TRAIL (NO.72.103) ― 2023年10月04日
★ 今日の ”風景画”

★ 今日の”鳥さん”
* ウズラシギ 八題








* ダイゼン 三態



* トウネン 三態



* コチドリ 一題

※ 今季のシギ類の観察は全くの期待外れに終わってしまった。
六月頃はいつもの休耕田の状況も良好で、今季もシギ類の観察が大いに期待できそうだと喜んでいたのだが、いざシギ類の飛来最盛期の八月後半になってみると、何と休耕田の様相が全く変わり果てており、休耕田の水は干上がり、雑草が伸び放題という状況になっていたのである。
これでは、シギ類もたとえ当地の上空に飛来したとしても降りよう術もなく、結局、今季はいつもの休耕田で一羽のシギも観察することなくシーズンを終えることになってしまった。
六月頃はいつもの休耕田の状況も良好で、今季もシギ類の観察が大いに期待できそうだと喜んでいたのだが、いざシギ類の飛来最盛期の八月後半になってみると、何と休耕田の様相が全く変わり果てており、休耕田の水は干上がり、雑草が伸び放題という状況になっていたのである。
これでは、シギ類もたとえ当地の上空に飛来したとしても降りよう術もなく、結局、今季はいつもの休耕田で一羽のシギも観察することなくシーズンを終えることになってしまった。
全く予想だにしない結果になってしまったものである。
この時季いつもの休耕田でのシギ類の観察ができなければ、他に唯一期待が持てるのはこの周辺では多々良沼だけだ。しかし、私は多々良沼での観察はあまり好きではない。
たとえ多々良沼に運良くシギ類が飛来したとしても沼が広いので鳥との距離が遠過ぎて、私のカメラと腕ではまともな写真が撮れる保証が全くないのである。事実、これまでもまともな写真は一つも撮れた試しがない。
とは言うものの、この時季を失してしまったら今年度のシギ類の観察は全くのゼロになってしまうので、背に腹は変えられず、幾ばくかの期待を抱きながら様子見がてら本日多々良を訪れてみたというわけである。
幸い多々良沼はかなり落水が進み干潟が程よく露出し、何とかウズラシギなどの幾種類かのシギチ類の姿を観察することができた。
遅まきながら今季やっとシギ類との初めての対面を果たすことができたというわけだ。
* バン 二態


*

<ダイサギ>

<コウノトリ>
TRAIL (NO.72.104) ― 2023年10月05日
★ 今日の ”風景画”

★ 今日の”鳥さん”
* ツツドリ 五態





※ 土手を歩いていると、本種がいきなり土手の左方向から飛んできて目の前の土手を横切って、まるで”撮って....”と言わんばかりに近くのシンジュの木に止まった。
この個体、何回か小移動を繰り返したものの 遠くに飛び去ることもなく最後までしっかりと撮影に応じてくれた。
それは、もしかしたら ”去りゆく者”の私に対する挨拶がわりの今季最後の対応だったのかもしれない.......
季節は進み、繁殖という大仕事を終えた夏鳥たちは今次々に此の地を去り、今月の末には新たな客である冬鳥たちを迎え入れることになる。
季節は進み、繁殖という大仕事を終えた夏鳥たちは今次々に此の地を去り、今月の末には新たな客である冬鳥たちを迎え入れることになる。
* ノビタキ 五題





※ 毎年、秋のノビタキの観察はここから始まる。
この日も、"時季的には もう飛来している筈...."との予測のもとに当地を訪れると、やはり複数の個体が飛来していた。稲穂がたわわに実る水田地帯で今季お初の”秋ノビ”との出会いである。
この日も、"時季的には もう飛来している筈...."との予測のもとに当地を訪れると、やはり複数の個体が飛来していた。稲穂がたわわに実る水田地帯で今季お初の”秋ノビ”との出会いである。
* ゴイサギ 二題


(幼鳥)
※ 幼鳥はウオッチャーの間では別名”ホシゴイ”ともよばれ親しまれている。
もう、何十年も前の話になるが、私が”鳥見”を始めた頃、此の鳥に出会い、何の鳥だろうと心をワクワクしたことを懐かしく思い出した。
★ 今日の”お花さん”

<アキノノゲシ>
※ 何の変哲も無い地味な花であるが、私は晴れた秋空のなかで此の花が咲いている野原の風景を眺めるのが好きだ。

<ヒガンバナ>
※ 彼岸花は別名、曼珠沙華ともよばれている。その意味は天国に咲く赤い花。向こう(彼岸)に行くと本当に此の花が咲いているのだろうか......
真偽を確かめられる日ももうそう遠くはない年齢に差し掛かってきた。
真偽を確かめられる日ももうそう遠くはない年齢に差し掛かってきた。
今、こちら(此岸)では、最盛期は過ぎたとは云え まだまだ至る所で鮮やかな花姿を見ることができる。

