TRAIL (NO.72.123)2023年12月02日

★ 今日の ”風景画” 


★ 今日の”鳥さん”

      * アカゲラ 八態










※ 落ち葉積もる と或る山道を歩いていると、突然頭上から"コンコンコン...."と枯れ木を激しく打ちたたく音が聞こえてきた。
音に連られ、ふと上を見上げると一羽のアカゲラが枯れ木にしがみつくようにして必死に嘴を枯れ木に打ち付けていた。
どうやら、枯れ木の中にお目当の虫を見つけたようだ。
アカゲラは表面の枯れた樹皮を剥がしたり、幹に嘴で穴を開けたりと執拗に虫を追い求めているような動きぶりであったが、果たして虫を上手く捕食できたかどうかは私の位置からでは確認できなかった。
それにしても、木に打ち付ける、キツツキの”嘴ハンマー”の威力にはいつもながら驚嘆させられる。
あの激しさで打ち続けても、脳震盪も起こさなければ嘴も壊れないのだから不思議という他ない。

       * カワセミ 二題



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<シメ>

<シジュウカラ>
※ いつもは、枝から枝へと動きっぱなしのシジュウカラだが、今日の此の個体は、なぜか ずーっと同じ姿勢で枝に止まっていた。体の不調でもあったのだろうか.......
普段と違う動きをされると返って要らぬ心配をしてしまうものである。

<ホオジロ>

<チョウゲンボウ>

<キンクロハジロ>

<ヨシガモ>
※ ヨシガモは私の好きなカモの一つであるが、どこにでもいるカモでもない。ヨシガモ好みの池沼は割と限定されているようだ。

<ハシビロガモ>
※ 英名は"Shoveler"で、名前の通り、”シャベル”のような異様な嘴をしているカモである。

<オオバン>

★ 今日の”お花さん”

<ノハラアザミ>
※ 今や野の花はほとんどの種類が枯れて終わってしまったが、此の花だけは辛うじて咲き残っていた。枯野のなかで、ピンク色の花が優しく風に揺らいでいた。

<リュウノヒゲ>
※ 龍の髭というよりは、これは”龍の青玉”である。まるで宝石のような美しい輝きをもった果実である。

★ 今日のトンボさん

      * アキアカネ 二題



※ 12月になり、”赤とんぼ”の寿命もいよいよ秒読みの段階に入った。
今年の”赤とんぼ”類の終認日は、どんな種類の、そしていつになるだろうか......

★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<ヒメアカタテハ>
※ ”ヒメアカ”は確か幼虫越冬のはずであったが、まだ生き残っている成虫がいたとは......
此の個体、よほど強い生命力を持っているのだろう.....

TRAIL (NO.72.124)2023年12月04日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

       * カケス 十態



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※ いつもなら、私の姿を見つければ即、物陰に隠れるか 逃げ去ってしまうカケスだが、今日はどういうわけか かなり近寄っても逃げようとしなかった。
こうなると、返って私の方が心配になってしまい、”おい、どうした、早く逃げろよ!!....”と催促してしまいたくなってしまう。(笑)
お陰様で、今日はカケスを前にして いつになく 思う存分シャッターを切ることができたが、こんなケースは滅多にないことである。
もしかしたら、今日のカケスさん、私のために”モデル”に徹する覚悟を決めて枝に止まっていてくれたのかもしれない。(笑)
カケスは、英語で"Jay"というが、今MLBで大きな話題になっている大谷翔平の移籍先で、候補の一つにあげられているのが、” Blue Jays”である。
"Blue Jay(アオカケス)"
は北アメリカに生息しているカケスで、名前の通り青っぽい色をしている。
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<ヒガラ>

<キクイタダキ>

<アオゲラ>

<ツグミ>

★ 今日の”お花さん”

