TRAIL (NO.73.50) ― 2024年06月04日
★ 今日の ”風景画”
★ 今日の”鳥さん”
* サンコウチョウ 八題
※ 例によって、相変わらず薄暗い場所での撮影だったので、ピントが合わずボケたサンコウチョウになってしまったが、この個体、二股の枝に執拗にこだわっていたので、何やら営巣しそうな気配である。
また、二、三日したら確認に出向いてみようと思っている。
また、二、三日したら確認に出向いてみようと思っている。
★ 今日の”お花さん”
<コモチマンネングサ>
<オカトラノオ>
* ”モネ画(睡蓮)” 二題
*
<ムラサキシキブ>
※ 開花とともに、今年もムラサキシキブ特有の爽やかな芳香が山道に漂い始めた。
<テイカカズラ>
<テリハノイバラ>
※ ノイバラの花はもうとっくに姿を消してしまったが、本種は今がピークである。ノイバラとテリハはよく似た野生のバラであるが、競合しないように開花の時期を微妙にずらして棲み分けているようだ。
★ 今日の ”ちょうちょうさん”
* ミドリシジミ 四態
(♂)
(♀)
※ ”ミドリ”のメスの翅表の斑紋は、A型(橙色紋)、B型(青色紋)、AB型(橙色+青色)、O型(斑紋なし)の4パターンがある。まるで、人間の血液型のようだが、チョウの場合は血液型とは関係ない。
ちなみに、本種は色の出具合が若干不鮮明であるがAB型である。
ちなみに、本種は色の出具合が若干不鮮明であるがAB型である。
オスの鮮やかな青系の翅表には、その美しさにおいて、とても敵わないメスだが、メスはメスで 翅表がどのパターンに属する個体であるかを知る別の楽しみ方がある。
* ミズイロオナガシジミ 二態
* ウラゴマダラシジミ 一題
※ 以上三種は、この時季にだけ姿を現す平地生のゼフィルス(ミドリシジミ族)の仲間であるが、今年は、例年になく数が少ない。条件が合わず出現時期が遅れているのであろうか......
ちなみに、平地生のゼフィルスには、上記の種類の他に、アカシジミ、ウラナミアカシジミ、ウラミスジシジミ、ウラキンシジミ、オオミドリシジミの五種類が生息しているが、さてさて、今年はあと何種類のゼフたちと出会うことができるだろうか.......
*
<キマダラセセリ(翅裏)>
<キマダラセセリ(翅表)>
*
<アサマイチモンジ>
<モンキチョウ>
<ルリシジミ>
<ウラギンシジミ(♂)>
<ヤマトシジミ>
<アゲハ 夏型(♀)>
★ 今日の ”トンボさん”
* サラサヤンマ 二態
※ 真上から見ると、緑色の斑紋がとても美しい魅力的なトンボである。
本種は私の好きなトンボの一つでもある。
本種は私の好きなトンボの一つでもある。
* オオシオカラトンボ 二題
(♂)
(♀)
*
<ヤマサナエ>
<コオニヤンマ>
<ハラビロトンボ>
<コシアキトンボ>
<コフキトンボ(♀)>
※ ♀には翅に斑紋のある個体とない個体の2パターンがある。
本種は”帯トンボ型”とよばれているタイプである。
<アオハダトンボ(♀)>
※ 翅の白い斑紋は♀であることのサインである。
<チョウトンボ>
※ 今年も早々と姿を見せてくれた、初々しい個体である。
それにしても、本種は 翅のデザインといい、飛翔の仕方といい、他のトンボ類とは一味違うトンボである。
それにしても、本種は 翅のデザインといい、飛翔の仕方といい、他のトンボ類とは一味違うトンボである。
* イトトンボ類 四題
<キイトトンボ>
<セスジイトトンボ>
<アオモンイトトンボ>
<クロイトトンボ>
TRAIL (NO.73.51) ― 2024年06月09日
★ 今日の ”風景画”
★ 今日の”鳥さん”
* ツグミ 一題
※ 今朝(6/9)の出来事である。
時刻は日の出後まもなくの5時少し手前頃だったように思う。外は雲が多くまだ日も差してなかったので十分な明るさではなかった。