<クズ>
* ”お仲間さん” 三題

<マメアサガオ(北アメリカ原産)>

<マルバルコウ(熱帯アメリカ原産)>

<ホシアサガオ(熱帯アメリカ原産)>
※ 上の三種は、どれも外来種であるが、此の時季 野山を歩くと至る所で出会うことができる。なかでもマルバルコウは花の色が鮮やかなので遠くからでも良く目立つ。可愛らしい花たちである。

<シロバナセンダングサ>

<ミゾソバ>

<コナギ>

<クルマバザクロソウ>
* 木本(果実) 三題

<ゴンズイ>

<ウメモドキ>

<オニグルミ>
※ 秋の深まりとともにクリの果実も熟し、ようやく我が家もクリ拾いが始まった。実りの秋本番である。
★ 今日の ”ちょうちょうさん”
* ヤマトシジミ 三題



※ チガヤ生い茂る土手の上をオスメス入り乱れて多数の個体が群がり飛んでいた。小さなチョウであるが、オスの翅は秋の青空を写し込んだように青く澄んでいる。それは、意識して見ようとしなければ見えない小さな小さな”秋の青空”である。
*

<ウラナミシジミ>
※ 秋の訪れとともに姿を見せ始めた典型的な秋のチョウであるが、今がピークか........

<キタキチョウ(秋型)>
※ このチョウは成虫のままで越冬するタイプである。
緑のなかで飛び交う黄色い姿がよく目立つ。

<アサマイチモンジ>

<ジャコウアゲハ>
★ 今日の ”トンボさん”

<アキアカネ>
※ 夏の暑い間避暑地で過ごしてきた彼らもようやく里帰りの時を迎え、今、繁殖活動に余念がない。

<ノシメトンボ>
* ミヤマアカネ 二題

(♂)

(♀)
*

<オニヤンマ>
TRAIL (NO.72.105) ― 2023年10月08日
★ 今日の ”風景画”

★ 今日の”鳥さん”
* アオゲラ 三態



※ 珍しく、向こうさんの方から私がいる近くの桜の木にやってきてくれた。
毎度のことであるが、残念がら今回も逆光気味でうまく色が出なかった。
アオゲラは英名が"Green Woodpecker"で、せっかく”Green”の名前が与えられているのに未だかつて私はまともな”Green”が撮れた試しがない。困ったものである。(笑)
毎度のことであるが、残念がら今回も逆光気味でうまく色が出なかった。
アオゲラは英名が"Green Woodpecker"で、せっかく”Green”の名前が与えられているのに未だかつて私はまともな”Green”が撮れた試しがない。困ったものである。(笑)
* ノビタキ 七題



*




※ 稲刈りが進む長閑な秋の田園風景でした。
* クロツグミ 二題


※ この時季 南下の途中 里山で見られるクロツグミは大概群れている。群れ自体は大きくはないが、観察されるときは複数の場合が多い。
山麓のムクなどの果実がよく付いている木々での観察が多いが地上に降りて採餌していることもある。繁殖時は鳴き声はよく聞くが姿はなかなか見られないので渡りの秋は姿を見るチャンスでもある。
山麓のムクなどの果実がよく付いている木々での観察が多いが地上に降りて採餌していることもある。繁殖時は鳴き声はよく聞くが姿はなかなか見られないので渡りの秋は姿を見るチャンスでもある。
* カケス 二題


※ この時季、カケスはどんぐり拾いに余念がない。
拾ったどんぐりをその場で食することもあるが、多くの場合、ドングリを咥えてどこに持ち去る。どこか、自分だけの秘密の場所に隠すためである。
ちなみに、この個体も、葉と幹の間の陰に必死になって餌を隠す行動を取っていた。
拾ったどんぐりをその場で食することもあるが、多くの場合、ドングリを咥えてどこに持ち去る。どこか、自分だけの秘密の場所に隠すためである。
ちなみに、この個体も、葉と幹の間の陰に必死になって餌を隠す行動を取っていた。
* コガモ 一題

※ 早くも冬鳥さん(winter visitor)たちが姿を見せ始めた。
これから、日を増すごとに冬鳥たちの数が増えてくる。
これから、日を増すごとに冬鳥たちの数が増えてくる。
★ 今日の”お花さん”

<サクラタデ>
※ タデ類の中でも、最も花が大きく、そして美しいタデである。

<オモダカ>
※ 毎年、この時季になると見られる水田植物である。
最近の多くの水田は整備が行き届いているので、この植物が観察できる水田は少なくなってきている。
最近の多くの水田は整備が行き届いているので、この植物が観察できる水田は少なくなってきている。

<ノハラアザミ>
※ 春のノアザミから始まり、秋のノハラアザミでアザミの花も終わりになる。当所では、まだちらほらと花が咲いているが、これから冷え込みが進むにつれて植物体は徐々に立ち枯れていく。