<イヌホオズキ>

<ブタナ>
※ 12月というのに、土手に咲いて様は、まるで早春を思わせる光景である。

<マンリョウ>
※ 万両

<ヤブコウジ>
※ 十両

<ムラサキシキブ>
※ 漢名は”紫式部”であるが、英名の"Japanese beauty berry"もなかなかオツなネーミングである。

<オトコヨウゾメ>
※ 春の花もいいが、秋、紅葉した葉っぱと赤い実のコラボも風情があっていい。

<ブナ>
※ 私がよく出向く近くの公園に植栽されているブナの木であるが、今紅葉が美しい。ここはもともと本種が生育するような環境ではないのだが、それでも枯れずによく頑張って生きている。
ここ20年来、此の木を見ているが、成長の速度は遅く、なかなか太くならない。
大事にしたい樹木の一つである。

★ 今日の ”ちょうちょうさん”

     * ムラサキシジミ 二題

(♂)

(♀)
※ いつもの場所での観察であるが、ここには結構たくさんの個体が集まってくる。
本種がこの時季、こんなに見られるところも少ないが、ここは陽だまりで暖かく、体を温めるにはもってこいの環境なのだろう。
先日、”ダーウィンが来る”で、本種の幼虫とアリが共生関係にあることを紹介していたが、翅が美しいだけではなく、生態的にもなかなか興味深いチョウである。

TRAIL (NO.72.125)2023年12月07日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

      * ノスリ 二態




※ ここのところ渡良瀬を歩いているとよくノスリに出会う。多分、この周辺を猟場にしている同じ個体であろう。

      * ジョウビタキ 三態




※ この時季、ジョウビタキは出会の機会が多いのでいつでも撮れるというイメージが強いが、いざ写真に収めようとするとなかなか出会いがないものである。
 
       * シメ 三態




※ シメもなかなか警戒心の強い鳥である。
少しでも距離を縮めて撮ろうと欲張ると、すぐに逃げられてしまう。
鳥の写真はなかなか難しいものである。

      * ベニマシコ 三態




※ 渡良瀬のベニマシコであるが、出会う個体はメスばかりで、まだ赤いオスには出会っていない。ベニマシコの本領はやはり真っ赤なオスにある。
真っ赤な”紅”マシコを早く写真に収めたいものである。

       * イカル 三態




※ 今日も河畔林の上空を五、六羽の小群が飛んでいたが、なかなか観察しやすい林には降りてくれない。
上の画像は、単独行動をしていた個体がたまたま近くのムクノキに止まったものを撮影したのだが、シャッターチャンスが訪れる時は、決まって逆光になる。

       * ビンズイ 二態



※ 河畔林の小径を歩いていると、よく前方から飛び上がり林の中に逃げ込んでしまう。私が先にビンズイを見つけるか、ビンズイが先に私を見つけるかで勝負が決まる。今日は私の勝ちである。

      * トラツグミ 三態




※ 今季 渡良瀬でお初のトラツグミである。
最初、地上で採餌しているシロハラを見つけ、それを観察していたら突然シロハラのそばにトラツグミが現れた。すぐに撮影対象をシロハラからトラツグミに切り換えて、トラツグミに焦点を合わせシャッターを切ったのだが、なんせ距離が遠過ぎた。おまけにトラツグミも長居をすることなくすぐにその場から飛び立ってしまったので中途半端な撮影で終わってしまったのが残念である。

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<シロハラ>
※ 今季は渡良瀬では、まだシロハラはほとんど観察していない。あの独特な鳴き声もどこからも聞こえてこない。今年は、個体数が少ないのだろうか.....