私はまだ夢現つの状態でベッドの中にいた。半分寝ている状態であったが、何やら外から懐かしい鳥の声が聞こえていた。その声は、時にはっきりと聞こえたかと思うと、また聞こえなくなったりと不鮮明であった。
それでも、私の夢現つの寝ぼけた頭で判断するに、何となくツグミの声のような気がしていた。
しかし、”今時ツグミがいるわけがないしなあ.....”などとぼんやり考えていた。
実際のところ、私といえば、そんな夢現つ状態だったのだが、依然として外からは、弱く不明瞭な声が断続的に耳元に届いてくる。
時刻は日の出後まもなくの5時少し手前頃だったように思う。外は雲が多くまだ日も差してなかったので十分な明るさではなかった。
私はまだ夢現つの状態でベッドの中にいた。半分寝ている状態であったが、何やら外から懐かしい鳥の声が聞こえていた。その声は、時にはっきりと聞こえたかと思うと、また聞こえなくなったりと不鮮明であった。
それでも、私の夢現つの寝ぼけた頭で判断するに、何となくツグミの声のような気がしていた。
しかし、”今時ツグミがいるわけがないしなあ.....”などとぼんやり考えていた。
実際のところ、私といえば、そんな夢現つ状態だったのだが、依然として外からは、弱く不明瞭な声が断続的に耳元に届いてくる。
私は、思い切って次の一鳴きに集中してみることにした。
そして、次に聞いた一声は、”キュキュキュ.....”と冬のツグミ特有の鋭い響きをもつ地鳴きそのものであった。もう、疑う余地はなかった。私は、すぐに跳ね起きてカーテンを勢いよく引き開けた。
窓越しに外を見ると、我が家の前を通っている電線に止まっている一羽の黒い影が目に飛び込んできた。”ツグミだ!!.....”
私は、急いでベッドから自室に向かいカメラを取り出しベランダに出た。
ベランダから鳥の位置までは40〜50メートルはあっただろうか、改めて、カメラの望遠を鳥に向けると落ち着きのない様子で止まっている一羽のツグミがファインダー越しに確認できた。
驚きだった。私は、これまで随分と長い間ツグミを見てきたが、こんな時季にツグミを見たのは初めてであった。一体、どんな経緯があってこの個体は今の今まで日本に残っていたのだろうか.....
そして、次に聞いた一声は、”キュキュキュ.....”と冬のツグミ特有の鋭い響きをもつ地鳴きそのものであった。もう、疑う余地はなかった。私は、すぐに跳ね起きてカーテンを勢いよく引き開けた。
窓越しに外を見ると、我が家の前を通っている電線に止まっている一羽の黒い影が目に飛び込んできた。”ツグミだ!!.....”
私は、急いでベッドから自室に向かいカメラを取り出しベランダに出た。
ベランダから鳥の位置までは40〜50メートルはあっただろうか、改めて、カメラの望遠を鳥に向けると落ち着きのない様子で止まっている一羽のツグミがファインダー越しに確認できた。
驚きだった。私は、これまで随分と長い間ツグミを見てきたが、こんな時季にツグミを見たのは初めてであった。一体、どんな経緯があってこの個体は今の今まで日本に残っていたのだろうか.....
これから一人、北の大地に向けて旅立つのだろうか.....
色々と疑問が残る。
ツグミ自体はごく普通の冬鳥で決して珍しい鳥ではないが、珍しくもない普通の冬鳥が、夏鳥たちの繁殖活動が真っ只中の 今のこの時季にまだ当地で見られたことが珍しいのである。
自然は、やはり一筋縄では理解しがたい懐の深さを持っているというべきなのだろうか.....
それにしても、今、ツグミとは........
ツグミ自体はごく普通の冬鳥で決して珍しい鳥ではないが、珍しくもない普通の冬鳥が、夏鳥たちの繁殖活動が真っ只中の 今のこの時季にまだ当地で見られたことが珍しいのである。
自然は、やはり一筋縄では理解しがたい懐の深さを持っているというべきなのだろうか.....
