TRAIL (NO.74.25)2025年06月02日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

    * サンコウチョウ 三態





※ サンコウチョウを漢名で表記すると”三光鳥”と書く。
三つの光とは、”月、日、星”の三光である。この三つの漢字を続けて連呼すると、”ツキ・ヒ・ホシ”ということになる。これがサンコウチョウの名の由来である。サンコウチョウのさえずりは、聞く人によっては”ツキ・ヒ・ホシ、ホイホイホイ...”と聞こえるというのである。私もこの時季山あいを歩いていると、サンコウチョウの声をよく聞くが、言われてみれば確かにバリエーションはあるものの時々”ツキ・ヒ・ホシ、ホイホイホイ...”と聞こえることがある。
サンコウチョウ独特の不思議な鳴き方である。
しかし、この声を聞いて、”月、日、星”を連想し、更には”三光鳥”なる名前をつけた人物の感性は凄いと言わざるを得ない。
いったい、どこのどなた様がこの名前を付けたのだろうか.....
一般に植物名や鳥の名前、特に植物名には駄作と呼ぶにふさわしい酷い名前もあるが、私はこの”三光鳥”の名前は数ある生き物の名前の中でも最高傑作の一つだと思っている。その最高傑作の名前の付いたサンコウチョウに今日も出会うことができたのである。いつもは、声を聞くだけで終わりになってしまうのだが、今日は運よく私の前に姿を現してくれた。有難いことである。

★ 今日の”お花さん”

<コモチマンネングサ>

<トウゴクシソバタツナミ>

★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<ミズイロオナガシジミ>
※ 今日は本種は比較的頻繁に見られたが、アカシジミは一つも確認することはできなかった。

<ウラギンシジミ>

<サトキマダラヒカゲ>

<クロコノマチョウ>

<クロヒカゲ>

★ 今日のトンボさん

<ヤマサナエ>

<シオヤトンボ>

<ニホンカワトンボ>

TRAIL (NO.74.26)2025年06月05日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

     * アオバズク 三態





※ 本種の姿を見たのは久しぶりである。
かつては、この季節になると、夜、自宅で よくこの鳥の鳴き声を聞いたものであるが、最近はほとんど聞くことはなくなっていた。近所の屋敷内から大木が
なくなってしまったからだ。本種はフクロウの仲間なので、営巣場所としてはどうしても大木の洞が必要になる。しかし、樹洞のある大木は、そうあるものではない。現在、そのような大木がある場所といえば、神社仏閣などに限定された一部の場所だけである。今回、運よく撮影できた場所も と或るお寺さんの大木の近くである。おそらく、大木の一角で営巣しているものと思われるが巣穴はまだ確認出来ていない。できれば、繁殖が成功して、巣穴から出てきた雛鳥が並んで近くの枝に止まっている微笑ましい姿を撮影したいものである。
無事、繁殖が成功することを祈るばかりである。
確か、昨年だったか、久しく途切れていた”ホッホー、ホッホー.....”の懐かしい声を久しぶりに自宅で聞くことができたが、今年はまだ聞いていない。
あの声が聞こえてくると、”ああ、今年も渡ってきてくれたんだなあ...”と感慨深い気持ちになるが、さて、今年の青葉の季節にはアオバズクの声を聞くことができるだろうか......
そういえば、今年は、これまた久しく絶えていたカッコウの懐かしい声を自宅で聞くことができた。私は、朝型の人間なので朝が早い。その日は、まず、ホトトギスの声がまだ暗いうちから聞こえ出し、それからしばらくして明るくなってきた頃に、今度は”カッコー、カッコー、カッコー....”が始まったのである。懐かしさのあまり、思わず聞き耳を立ててしまったが、やはり、カッコウの声はいつ聞いてもいいものである。かつては、渡良瀬で、この時季になると必ず、一度や二度はこの声を聞いたものであるが、葦原の減少イコール托卵相手のオオヨシキリの減少で、それ以来 渡良瀬でカッコウの鳴き声を聞くことはほとんどなくなってしまったのである。そんな折の先日のカッコウの声だったので、嬉しさと懐かしさもひとしおであった。

