカナダモの白い花に囲まれて......
カナダという名前が付いているから、カナダ原産かと思うと、さにあらず、本 種は南米アルゼンチンが原産だとか......
だったら、最初から、カナダなどというネーミングは付けるな、と言いたいと ころだが、本種オオカナダモ以外にも、カナダモ、コカナダモという種類が あって、そちらはカナダを含む北米原産だというからややこしい.....
いずれにしても、この沼一面に咲き乱れるオオカナダモの白い花は何やら幻想 的な雰囲気を醸し出してくれ、見る者の目をひと時楽しませてくれる....
そんな白い花に囲まれて、浮いたり、潜ったりを繰り返しながら、時々奇声を 発しているカイツブリは、いったい何を感じているのだろうか.......

★ 今日の ”お花さん”

<クズ>
万葉集に、山上憶良の”秋の野の花を詠める二首”というのがあるがご存知だろ うか......
『秋の野に咲きたる花を指折り かき数ふれば七種の花
  萩の花、尾花、葛花、なでしこの花、女郎花、また藤袴、朝貌の花』
いわゆる秋の七草を詠んだ歌である.....
萩の花とはハギ、尾花はススキ、葛花はクズ、なでしこの花はカワラナデシコ
女郎花はオミナエシ、藤袴はフジバカマ、朝貌の花はキキョウである.....
暦の上ではまだ七月であるが、本種クズはれっきとした秋の花なのである.....
  
<アキノタムラソウ>

<ミソハギ>

<オカトラノオ>

<ダイコンソウ>

<イヌザクラ>

★ 今日の ”トンボさん”

    * オオヤマトンボ(♀) 二態



池や沼で、時々見かけるオニヤンマのようなトンボ.....
じつは、それはオニヤンマではなく、本種の場合が多い.....
観察している間は、先ず止まってくれることはなく、今回のように
 近くで止まった姿を撮影出来ることは稀である.....
あまり、元気そうではなかったので、そろそろ寿命を迎えた個体だった可能性 がある.....
           *

<コシアキトンボ>

<ショウジョウトンボ>

<オオシオカラトンボ>

★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<ゴイシシジミ>
このチョウの幼虫は日本で唯一の肉食性である....
餌は笹の葉裏に生息している或る種のアブラムシである.....
成虫(♀)は、絶えず笹の葉っぱの間を小刻みに飛び交い、アブラムシを探し まわる.....
葉裏に運良くアブラムシの群れを見つけると、♀は群れの中に産卵する....
やがて孵化した幼虫は周囲のアブラムシを捕食しながら生長するという具合で ある.....
ちなみに、成虫はアブラムシの出す分泌液をエネルギー源としている....
要するに本種は幼虫、成虫共に笹に生息するアブラムシに依存することによっ て生を営んでいるわけである....
この写真で、葉裏に見える白っぽいものが見えるだろうか......
それが、アブラムシの群れである.......

<オオムラサキ>
言わずと知れた日本の国蝶である.....
何とか翅を開いたところを撮りたかったが、残念ながら、暗過ぎてピントが合 わず、撮れた一枚はチョウの写真としては最悪のアングルになってしまっ  た.....
よって、もしも、この写真を見られる方がおりましたら、その時は どうか こ   のチョウが翅を広げている姿を頭の中で目一杯想像しながら眺めて下さいま せませ....(笑)
ちなみに、このオオムラサキが止まっていた木はクヌギであるが、本種が生息 出来る環境は、幼虫の食樹であるエノキと成虫の栄養源となっている樹液を 確保出来るクヌギがセットになっている林の存在が必要である......

利根川(千代田)にて2018年07月06日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”


『なに?なに?....』
『こ、こ、これの、どこが鳥なの!!?......』
思わず、そんな声が聞こえてきそうじゃが、
 いくらわしが惚けてきたからといっても、これを鳥だと言い放ったら、間違 いなくこの時点でわしの人生は終わりじゃがな......
よって、ここで我が人生を儚く終わらせない為にも、わしは声を大にして宣言 する!!.....
  ”これは鳥ではありません!!タヌキです!!.....” (笑)

じつはな、わしの仕事は鳥の調査だけではなく、”四つ足”のチェックも含まれ ておるんじゃよ.....