それにしても、今、ツグミとは........
* オオヨシキリ 四態
* コサメビタキ 二態
* サンコウチョウ 二態
※ 前回紹介したサンコウチョウだが、やはり、あの場所での造巣活動は継続していたようだ。(昨日の時点)
今日は確認にはいかなかったのだが、おそらく、巣はすでに完成しているものと思われる。
次のステージは産卵、抱卵ということになると思うが、どうか順調にそれぞれのステージをクリアして無事巣立ちの日を迎えてもらいたいものである。
今日は確認にはいかなかったのだが、おそらく、巣はすでに完成しているものと思われる。
次のステージは産卵、抱卵ということになると思うが、どうか順調にそれぞれのステージをクリアして無事巣立ちの日を迎えてもらいたいものである。
* コジュケイ 二態
* ヤマガラ 一題
★ 今日の”お花さん”
<ママコノシリヌグイ>
※ ”継子の尻拭い”.....
こんな世にも恐ろしい名前とは裏腹のピンク色をした愛らしい花が今年もちらほらと姿を見せ始めた.....
こんな世にも恐ろしい名前とは裏腹のピンク色をした愛らしい花が今年もちらほらと姿を見せ始めた.....
<ハンゲショウ>
※ ”半夏生”か、それとも”半化粧”か.......
私は、単純に”半化粧”の方を採りたい。
後から無理やりに如何にももっともらしい屁理屈をこじつけて付けられたようなネーミングは好きではない。
私は、単純に”半化粧”の方を採りたい。
後から無理やりに如何にももっともらしい屁理屈をこじつけて付けられたようなネーミングは好きではない。
<テリハノイバラ>
<ミヤマタムラソウ>
<ヤマハタザオ>
<ギンレイカ>
※ ”銀鈴花”...... なんと素敵な名前ではないだろうか!.....
とは云え、花は小さく、決して見栄えのする花ではない。
たとえ、この花が山道の端っこに咲いていてもほとんどの人はその花が発する微かな”鈴の音”に気づきもしないで側を通り過ぎてしまうことだろう。
”銀鈴花とは、山道の端で人知れず一人静かに咲いているそんな健気な花である。
今日も初夏の爽やかな風に乗りチリン、チリンと鈴が鳴る.......
とは云え、花は小さく、決して見栄えのする花ではない。
たとえ、この花が山道の端っこに咲いていてもほとんどの人はその花が発する微かな”鈴の音”に気づきもしないで側を通り過ぎてしまうことだろう。
”銀鈴花とは、山道の端で人知れず一人静かに咲いているそんな健気な花である。
今日も初夏の爽やかな風に乗りチリン、チリンと鈴が鳴る.......
<ヤマアジサイ>
※ 六月と云えば、アジサイである。車を走らせていると、人家の側近くで様々な園芸種のアジサイの花が目に入ってくる。
一方、ヤマアジサイはれっきとした野生種のアジサイである。この近辺の山では春先に、まずコアジサイが、そして初夏にはヤマジサイが咲き、夏も半ば頃になるとタマアジサイが花を咲かせ、秋風が冷たく感じる頃になるとアジサイの一年も終わりを告げることになる。
一方、ヤマアジサイはれっきとした野生種のアジサイである。この近辺の山では春先に、まずコアジサイが、そして初夏にはヤマジサイが咲き、夏も半ば頃になるとタマアジサイが花を咲かせ、秋風が冷たく感じる頃になるとアジサイの一年も終わりを告げることになる。
アジサイの花の変遷はまさに季節の移ろいそのものでもある。
* ”モネ画”睡蓮鑑賞 その4
★ 今日の ”トンボさん”
* ニホンカワトンボ 二題
(♂)
(♀)
* アオハダトンボ 二題
(♂)
(♀)
*
<コシアキトンボ>
<コオニヤンマ>
<モノサシトンボ>
※ 例年、本種を観察している場所での確認であったが、今年も有難いことに複数の個体を観察することができた。
当所はこの近辺で唯一残されている観察ポイントなので、環境の大きな変化が起こらないことを祈るばかりである。
当所はこの近辺で唯一残されている観察ポイントなので、環境の大きな変化が起こらないことを祈るばかりである。