       * セッカ 三態




      * コジュケイ 二態



★ 今日の”お花さん”

<ノハナショウブ>

<テリハノイバラ>

<ジョウロウスゲ>

<センダン>

★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<ベニシジミ>

<ミズイロオナガシジミ>

<モンシロチョウ>

<モンキチョウ>

<イチモンジチョウ>

★ 今日のトンボさん

     * ”イトトンボ” 四題

<キイトトンボ>
※ 今年もまた愛らしい姿を見せてくれた。このトンボも、この時季になると必ず会いたくなるトンボの一つである。いつまでも、この場所の環境が保持されていくことを願うばかりである。

<セスジイトトンボ>

<クロイトトンボ>

<アオモンイトトンボ>

           * 

<コシアキトンボ>

<ウチワヤンマ>

<アオハダトンボ>

<オオシオカラトンボ>

<ハラビロトンボ>

TRAIL (NO.74.27)2025年06月08日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

* サンコウチョウ(♂)の三タイプ 四題



① <♂(茶短雄タイプ)>

② <♂(黒短雄タイプ)>

③ <♂(長雄タイプ)>

※ 本日のお目当は鳥ではなく、”モノサシトンボ”というトンボに出会うことだったのだが、道中、はからずも全く予期していなかったサンコウチョウに遭遇することになってしまったのである。
今回本種と出会った場所は前回サンコウチョウを撮った場所とは全く別の所で、私としては まさか ここで サンコウチョウに..... と思わせるような場所であった。
実際、この場所は人っ子一人いない山間部だったのでサンコウチョウよりむしろクマとの遭遇の方を心配していたほどである。
この日、実際に出会ったサンコウチョウは①と②で、③は参考のために前回撮影したものを載せたものである。
この時季、山あいを歩いていると、サンコウチョウに出会う機会は結構多いのであるが、オスとメスを見分けるのがなかなか難しい。
例えば、①のタイプなどはちょっと見にはメスと思いがちであるが、よくよく見てみると、どうもオスの一つのタイプで”茶短雄”とよばれているタイプのオスらしくも見えるのである。(メスの可能性も十分にある。)
また、②は遠くてよく確認できなかったのだが、尾羽が短く”黒短雄”タイプのオスではないかと思われた。
②や③の”長雄”タイプの個体なら何も問題なく判断できるのであるが、特に①タイプの個体に出会った時のオス、メスの判断はなかなか難しい。
一説には、メスに擬態しているオスの個体がいるのではないかというぶっ飛んだ見解もあるようだが本当のところはわからない。
何れにしても、サンコウチョウとの出会いは、それがオスであろうがメスであろうが、一介の野鳥愛好家として心踊る瞬間であることだけは間違いない。

★ 今日の”お花さん”

<ギンレイカ>

<ミゾホオズキ>

        * 木苺 二題

<クマイチゴ>

<エビガライチゴ>

★ 今日のトンボさん

     * モノサシトンボ 二題

(♂)
(♀)
※ これが本日の主役であるモノサシトンボである。
本種はイトトンボの仲間で、私は毎年この時季になると、このトンボとの出会いを求めて、と或る場所に出かける。
それにしても、この場所に 本種が生息していることに最初に気がついてから、もう どのくらいの年月が経過したことだろうか........
少なく見積もっても確実に5、6年以上は経っているはずである。
私だけが知っている秘密の場所である。(笑)
毎年、この時季になると、”今年も姿を見せてくれるだろうか......”と、期待と一抹の不安とで複雑な気持ちになる。
そして、現地で最初の一頭を見つけた時の安堵感と嬉しさは格別なものである。
これから、この場所の環境がどれだけの間保持されるかわからないが、一年でも永く本種との出会いを果たしたいものである。
この場所に大きな変化が起こらないことを祈るばかりである。
一般人にはたかがトンボであろうが、私にとってはされどトンボなのである。