★ 今日の ”お花さん”

     * カワラサイコ 二題


 
ここでこの植物を見つけてから、すでに3年は経つだろうか.....
毎年風前の灯火のごとく、辛うじて命をつないできたわずかばかりの株は今年 も その姿を消滅させることなく、きれいな花を咲かせてくれた.....
まずは、そのことに感謝しなくてはなるまいよのう.....
じつは、この植物はもともと日当りの良い川原や砂地に生育している種類なん じゃが、今や数が減り、群馬県では絶滅危惧Iに指定されている貴重な種類 になってしまっておるんじゃよ.....
でな、そんな貴重種が広大な利根川の川原のほんの一角に、わずか6株だけだ がしっかりと根付いて毎年花を咲かせてくれているってわけじゃがな.....
それが、わしが見つけてから、もう3年続いているってことじゃよ.....
まったく、有り難いことじゃてのう.....
しかし、かく言うものの、この場所は環境的な条件が決して安定しているわけ ではなく、ひとたび台風などの増水が発生すれば、一気に環境破壊がおこ  り、植物体は根こそぎ流されてしまう危険性を絶えず孕んでおるのじゃよ... もしかしたら、来年は完全に消滅している可能性だって大いにあり得るわけ じゃ....
だからこそ、そうならないように、一年でも長く、この場所での生育を維持し てほしいと願っておるわけなんじゃよ.....
もっとも、たとえ 生き残ってこの場所で毎年花を咲かせたとしてもこの花を見 てやれるのはわし一人だけかもしれんがのう.....

         

<ユウガギク>
ユウガとは”柚の香り”ということらしいが、わしは、これまで一度たりとも柚 の香りを感じたことがないがのう......

<クコ>
クコの花か......
もうそんな季節になってきたんだなあ......

<ヘクソカズラ>
 ”鬼も十八、番茶も出花、ヘクソカズラは花盛り.....”

★ 今日の ”トンボさん”

<ハグロトンボ>

<シオカラトンボ>

★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<キタテハ>

<アサマイチモンジ>

多々良沼にて2018年07月05日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

       * カワセミ 三態




    * コサメビタキ 一題

(平野氏撮影)

ついに、ヒナが巣立ったようだ.....
この画像が巣立ち前の最後の親子の姿になってしまった....
この写真を平野氏が撮ったのが7月3日、そして7月5日の朝、同氏が営巣場所に確認に行った時には、すでに巣の中にはヒナの姿が見られなかったという.....
ということは、7月の4日に巣立った可能性が一番高い......
残念ながら、7月4日は強風が吹いていたせいなどもあり、油断して私も行きそ びれてしまった......
結果的には、サンコウチョウに続き、今回もまた不覚をとるという失態を演じ てしまうことになり非常に残念であるが、ヒナ達が無事に巣立つことできた ことは それはそれで喜ばしいことである....
4羽のヒナ達が無事生長して親鳥になってくれることを祈るばかりである.....
しかし、巣立ったとは言え、やっと飛べるかどうかの幼いヒナ達である.....
昨日今日の雨や風の中で果たして体力を維持出来たかどうか.....
それを考えると一抹の不安が脳裏をよぎるのもまた事実である.....
しかし、人間である私がいくら心配したところでどうにかなるものでもない....
野生の生命力は、そんなに柔なものではないと信じつつたくましく生きて行っ てくれることを願う他はない......
成鳥になって是非来年も当地に飛来してほしいものである.....

コサメビタキに関しては、これまでは春秋の通過鳥という視点でしか捉えてこ なかったが、今回のような ごく手近な低地での繁殖の実態を目の当たりにす  ると、これまでのコサメビタキに対する認識を改めざるを得なくなった....
思えば、コサメビタキの求愛行動らしき動きから、もしかしたら この周辺での 繁殖もあるかもしれないとそれとなく思ったのが始まりであったわけだが、 それが思いも寄らない偶然という形で巣の発見へとつながり今日に至ったわ けである....
 まったく、思いがけない嬉しい偶然の出会いであった.....
今回の観察を通して低地でのコサメビタキの繁殖の様子を多少也とも垣間見る ことができたことは大きな収穫であった......
来季は、それなりの構えでコサメビタキという鳥に向き合いたいと思う.....