★ 今日の ”ちょうちょうさん”
* ムラサキシジミ 二題
※ 上の個体と下の個体は別物であるが、下の個体は、さなぎから羽化する過程で何らかの異常をきたしてしまったものと思われる。こうなると、正常な飛行も期待できなくなるので天敵からは狙われやすくなるのは当然の成り行きである。自然の中では、弱いものから順に淘汰されていく。
* ”アカシジミ” 二題
<アカシジミ>
<ウラナミアカシジミ>
*
<ジャコウアゲハ(♀))>
<アカボシゴマダラ>
TRAIL (NO.73.52) ― 2024年06月17日
★ 今日の ”風景画”
★ 今日の”鳥さん”
* ホトトギス 四態
※ 今シーズン、鳴き声だけはあちこちでよく聞いていたが、枝に止まっている姿は一度も観察できなかった。それが、今日はタイミングが良かったのか、やっと渡良瀬の河畔林の一角で、距離は遠かったが何とかカメラに収めることができた。観察できるのは この時季だけなので、できることなら渡去する前に一度は撮っておきたいと思っていたので、今日の出会いは幸運だった。
* セッカ 二題
※ いつもの渡良瀬のくさ原での観察であったが、渡良瀬広しと云えども、渡良瀬のどこでも観察されるわけではない。やはり、観察を可能にするためにはそこには それぞれの種の好みに応じた環境がなければならない。その点、私の通っている渡良瀬には大きく分けると河畔林ゾーン、くさ原ゾーン、それに水辺ゾーンの三つの環境がある。このうち、くさ原ゾーンを利用している主な鳥は、セッカとノビタキ、それにオオヨシキリである。ただし、オオヨシキリの場合はヨシが生育してない環境にはほとんど飛来しないので、そこにヨシ原があるかないかが重要なポイントになる。渡良瀬も過去において一時期ヨシ原の減少とともにオオヨシキリの飛来がほとんど観察できなかったことがあったが、近年ヨシ原の面積の拡大に伴って、オオヨシキリの数も増加の傾向にある。渡良瀬遊水池ほどのヨシ原の広さは必要がないとしてもオオヨシキリが飛来してくれる程度のヨシ原は今後も残したいものである。
* ”ヨシキリ” 二題
<オオヨシキリ>
<コヨシキリ>
※ 画像のコヨシキリは渡良瀬産ではないが、オオヨシキリとの比較で参考までに載せておいた。写真では、コヨシキリの方が大きくなってしまったが、実際にはやはり目視しただけでもコヨシキリの方が小さいことがわかる。
* コジュケイ 二態
*
<ゴイサギ>
※ 例年、この時季になると必ずここで見られる光景である。
もちろん、これは置物ではありません。(笑)
もちろん、これは置物ではありません。(笑)
<モズ>
<カワラヒワ>
※ 完全植物食である本種は、子育ての際には ヒナにも 一旦親の嗉嚢に蓄えられた植物の種などが与えられる。
* と或る場所にて(その1)
<ミソサザイ>
<カワガラス>
* と或る場所にて(その2)
<オジロワシ>
※ ワシ類は鳥の中では横綱である。やはり他の鳥とは貫禄が違う。
★ 今日の”お花さん”
<ヒメコウゾ>
※ 見た目にには、とても美味しそうに見えるのだが、実際に試食するのは止めておいた方がよい”美味しそう”な実である。もちろん、毒ではないが、後で後悔することになります。(笑)
★ 今日の ”ちょうちょうさん”
<イチモンジチョウ>
<オオチャバネセセリ>
★ 今日の ”トンボさん”
<ハグロトンボ>
※ アオハダトンボと入れ替わるようにして、”夏のトンボ”であるハグロトンボが早くも姿を見せ始めた。ここのところの気温の上昇とともに夏の訪れを強く感じる今日この頃である。
TRAIL (NO.73.53) ― 2024年06月25日
★ 今日の ”風景画”
★ 今日の”鳥さん”
* バン 二態
* オオバン 十題
<成鳥>
*
<幼鳥>
*
<親と子>
*
<ファミリー>
※ と或るハス池のピンク色に染まった水面に戯れるオオバンの親とその子どもたち.....