  
        * 

<ミヤマカワトンボ>

<シオヤトンボ>

<コオニヤンマ>

<コサナエ>

★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<ルリシジミ>

<イチモンジチョウ>

<ウラギンシジミ>

<ヒメキマダラセセリ>

TRAIL (NO.74.28)2025年06月10日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

      * アマサギ 三題





※ アマサギは かつて 私の住んでいる地域の水田地帯でも田植えが始まる頃になるとよく見かけたものであるが、近年は見かける機会が激減してしまった。原因は、環境の変化によるものなのか、個体数そのものの減少によるものなのか、あるいはその両方なのか、様々考えられるが定かではない。
ただ、一つ云えることは、今の水田は我々の子供の頃の水田に比べてサギ類の餌になる昆虫や小魚などの生き物が格段に少なくなってしまったことだけは確かである。餌がなければ、そこを訪れる理由もなくなるわけであるから、サギの数が減るのは当然の理である。
人間様のように、”この時季の水田の景色は美しく魅力的だから、是非行ってみよう...”などと悠長なことを考えて行動しているサギは一個体もいないのである。
自然界の鳥たちにとっては、食うことは生きることであり、生きることは食うことであるから、餌のない水田に留まる(遊ぶ)ことは即死を意味することになる。人間は、”パンのみに生きるに非らず...” などと言ってカッコをつけているが、自然界の鳥たちから見れば、”お前ら、バカか!!?それともアホか!!?”と一蹴されるに決まっているのだ。
人間は地球上では、どう考えても 他の生物に比べて 特異かつ異常な生き物と言わざるを得ないだろう。
一般に、アマサギはコサギやダイサギなどのシラサギ類に混じって餌を採っていることが多いが、夏のアマサギは体色が文字通り、”亜麻色”をしているので一目瞭然である。ちなみに”亜麻色”とは亜麻という植物に由来している色であるが、花の色ではなく、”黄色味がかった茶色”の茎の繊維の色だと云われている。
アマサギはもともと南方系のサギで、当地では牛などの大型動物と行動を共にしていることが多い。牛の近くにいて、牛の移動に伴い草叢から飛び出した昆虫などの小動物を捕食するためである。
このため、英語圏の国ではアマサギに”Cattle Egret (牛サギ)”の名が与えられている。
近年の日本の農業は一段と機械化が進み、トラクターやコンバインなどの大型の機械類を保有していない農家は見当たらなくなった。
私が子供の頃、田んぼで田おこしするのに牛や馬を利用していたのを覚えているが、現在のトラクターやコンバインが動き回っている水田の様子を見ると隔世の感がある。
今や日本の水田では、アマサギは牛馬の代わりにトラクターを大型の動物に見立てて、それらを上手に利用している有様である。そこにはサギが人間を手玉に取り、一方的に人間を利用している片利共生の関係がみられる。
田植えが進む水田で、今日も複数のアマサギがトラクターの後をついて回りながら盛んに昆虫類を捕食している光景が何とも滑稽に思えた。

      * ヨシゴイ 八題



          *




          *




          *




※ と或る調節池での一コマであるが、今年も繁殖のために早々と当地に飛来していた。私は、いつもは、もう少し後になってからここを訪れるのであるが、今年はいくらか早めにきてみた。この調節池にはハスが繁茂しているのでこれからハスの生長とともに池はハスで覆われてしまうが、ヨシゴイにとっては格好の営巣環境となっているのである。
今は、まだハスが目立たないので、ヨシゴイを観察するには絶好のタイミングであった。今日は、合計で10羽弱の個体を確認できただろうか。これから、営巣、子育てとステージが進んでいくが楽しみである。

       * バン 二題



       * オオバン 二題



★ 今日の”お花さん”

     * ニワゼキショウ 二題

(普通種)