★ 今日の ”お花さん”

<ノカンゾウ>

<ヤブカンゾウ>

<オモダカ>

<イヌゴマ>

<ヘクソカズラ>

<ミソハギ>

<クズ>

★ 今日の ”トンボさん”

<ショウジョウトンボ>

<シオカラトンボ>

<ハグロトンボ>

<コシアキトンボ>

<ハラビロトンボ>

<コフキトンボ(♀)>

<ウチワヤンマ>

<オオモノサシトンボ(♀未成熟)>

<クロイトトンボ>

★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<キタテハ>

<イチモンジセセリ>

<ツバメシジミ>

<アサマイチモンジ>

<コムラサキ>

★ 今日の ”おまけ”

      * ツキミソウ 二態



館林にて2018年07月04日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

       * コゲラ 二態



★ 今日の ”お花さん”

<クサレダマ>
クサレダマといっても、”腐れ玉”ではないぞ!!.....
本種は”腐れ玉”ではなく、”草蓮玉”だから、くれぐれも自分勝手な勘違いはし ないようにな.....
ちなみに、”蓮玉(レダマ)”はマメ科の常緑性の低木のことである....
花が蓮玉”に似て、しかも草本性であることから命名された名前ということじゃよ....

<ヒメヒオウギズイセン>
スイセンといっても、本種はアヤメ科で、スイセンはヒガンバナ科だから、
 本種は、スイセンとは何の関係もないのじゃよ......
いったい、どこのどいつがスイセンなんぞという名前をもちこんだのか!!....

<イヌゴマ>
本種は、ゴマの花に似ているが、ゴマのように食用にはならないので、本来の ゴマと区別するために、人間様の都合で、頭にイヌ(犬)を付けられてしま ったようじゃ.....
花はこんなにもきれいなのに、まったく可哀想にのう.....

<シロネ>
根が白っぽいところから、シロネ(白根)......
しっかし、小さい花じゃよのう......

<ヌマトラノオ>
オカトラノオほどの華やかさはないが、
 これはこれで結構可愛らしい花じゃよのう.....

<ハス>
ハスの花は、いつ見ても、優しくふくよかで、見る人を幸せな気持ちにしてく れる花じゃよのう......

<コウモリカズラ>
葉っぱの形がモウモリを連想させるところから付けられた名前じゃよ....

<ガガブタ>
名前は、変っておるが、じつに可愛らしい花じゃよ......
群馬県では、本種はすでに絶滅種に指定されている植物なんじゃが、
 この沼に現在生育しているものが果たして自生なのか、それとも植栽なの  か、判断する術がないわいのう......


★ 今日の ”トンボさん”

<ナゴヤサナエ(♀)>
本種は日本特産種じゃがな.....
最初の発見地が名古屋だったのでナゴヤの名前が付けられたとか.....
このトンボ、群馬県ではこれまで生息が疑問視されてきたようじゃが、2015 年に東毛地区で観察され県内での生息が正式に確認されたようじゃ.....
要するに、本種は 群馬県では、確かな観察例が極めて少ないトンボということ になっておるわけじゃよ....
その意味からも今日の発見は貴重な観察例になると思われる......

<ウスバキトンボ>
ここにきて、一気に数が増えたようじゃ......
今日は、多くの個体が群れで飛び交っているようすが観察された......

<ナツアカネ>
7月に入り、アキアカネに続いて、いよいよナツアカネも登場というところ  か.......
アキアカネは気温の低い山地で一夏を過ごすが、ナツアカネは平地で夏を迎え る......

<ノシメトンボ>
本種は、アカネの仲間では、一番大きな種類じゃがな......
平地の開けた所より、どちらかというと里山の林が好きなトンボじゃよ.....
今日は、林中でたくさん見られたわいのう.....

<カトリヤンマ>
羽化したての個体だろうか.....
翅がまだ弱々しい.....

<ハグロトンボ>
このトンボが見られるようになると、いよいよ夏も本番というところかいのう....

<コフキトンボ>
コフキは”粉吹き”ということじゃ.....
ほれ、体に白い粉を吹いておるのがわかるじゃろうが!!.....

<コシアキトンボ>

<ショウジョウトンボ>
このトンボ、”赤とんぼ”には間違いないのじゃが、いわゆる、”夕焼け小焼けの 赤とんぼ”の仲間(アカネ属)ではないのじゃよ.....
しかし、”赤さ”ではナンバーワンのトンボかもしれんのう.....

<チョウトンボ>
今日も、沼の上を、ひらひら、ひらひら、ひらひら と、
 たくさん飛び交っていたわいのう.....


★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<コミスジ>

<ウラギンシジミ>

<イチモンジセセリ>

<ナミアゲハ>
ガガイモの花で一生懸命吸蜜してが、この花の蜜って、そんなに美味しいかのう.....