かなり大きく成長した子供たちは未だ親から餌をもらいながらも、親の餌の採り方を見よう見まねで繰り返しながら学習しているようにみえた。
かなり大きく成長した子供たちは未だ親から餌をもらいながらも、親の餌の採り方を見よう見まねで繰り返しながら学習しているようにみえた。
★ 今日の”お花さん”
* 蓮と睡蓮
<ハス>
<スイレン>
※ どちらの花も甲乙付け難い魅力をもった美しい花である。
そこには、優劣の判断を超えた個性の違いだけがある。
そこには、優劣の判断を超えた個性の違いだけがある。
*
<ガガブタ>
<ミゾカクシ>
※ この時季、水田の畦などで見られる植物であるが、これでも本種はキキョウの仲間の一員である。かつては水田に行けばよく見られた花であるが、近年水田の整備が極端なまでに進んできた結果であろうか、出会いの機会も激減している。
<イヌゴマ>
※ この時季、この花と出会うといつも思うのであるが、名称の付け方が不粋
である。こんな綺麗な花に”犬胡麻”とは如何にも可哀想である。
である。こんな綺麗な花に”犬胡麻”とは如何にも可哀想である。
<ハンゲショウ>
<ネムノキ>
※ 今年もほんのりと甘い香りを漂わせながら花を開いたネムの花.....
そばを通ると、思わず深呼吸をしたくなる。
そばを通ると、思わず深呼吸をしたくなる。
★ 今日の ”トンボさん”
<チョウトンボ>
※ まるでチョウのような羽ばたきを思わせる、他のトンボ類とは一味違った
飛び方をするトンボであるが、このトンボは飛び方だけではなく翅の色彩も異質である。
一体どうしたら、こんな複雑な色彩を生み出すことができるのか、自然のマジックとしか言いようがない。
飛び方をするトンボであるが、このトンボは飛び方だけではなく翅の色彩も異質である。
一体どうしたら、こんな複雑な色彩を生み出すことができるのか、自然のマジックとしか言いようがない。
<シオカラトンボ>
<ウスバキトンボ>
※ 一枚の水田の上空を無数の個体の集団がお互い離散することもなく、まるで不規則な円を描くように、緩やかな動き方をしながら飛び交っている。
<アキアカネ>
※ アキアカネの姿が、あちこちの水辺近くの平地で見られるようになった。とは言え、これからずっと平地に定着するわけではない。暑いのが苦手なアキアカネは暑さを避けるためにこれから気温の低い高地に移動する。そして、一夏を避暑地で過ごしたのち、再び涼しくなった平地に戻ってきて産卵をする。
<ウチワヤンマ>
<コフキトンボ>
<コシアキトンボ>
<ショウジョウトンボ>
※ 真っ赤なトンボである。これを”赤とんぼ”と言えば、それはそれで間違いはないのだが、本来の”赤とんぼ”はアキアカネやナツアカネ、ミヤマアカネやマユタテアカネなどのアカネ属のトンボ類を指す言葉である。
ショウジョウトンボは体は赤くてもアカネ類のトンボの仲間ではないのである。とは言うものの、日本で全身が一番赤いトンボといったら、やはり本種のショウジョウトンボであろう。
ショウジョウトンボは体は赤くてもアカネ類のトンボの仲間ではないのである。とは言うものの、日本で全身が一番赤いトンボといったら、やはり本種のショウジョウトンボであろう。
<コオニヤンマ>
<オオモノサシトンボ>
※ 前回の観察では、いつもの生息場所であるヨシが刈り取られてしまい、一頭も観察できなかったので心配したが、今日はその周辺を探し回った結果、8頭の個体を確認できたので、とりあえず、ほっとしたところである。
<キイトトンボ>
※ 前回よりは、数が少なかったが、今日も観察することができた。
数は日によって変動するものの全体的には安定しているようだ。
数は日によって変動するものの全体的には安定しているようだ。
<ハグロトンボ>
★ 今日の ”ちょうちょうさん”
<キマダラセセリ>