(白花)
           * 

<ヒナキキョウソウ>

<キキョウソウ>
※ どちらもアメリカ原産の帰化植物であるが、この時季草叢の中に見られる可愛い花である。

★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<ベニシジミ>

★ 今日のトンボさん

     * コフキトンボ 三題

(♂)

(♀:オス型)

(♀:オビトンボ型)

    * アオモンイトトンボ 二題



           * 

<セスジイトトンボ>

<クロイトトンボ>

<コシアキトンボ>

<アオヤンマ>
※ 青緑色〜緑色をした非常に美しいトンボである.
群馬県では準絶滅危惧種に指定されている貴重なトンボでもある。
なかなか止まってくれないので、写真に収めるのも大変なのだが、今日は運よく近くに止まってくれた。


<ウチワヤンマ>

<ショウジョウトンボ(未成熟)>

★ 今日の ”おまけ”

<ツキミソウ>
※ 今年も我が家の庭先に咲き始めた。
毎夕、今日は二つ、今日は三つ咲いたと確かめるのが楽しみで、ついつい花の数を数えてしまう。暗くなると、蕾が見ている前でみるみる開いてくるから不思議だ。
暗闇の中に浮き上がる 汚れのない真っ白な花が、見る者を魅了する。

TRAIL (NO.74.29)2025年06月13日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

     * アオバズク 二態




※ 雌が近くの樹洞で抱卵中なのであろう。雄は相変わらず、近くの枝に止まり周囲を見張っている。もし、樹洞に近付く者があれば、雄雌共に攻撃を仕掛けてくるという。雛が孵化するのは約25日くらいと云われているが、無事孵ってもらいたいものである。


★ 今日の”お花さん”

<ヤブカンゾウ>

<ノアザミ>

<スイレン>

<コオホネ>

<アサザ>

<コヒルガオ>

<テリハノイバラ>

<テイカカズラ>

<ムラサキシキブ>
※ ムラサキシキブの花が咲き出した。
この花が、咲き出すと辺り一面に、まるで石鹸を水に溶かした時のような爽やかな香りが漂ってくる。
花も香りも果実も、そして名前までも魅力的な植物である。

<ネムノキ>

★ 今日のトンボさん

<ショウジョウトンボ>

※ このトンボの姿を見つけると、何だか急に夏が近づいてきたよう感じがする。この周辺に生息しているトンボの中でも、体色が最も赤いトンボといってもいいだろう。


<オオシオカラトンボ>

<コシアキトンボ>

<シオヤトンボ>

<コフキトンボ>

<オオモノサシトンボ>

※ 前回紹介したのは”モノサシトンボ”であるが、今回は”モノサシトンボ”より更に貴重な”オオモノサシトンボ”である。

この場所を訪れたのは、今季はこれで二度目であるが、前回は一頭も観察できなかったが、今回は辛うじて一頭だけ確認できた。

例年、こんなことはないのであるが、今回はどうしてもこれ以外の個体を見つけ出すことができなかった。

後で、もう一度訪れてみようと思うが、それでも観察できなければ、何か異変が起きている可能性もある。

ここは、本種が生息している、県内でもほとんど唯一の場所なので是非保全に力を入れてほしいものである。


<キイトトンボ>

<クロイトトンボ>

★ 今日の ”ちょうちょうさん”

      * ツバメシジミ 二題

(♂)
(♀)
           * 

<ウラナミアカシジミ>

※ 大規模改修工事により、ほとんど壊滅状態に陥ってしまった”ゼフ”の生息地を再び訪れてみた。

予想はしていたものの、残された一部の環境の中で、辛うじて本種を二頭だけ確認することができたはよかったが、それ以外のミドリシジミ、アカシジミ、ミズイロオナガシジミ、ウラキンシジミ、ウラミスジシジミなどのゼフ類は一つも確認できなかった。おそらく、今後この劣悪な環境下ではこれらのシジミ類を観察することはできなくなってしまうだろう。全く残念なことである。

改修後誕生した新たなエリアに水芭蕉やらショウブやらの水生植物を植え込む作業をしていたが、何十年も続いてきたであろう貴重な土着の生き物を犠牲にして、一般受け狙いの元々そこには生育もしていなかったような植物を持ち込み植え込んで、一体何の価値があるというのだろうか!!.....