<アカゲラ>

<アオゲラ>

<カケス>

<ホオジロ>

<カシラダカ>

★ 今日の”お花さん”

<マユミ>
※ 渡良瀬の河畔林では、マユミとコマユミという種類が見られるが、花はマユミの方が大きくかつ目立つ。一方、コマユミの方は花より葉っぱの紅葉が美しく、秋から初冬にかけて葉っぱが真っ赤になり遠くからでもよく目立つ。

<フユノハナワラビ>
※ シダの仲間であるが、今 緑地公園のあちこちで観察される。
また、渡良瀬にはないが、夏場 、近くの低山に行くと”ナツノハナワラビ”という種類も見られる。

TRAIL (NO.72.126)2023年12月15日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

      * キツツキ 三題


<アオゲラ>

<アカゲラ>

<コゲラ>
※ ここのところ、一気に落葉が進んできた河畔林であるが、そんな林の中をキツツキ類独特の鋭い声を発しながら枝から枝へと移動して行くケラ類の姿が頻繁に見られるようになってきた。


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<シメ>

<ビンズイ>

<ツグミ>

<カワラヒワ>

★ 今日の”お花さん”

<ビワ>
※ 近くを通ると、芳香とも言い難いがビワ特有の香りが漂ってくる。そして、その香りに惹きつけられたであろうハナアブたちがこの花をめがけて多数飛来していた。

★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<ムラサキシジミ>

<キタキチョウ>
※ ムラサキシジミもキタキチョウも共に成虫越冬なので、気温の高い日には動き出す。

TRAIL (NO.72.127)2023年12月17日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

     









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TRAIL (NO.72.128)2023年12月19日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

      * ノスリ 九態











※ 電柱に止まっているノスリの姿はまるで置物のように見えるが、ただ ぼーっと止まっているわけではない。眼下に獲物を発見すれば、すぐに舞い降りて獲物を捕獲する。今回は、トカゲを捕食したように見えた。

        * キジ 三態




※ 繁殖期のオスの肉垂(にくだれ)は大きく発達し、真っ赤になるが非繁殖期の冬はほとんど目立たない。

      * トモエガモ 三態




※ トモエガモとの出会いは久しぶりだ。
たった一羽だけであったが、オシドリの群れに混じって飛来したようだ。
なかなか可愛いカモである。

★ 今日の”お花さん”

<ムクロジ>
※ 果皮を除去すると、中に黒く硬い核が現れるが、この核は昔から追羽根の球として使われてきた。
今年もあと少しで正月を迎えることになるが、羽根付きなどという正月の遊びは昔の過去の遊びとして記憶に残るのみになってしまったようだ。
時代は随分と変わったものである。私も明日はまた一つ歳を重ねて更に”昔の人”となる。


<ヤツデ>
※ ヤツデは”八つに割れた手”に例えたものだが、実際には八つに割れたものはなく、ほとんどが7つか九つである。
でも、(7+9)÷2=8になるが、これは偶然か?.....(笑)

TRAIL (NO.73.1)2023年12月21日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

   * 果実を啄む冬鳥たち 二題


<シメ>

<ツグミ>
※ 残り少なくなった果実を求めてシメやツグミが河畔林を訪れる。
彼らのお好みの果実は、エノキやムクノキなどであるが、それとても数が少なくなってしまった昨今である。
上の写真のツグミが啄んでいるのはノイバラの果実であるが、鳥たちはノイバラの果実は、そんなに好きな果実でもないようだ。
これは、人間とて同じだと思うが、目の前に色取り取りの食べ物が置いてあれば、やはり自分の好みにあったものから順に食べるのが自然で、鳥も、脂肪分が多く栄養価の高い果実から順に食して行く傾向があるようだ。
そんなわけで、ノイバラの果実は周りにお好みの果実が少なくなったこの時季、鳥たちにとっては”若干不本意ではあるが....”という部類に属する果実の一つなのかもしれない。


     * トラツグミ 二態




※ 渡良瀬の河畔林では、今回が今季3度目の出会いということになる。
河畔林全体の個体数はそんなに多くはないはずなので、もしかしたら同じ個体を見ている可能性もある。