※ 本種との出会いは比較的多いが、ヒメキマダラセセリを見る機会が減っているのが気にかかる。
<モンキチョウ>
TRAIL (NO.73.54) ― 2024年06月27日
★ 今日の ”風景画”
★ 今日の”鳥さん”
* ヨシゴイ 四題
※ 毎年、この季節になると繁殖のために当所にやってくるヨシゴイである。
今年も距離は遠かったが辛うじてカメラに収めることができた。
この池には、ハスが繁茂しているが、本種はどうやらハスがお好きなようだ。ハスの葉柄に捕まり、水面をじっと見つめる。そして、獲物が近づくとまるで蛇を思わせるような首を素早く伸ばし獲物を一瞬のうちに咥え捕る。スゴ技である。ここで繁殖活動をしている個体はどのくらいいるかわからないが、無事に繁殖を成功させてもらいたいものである。
今年も距離は遠かったが辛うじてカメラに収めることができた。
この池には、ハスが繁茂しているが、本種はどうやらハスがお好きなようだ。ハスの葉柄に捕まり、水面をじっと見つめる。そして、獲物が近づくとまるで蛇を思わせるような首を素早く伸ばし獲物を一瞬のうちに咥え捕る。スゴ技である。ここで繁殖活動をしている個体はどのくらいいるかわからないが、無事に繁殖を成功させてもらいたいものである。
* バン 九題
※ 前回は、オオバンの子育ての一コマだったが、今日はバンの親と幼い幼鳥たちとの触れ合いの一場面である。
まだ、巣立ってからそんなに日が経っていない様子で、何とも愛らしいヒナたちである。
まだ、巣立ってからそんなに日が経っていない様子で、何とも愛らしいヒナたちである。
* 番外編(バン幼鳥の悲劇)
※ 私が調節池に近づくと、どこからかピヨ、ピヨ、ピヨ、ピヨ.....と何かのヒナのような声が盛んに聞こえてきた。私は、その声が気になり、鳴き声の出所を探した。すると、その鳴き声はすぐ脇の用水路の中であることが判明した。私は、用水路の中を覗き込むと、何と水面に6羽のバンのヒナが流れに逆らうようにして鳴きながら懸命に足を動かしているではないか。”親は?....”と思って、探したが、近くにいる気配がない。ヒナたちだけが、集団でピヨ、ピヨ、ピヨ、ピヨ.....鳴いていたのだった。
それは、ヒナたちが間違いなく親を呼んでいる声であった。
私は、一瞬戸惑ったが、すぐにヒナたちの置かれている状況が理解できた。この6羽のバンのヒナはどこかで親とはぐれてしまったのだ。この用水路とすぐ脇の調節池は水門で繋がっている。おそらく、水門近くまでは親と一緒に調節池内で行動していたのであろう。ところが、水門に近づいた時、ヒナ達だけが水門の狭い通路を誤ってくぐり抜けてしまったのだろう。親は、体が大き過ぎて通路を突破できず、用水路に出てしまった我が子たちをどうすることもできずにヒナたちを用水路の流れに引き渡してしまったと思われる。
それは、ヒナたちが間違いなく親を呼んでいる声であった。
私は、一瞬戸惑ったが、すぐにヒナたちの置かれている状況が理解できた。この6羽のバンのヒナはどこかで親とはぐれてしまったのだ。この用水路とすぐ脇の調節池は水門で繋がっている。おそらく、水門近くまでは親と一緒に調節池内で行動していたのであろう。ところが、水門に近づいた時、ヒナ達だけが水門の狭い通路を誤ってくぐり抜けてしまったのだろう。親は、体が大き過ぎて通路を突破できず、用水路に出てしまった我が子たちをどうすることもできずにヒナたちを用水路の流れに引き渡してしまったと思われる。