全く、あっちもこっちも腹の立つことばかりである。

TRAIL (NO.74.30)2025年06月15日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

    * セッカ(幼鳥) 三態





※ 今の時季 それぞれの鳥がそれぞれの場所で子育てに余念がない。
そして、雛たちは早いものから順にどんどん巣立っていく。
上に載せたセッカも例外ではない。
今日は、巣立ち雛と思われる個体が草はらのあちこちで飛び交っていた。
セッカは体が小さい割には数多くの卵を産む。多いものでは、7個8個産む雌もいる。雛は巣立ってから10日間ほど雌から餌を貰うと云われているので、あちこちに散らばった雛に餌を与えなければならない雌は大変である。
しかし、鳥は人間のように愚痴は一切こぼさない。雛が親離れするまではひたすら子育てに励むのである。

       * ノスリ 二態



★ 今日の”お花さん”

<オオキンケイギク>

★ 今日のトンボさん

<アオハダトンボ>
※ ハグロトンボによく似ているが、ハグロトンボより早く出現する。
渡良瀬では、今季はまだハグロトンボは確認していない。
ハグロトンボに比べるとアオハダトンボの方が数は遥かに少ない。

★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<クロヒカゲ>

<キタテハ>

<モンキチョウ>

      * シジミ類 三題

<ルリシジミ>

<ベニシジミ>

<ツバメシジミ>

TRAIL (NO.74.31)2025年06月20日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

     * アオバズク 一題



※ いつもの”見張り台”から、”不審者”をじっと見つめる雄のアオバズク.....
巣にこれ以上近づいたら、人間であろうが何であろうが容赦はしないぞ、と威嚇しているように思えた。
まだ、依然として雌の抱卵が続いている様子だが、早く雛の顔を見てみたいものである。

      * ”サンコウチョウ” 三題




※ 最初、巣を見た時は巣の中に親鳥はいなかった。
しばらくして、巣の周辺から親のさえずりが聞こえて来た。
親が抱卵のために戻って来たようだった。しかし、親鳥はすぐには巣に入らなかった。おそらく、近くにいる私に最大限警戒していたのであろう.....
親は、私を遠巻きにしながら、徐々に徐々に巣の方に向かっている様子だった。そして、いよいよ巣に近づくと、さっと巣の中に収まった。
今後観察はできるだけ手控えようと思うが、何とか無事に巣立ちの日を迎えてほしいものである。

★ 今日の”お花さん”

<テリハノイバラ>

<ヒメヤブラン>

<アカザ>
※ シロザの変種で食用になる。また、茎は秋になると木質化して硬くなる。
軽く丈夫なので、昔から杖に利用されて来た。
私も、一本持っているが、軽くて実に使い勝手がいい。

<ノアザミ>

<オカトラノオ>

<アキノタムラソウ>

<ハンゲショウ>

★ 今日の ”ちょうちょうさん”

      * ”平地ゼフ” 三題

<アカシジミ>
※ 今季は、今日を含めてまだ二頭しか確認できていない。

<ウラナミアカシジミ>
※ いつもなら、アカシジミの方が出会いの機会は多いのだが、今日は本種の方が多かった。

<ミドリシジミ>
※ 今季は半ば諦めていたが、幸いにも、今日一頭見つけることができた。

    * シジミ類(”ゼフ”以外) 三題

<ツバメシジミ>

<トラフシジミ>

<ムラサキシジミ>

          * 

<キマダラセセリ>

<ヒカゲチョウ>

        * 蛾 二題

<ビロ-ドハマキ>

<ヨツボシホソバ>

※ 何とも奇妙かつ美しい蛾二種に出会った。

★ 今日のトンボさん

<アキアカネ>
※ 高温に弱い本種はこの時季、平地で羽化し、気温が高くなる前に気温の低い山間部に移動するのだが、近年の早期の高温化現象による本種への影響は出ていないのだろうか.....