      * カシラダカ 二態



※ この時季 河畔林の所々で必ず出会う小鳥であるが、以前ほど大きい群れに出会うことがなくなった。大きな群れで、せいぜい10羽弱というところである。全体としては、個体数が減少している冬鳥なのかもしれない。

       * アオジ 二態



※ 今季はまだ数が少ないようだ。例年に比べて出会いの機会が少ない。

           * 

<ベニマシコ>
※ せっかく”赤い”のに出会ったのに、残念ながら枝の向こう側であった。
赤とんぼがいなくなってしまったこの時季、赤い色をした鳥との出会いは貴重である。

<セグロセキレイ>
※ 塒入りする時以外は、地上歩きのシーンがほとんどのセグロだが、時には日中この写真のように枝に止まることもある。
枝上に止まる姿もなかなかいいものである。

<ジョウビタキ>

★ 今日の”お花さん”

<クコ>
※ この時季になってもまだ枝に残っていた。
熟していかにも美味そうな果実である。

TRAIL (NO.73.2)2023年12月22日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

      * キツツキ 三種







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※ 渡良瀬の河畔林はこの時季落葉が進み今や落葉樹のほとんどの葉が枯れ落ちてしまった。そんな河畔林の中を東に西に北へ南へと餌を求めて絶えず移動しているアカゲラやアオゲラなどのキツツキ類の姿はよく人目につく。
冬枯れの林の中でキツツキ類とのひと時の出会いは冬の河畔林散策の楽しみの一つでもある。

      * マヒワ 三態





※ ここのところの冷え込みと雪の影響だろうか、マヒワたちも北地から暖地の里山に南下してきたようである。数は少なかったが、ハンノキの枝に止まり果実を啄む姿が何とも愛らしかった。

       * カケス 二態




※ ここのところ、渡良瀬のカケスはいくらか人馴れしてきたように見えるが
私の思い過ごしだろうか.....

       * イカル 二態



※ 冬さえずる鳥はほとんどいないが、このイカルだけは通年、独特の節回しで美しい歌声を聞かせてくれる。今日も、冬晴れの穏やかな河畔林の一角から美しい音色を奏でていた。

       * ノスリ 二態



※ 最近、どこに行ってもよく見かけるノスリである。止まっている姿はなんとものんびりとしているようで、他の猛禽類に比べると、あまり獰猛さを感じさせない。とは言え、小動物を捕食する猛禽であることは間違いない。
  
         * 

<カシラダカ>

<ビンズイ>

<アオジ>

<エナガ>

★ 今日の”お花さん”

<イヌザクラ>
※ あまりの鮮やかさに思わずカメラを向けてしまった。
他の桜はとっくに葉を落としてしまったなかで、このイヌザクラの葉っぱの最後の輝きは見事である。

<ムラサキシキブ>

<ガマズミ>

<サザンカ>
※ この時季、サザンカの花がなくなってしまったらどんなにか寂しく味気ない冬になってしまうだろうか.....
サザンカの花は身に滲みる寒さの中で、見る人の心をほんのりと温めてくれる花である。

TRAIL (NO.73.3)2023年12月25日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

      * キツツキ 四題




<アカゲラ>

          *


<コゲラ>

   * ”渡良瀬マシコ” 十一題




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     * キセキレイ 二態




      * ジョウビタキ 二態



        * イカル 三題




       * カワセミ 三題




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<シメ>

<エナガ>

<カワラヒワ>

<カシラダカ>

<クサシギ>

      * カモとバン 六題


<カワアイサ>

<ヨシガモ>

<ヒドリガモ>

<ハシビロガモ>

<オオバン>

TRAIL (NO.73.4)2023年12月27日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

    * 渡良瀬オシドリ劇場
























※ 雄雌合わせて二十羽以上はいただろうか......
今日は逃げられずに何とかカメラに収めることができた。
それにしても、雄の艶やかな衣装は何度見ても見飽きることがない。
この色彩豊かな衣装をデザインしたのは、一体どこの誰であろうか.......(笑)