ヒナたちは懸命に親の元に戻ろうとしたが、ヒナの水をかく力より流れの方が強くどんどん下流に流されてしまったものと思われる。用水路は三面コンクリート作りで水面までの高さは1.5メールはある。こうなってしまっては飛ぶことができないヒナたちの力ではどうすることもできない。ただ水の流れに流されていくだけである。人間が網ですくって調節池に戻してやる以外に助ける術がない。しかし、残念だが私は網は持ち合わせていない。その間にも、ヒナたちはピヨ、ピヨ、ピヨ、ピヨ....と必死に親を呼びながらもどんどん下流に流されていく。私もなす術なしである。これからのヒナたちの悲劇的な行く末を想像すると、何だかやり切れない思いで胸がいっぱいになってしまったが、ヒナが成鳥に育つまでの道のりは決して平坦なものではないことを改めて知らされる出来事であった。
* アマサギ 八題
※ こうした光景は、人間と野鳥の穏やかな共存関係が見て取れて、何だか微笑ましくなる。アマサギは英名が”Cattle Egret”である。”Cattle”は牛である。アマサギはもともと東南アジアなどでは放牧されている牛などの動物と共存しながら生きてきた鳥である。牛が移動すれば、牛の周辺に隠れていたバッタなどの虫類が飛び出す。それをアマサギが見つけて捕食する。牛とアマサギは、そんな関係にあることから”Cattle”の名がつけられたものと思われる。
しかし、今の日本の農業は高度に機械化されていて牛や馬はいない。今やアマサギにとって牛の代用になっているのは牛や馬ではなくトラクターである。
しかし、今の日本の農業は高度に機械化されていて牛や馬はいない。今やアマサギにとって牛の代用になっているのは牛や馬ではなくトラクターである。
トラクターは動物ではない。動物ではないが、アマサギにとっては牛もトラクターも”はたらき”としての利用価値は同じなのであろう。
トラクターが動けば虫が飛び出す。それを期待してトラクターの動きに合わせてサギたちも後をついて行く。面白い光景である。
年々見る機会の少なくなっているアマサギであるが今年もまた出会うことができた。
★ 今日の”お花さん”
<ヤブカンゾウ>
※ 緑の中のオレンジ......
否応にも目立つ。その強烈なコントラストから思わず夏の暑さを感じてしまうのは私だけだろうか。今年もこの花の開花とともに暑い夏がやってくる。
否応にも目立つ。その強烈なコントラストから思わず夏の暑さを感じてしまうのは私だけだろうか。今年もこの花の開花とともに暑い夏がやってくる。
<コヒルガオ>
※ 緑の中にピンク色.....
前述のヤブカンゾウとは対照的に、ほのぼのとした清々しさを感じさせる花である。
前述のヤブカンゾウとは対照的に、ほのぼのとした清々しさを感じさせる花である。
<ノアザミ>
※ 一度全部刈り取られて二度目の開花である。
野草のたくましさを感じさせる。
野草のたくましさを感じさせる。
<アカメガシワ>
※ ムラサキシキブの香りをもっと濃厚にしたような甘い芳香が風に乗ってどこからともなく漂ってくる。姿を見なくても、近くに、本種があることがすぐにわかる。この時季だけの魅力的な香りである。
<ネジバナ>
※ あなたは”右巻き?それとも左巻き?....”
思わずそんな言葉をかけたくなるような文字通り”捻れた”花である。
かつて私は100個体を調べたことがあるが、”右巻きと左巻きの割合は大体半々であった。
思わずそんな言葉をかけたくなるような文字通り”捻れた”花である。
かつて私は100個体を調べたことがあるが、”右巻きと左巻きの割合は大体半々であった。
<クサネム>
※ 今、随所で本物のネムの花が咲いているが、本種とは花が似ているわけではない。葉っぱがネムノキに似ているのである。そして、本種は木ではなく草である。つまり”草ネム”なのである。水田付近でよく見られる。
<オオニワゼキショウ>
※ ただのニワゼキショウに比べると、大きからオオニワゼキショウ....
しかし、本種の花はニワゼキショウに比べて格段に大きいというわけではない、否、むしろ小さいくらいである。では、どこが大きいのか?.....