<オオシオカラトンボ(♂)>

<オオシオカラトンボ(♀)>

<ヤマサナエ>

<コオニヤンマ>
※ 今日はあちこちで本種に出会った。

<ノシメトンボ>

TRAIL (NO.74.32)2025年06月23日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

      * ゴイサギ 二題


(成鳥)

(幼鳥)

※ 近年、ゴイサギに出会う機会がめっきり少なくなった。
ゴイサギはもともと夜行性のサギなので、夜間に川や池などに出向いて魚やザリガニなどを漁る習性がある。このため、かつては夜間に外出すると飛びながら発するゴエーゴエーという、あのゴイサギ独特の鳴き声が空からよく聞こえて来たものであるが、最近はその声もほとんど聞くことがなくなってしまった。原因はいろいろとあるだろうが、ゴイサギの個体数そのものが減少していることは間違いないだろう。実際、ゴイサギだけではなく、コサギやアマサギなどの小型のサギ類も近年の調査で数が減少していることがわかっている。
ゴイサギの声は決して快いものではないが、その声を聞くと何故か懐かしさを感じるとともに、昔の長閑な田園風景が思い出されてくるのである。

           * 

<オオヨシキリ>

※ 赤い大きな口を開けてさえずるパフォーマンスこそが、まさにオオヨシキリを象徴する姿であると言っても過言ではないだろう。この画像を眺めているだけでも、あのオオヨシキリ独特の”仰々しい”鳴き声が聞こえてくるようだ。
ちなみに、オオヨシキリの口の中は赤味を帯びているが、コヨシキリの口の中は黄色味を帯びているので、口の中の色の違いからもオオヨシキリとコヨシキリを識別することができる。

<セッカ>

<サンコウチョウ>

※ ここのところサンコウチョウにはよく出会うが、このサンコウチョウは前回の営巣中の個体とは別の場所で撮った個体である。

★ 今日の”お花さん”

<アメリカオニアザミ>
※ 最近、時々見かけるようになってきたアザミの一種であるが、これはヨーロッパ原産の外来種のアザミである。
大きな株からはいくつもの花茎が伸び、葉の棘は、まさに鬼を連想させるには十分な鋭さをもっている。

<ママコノシリヌグイ>
※ 数ある植物の和名のなかでも、最悪の名前と言ってもいいほどの残酷な名前である。こんなにも可愛い花を咲かせるのに、全く気の毒としか言いようがない。

<ヒルガオ>
     * ネムノキ 二題



※ 同じネムノキの花でありながら、こんなにも色合いが違っている。
ここが自然の面白いところでもあるのだが、さてさて、眠気を誘うのはどちらの色の”おネム”だろうか.......

★ 今日の ”ちょうちょうさん”

   * ”ヒカゲチョウ” 二題

<ヒカゲチョウ>

<クロヒカゲ>

   * ”キマダラヒカゲ” 二題

<サトキマダラヒカゲ>

<ヤマキマダラヒカゲ>
※ 似た者同士というか、全く紛らわしい二種のチョウである。
上の二つの画像は、比較的それぞれの特徴がよく出ているので見分けやすいが、なかにはどっちとも言えない個体にも度々遭遇する。
識別は確かに難しい。しかし、その難しいところがまた自然観察の面白いところでもあるのである。

           * 

<ウラナミアカシジミ>
※ 今季出会うのは本種ばかりで、新鮮なアカシジミにはほとんど出会っていない。今季は個体数が少ないのだろうか、それとも観察の時季を失してしまったのだろうか.....

<クロコノマチョウ>
※ 本種は下のツマグロヒョウモン同様、もともと暖地性のチョウであるが、近年の温暖化の影響であろうか、両種とも生息域がどんどん北に延びているようだ。この近辺ではこの両者の生息環境は違うものの、もはや普通種と言ってもいいほどのチョウになっているような気がする。

<ツマグロヒョウモン>

<ヒメジャノメ>

<ヤマトシジミ>

     * ”セセリチョウ” 二題

<オオチャバネセセリ>

<キマダラセセリ>

★ 今日のトンボさん

     * ハラビロトンボ 二題



※ 両方とも♂の画像であるが、歳を取ってくると下の画像のようにどんどん黒味が増してくる。

<コフキトンボ>

<コシアキトンボ>

<アキアカネ>

<ショウジョウトンボ(未成熟)>

TRAIL (NO.74.33)2025年06月29日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

    * サンコウチョウ 二態




※ 今季二度目の”長雄”タイプとの出会いである。

      * クロツグミ 二態



※ 今日はと或る低山の林道で 行きと帰りの二度、本種に遭遇した。
最初の出会いの時はカメラを向けた途端に逃げられてしまったのだが、二度目の帰りの時はかなり遠方からこの個体の存在に気づくことができたので、用心深く歩を進めながら何とかシャッターを切ることができた。
もちろん、距離はかなりあり、また、環境的にも暗い場所だったので納得のいく撮影はできなかったが、何とか証拠の写真程度には残すことができた。
クロツグミは、この時季、山中でのさえずりはよく聞くが、姿を見るのはなかなか難しい鳥である。
従って、今日は 画像の出来不出来はともかく、本種を前にして何とかシャッターを切ることができただけでも運が良かったというべきだろう。

★ 今日の”お花さん”

     * ニワゼキショウ 二題

<ニワゼキショウ(白花)>

<オオニワゼキショウ>

※ ニワゼキショウの普通種は この時季よく見かけるが、オオニワゼキショウに出会える機会はそんなに多くはない。そんなオオニワゼキショウだが、今日私が出会った場所には本種が群生していた。こんな一面全体がオオニワゼキショウだらけの光景は今まで見たことがなかったのでとても新鮮な印象を受けた。
ちなみに、本種には”オオ”と名がついているが、普通種に比べると確かに背丈は若干高いが、
花冠自体は普通種の方が大きい。

      * ホタルブクロ 二題



※ 本当かどうかわからないが、かつて、子供達がこの花に蛍を入れて遊んだという話があるが、何だか子供達がそんな遊びをして楽しんでいる場面を想像するだけでも微笑ましくなる。今の時代には考えられないことである。
できることなら、私ももう一度子供時代に戻って、そんな遊びをしてみたい郷愁に誘われるが、今となってはそれは詮無いことである。

           * 

<ヒメヒオウギズイセン>

<ネジバナ>

<オオバギボウシ>

<ノカンゾウ>

★ 今日のトンボさん

    * オオシオカラトンボ 二題

(♂)

(♀)
           * 

<コオニヤンマ>

<アキアカネ>
※ 最初コオニヤンマを見つけてカメラに収めて、次に見つけたのが近くにいたアキアカネだった。アキアカネは最初は地面近くにいたのだが、私に気がついたのか、飛び上がり、近くの朽ち木に止まった。
事件が起きたのは、私がアキアカネにカメラを向けてシャッターを切った次の瞬間だった。アキアカネが朽ち木から飛び立つと同時に目にも留まらぬ速さでコオニヤンマが飛んできたのである。そして、次の瞬間にあっという間にアキアカネを捕獲してしまったのだ。それは 私にとっては あっと思う間もない まさに一瞬の出来事だった。
人間の目から見ると、トンボが飛び交っている風景は実に長閑にみえるが、トンボからしてみれば、それは やはり 食うか食われるかの厳しい弱肉強食の世界なのである。

          * 

<ヤマサナエ>

<ナツアカネ>

<モノサシトンボ>

<ホソミイトトンボ>

★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<ウラナミアカシジミ>

<ムラサキシジミ>

<キタキチョウ>

★ 今日の ”おまけ

<ニホンアナグマ>
※ こいつがで出てきたお陰で、クロツグミが飛び去ってしまった。