背丈がニワゼキショウより高いのである。それだけである。
何れにしても、どちらの花も可愛らしさに優劣の差はない。ニワゼキショウは私の好きな花の一つでもある。
しかし、本種の花はニワゼキショウに比べて格段に大きいというわけではない、否、むしろ小さいくらいである。では、どこが大きいのか?.....
背丈がニワゼキショウより高いのである。それだけである。
何れにしても、どちらの花も可愛らしさに優劣の差はない。ニワゼキショウは私の好きな花の一つでもある。
<ヒメヤブラン>
※ 草むらをかき分けて見ないとその存在がわからないくらい小さな花である。ヤブランの小花に似ているところから付けられた名前かと思うが、ヤブランとは何の関わりもない。
★ 今日の ”トンボさん”
* ベニイトトンボ 三題
※ 今年もまた本種に出会うことができた。
本種は、群馬県内では貴重種となっているため、当所以外ではほとんど見ることができない。毎年、当所での個体数が気になるところだが、今日の段階では
かなりの数を確認できたのでほっとしている。
当初がこのまま、本種の生息を維持できる環境であることを切に願うものである。
本種は、群馬県内では貴重種となっているため、当所以外ではほとんど見ることができない。毎年、当所での個体数が気になるところだが、今日の段階では
かなりの数を確認できたのでほっとしている。
当初がこのまま、本種の生息を維持できる環境であることを切に願うものである。
* アオモンイトトンボ 三題
(♂)
(♀)
(♂ × ♀)
* ハグロトンボ 二題
(♂)
(♀)
※ アオハダトンボに替わり、本種が目立つようになってきた。夏のイメージが強いトンボである。
*
<コシアキトンボ>
<ウチワヤンマ>
<アキアカネ>
<チョウトンボ>
<コフキトンボ(♂ + ♀)>
<ショウジョウトンボ>
<コオニヤンマ>
<ミヤマアカネ>
※ 今季、お初の確認である。
本種は昔から親しまれてきた”赤とんぼ”の一種であるが、現在はどこにでも見られるトンボでもない。幸いにして、わが渡良瀬では今のところ毎年観察することができている。野生の生き物はおしなべてそうであるが、それらの生き物がこれからも存続できるかどうかは、その個体の生育環境、生息環境がこれまで同様に維持できるかどうかにかかっている。
ミヤマアカネはこれからも渡良瀬に行けば見られる、そんなトンボであってほしいと切に思うのである。
本種は昔から親しまれてきた”赤とんぼ”の一種であるが、現在はどこにでも見られるトンボでもない。幸いにして、わが渡良瀬では今のところ毎年観察することができている。野生の生き物はおしなべてそうであるが、それらの生き物がこれからも存続できるかどうかは、その個体の生育環境、生息環境がこれまで同様に維持できるかどうかにかかっている。
ミヤマアカネはこれからも渡良瀬に行けば見られる、そんなトンボであってほしいと切に思うのである。
<ノシメトンボ>
※ 本種も”赤とんぼ”の仲間であるが、その中でも最大種である。
どちらかというと、林縁などの少し薄暗い環境を好むトンボである。
これから出現するリスアカネによく似ているので、同定には注意を要する。
どちらかというと、林縁などの少し薄暗い環境を好むトンボである。
これから出現するリスアカネによく似ているので、同定には注意を要する。
★ 今日の ”ちょうちょうさん”
* ホソオチョウ 二態
(♂)
※ ジャコウアゲハ同様ウマノスズクサを食草にするチョウである。
本種はもともとは中国から朝鮮半島に広く分布しているチョウらしいが、それを誰かが日本に移入してから日本での生息域が広まってきたらしい。
渡良瀬では、ウマノスズクサが生育している土手で毎年少数確認している。
ひらひらと舞うエキゾチックな姿は優雅である。
本種はもともとは中国から朝鮮半島に広く分布しているチョウらしいが、それを誰かが日本に移入してから日本での生息域が広まってきたらしい。
渡良瀬では、ウマノスズクサが生育している土手で毎年少数確認している。
ひらひらと舞うエキゾチックな姿は優雅である。
*
<ツバメシジミ>
<ヤマトシジミ>
<オオチャバネセセリ>
<ギンイチモンジセセリ>
最近のコメント