<アキノノゲシ>

<ナンテンハギ>
※ 別名、”フタバハギ”ともいうが、春の若葉は山菜として食べることができる。お浸しで食べても、味自体にはほとんど癖はない。

<ツリガネニンジン>
※ この時季になると、花数が少なくなり寂しくなるが、この可愛いらしい花の姿に出会うと何となく嬉しくなるものである。
そう云えば、低山ではリンドウの花もそろそろ見られる時季になってきたが、近年、ほとんど見に出かけていない。リンドウはこの時季センブリとともに会いたくなる花の一つであるが、今期は是非とも会いに行きたいものである。
そう云えば、低山ではリンドウの花もそろそろ見られる時季になってきたが、近年、ほとんど見に出かけていない。リンドウはこの時季センブリとともに会いたくなる花の一つであるが、今期は是非とも会いに行きたいものである。

<コヒルガオ>

<ヒガンバナ>
※ この植物の彼岸花や曼珠沙華などの和名には、何となく人間の”生き死”を匂わせるような響きがあるが、英名となると また 全然違ってくる。
ヒガンバナは英名では、"Red spider lily"という。
見た感じがそのまま名前になったような即物的な命名であるが、日本人と西洋人との感性の違いが表れているようで面白い。
ヒガンバナは英名では、"Red spider lily"という。
見た感じがそのまま名前になったような即物的な命名であるが、日本人と西洋人との感性の違いが表れているようで面白い。

<ハス(果実)>
※ まるで、アシナガバチの巣のようである。
ハスの名前は、これに由来している。
つまり、ハスは”ハチの巣(ス)”に似ているところから、それが”蜂巣(ハチス)”になって更に”ハス”に省略されてハス(蓮)の名前になったということである。
ハスの名前は、これに由来している。
つまり、ハスは”ハチの巣(ス)”に似ているところから、それが”蜂巣(ハチス)”になって更に”ハス”に省略されてハス(蓮)の名前になったということである。

<カラスウリ>
※ 大きな実がなるから”カラスウリ”、小さい実が成るものは”スズメウリ”.....
これ、本当の話で、実際にスズメウリとう植物があるのです!!.....(笑)
これ、本当の話で、実際にスズメウリとう植物があるのです!!.....(笑)
★ 今日の ”トンボさん”

<アキアカネ>
※ トンボは春から姿を見せ始めるが、春の比較的早い時季に出現するシオヤトンボなどから始まって、この時季に至るまでに色々な種類のトンボが出現しては消えていく。そして、最後に池沼などの水辺付近で数多く姿を見せてくれるのが赤とんぼ類である。なかでもアキアカネは数が一番多く、今日も沼の端でたくさんのアキアカネの姿が観察された。

<マユタテアカネ>

<シオカラトンボ>

<オオアオイトトンボ>
※ アオイトトンボの仲間は比較的低温に強く、他のトンボがいなくなった頃にも姿を時々見かける。
★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<モンキアゲハ>
※ 見た目、”大きい”と感じさせる大型のアゲハである。
他のアゲハ類と同じくミカン科の植物が食草である。
他のアゲハ類と同じくミカン科の植物が食草である。

<キタテハ>

<コミスジ>
TRAIL (NO.72.106) ― 2023年10月10日
★ 今日の ”風景画”

★ 今日の”鳥さん”
* オグロシギ 二態


※ カメラを覗いた瞬間、思わず”あっ....”という声が出てしまった。
”な、な、何だ、あの血は!!?.....”
見るからに痛ましくなるような血に染まった傷痕である。
”一体どうしたんだ!!?.......”
考えられることはただ一つ、猛禽に襲撃されたに違いない!!....
オオタカか、それともハヤブサか!!?.....
私は、かつて谷津の干潟でハヤブサがシギを襲った場面に遭遇したことがある。その時、私はダイシャクシギに焦点を合わせて観察していたのだが、突然、あのでかいシギが水中に身を伏してしまったのだ。
一瞬何事が起きたのか理解できなかったが、スコープから目を離し上空を見上げてわかった。一羽のハヤブサが上空を舞っていたのだ。
これで、全てが理解できた。シギたちはハヤブサの急襲を受けたのだ。
突然の急襲にダイシャクは水中に身を伏せるという行動をとったのだった。
そのあと、ハヤブサは何回か攻撃を仕掛けてきたのだが、ハヤブサが急降下をするたびにダイシャクは同じ行動をとった。
しかし、最終的に、この時ハヤブサに捕まったのはダイシャクシギではなく別のシギだったのだが、この時の息を飲む光景は今でも強く脳裏に焼きついている。
私はそんな過去の体験と重ね合わせながら、目の前の傷ついたオグロシギを見つめていた。
それにしても痛ましい傷である。今のところ致命傷になるような傷ではないようにも見えるが、相当なダメージを受けていることに間違いない。
果たして、この個体はこの後生き延びることができるだろうか.....
まだまだ旅の途中である。これから、海を越え、東南アジア方面まで飛んでいかなければならないのである。
何とか頑張って生き延びて欲しいと祈るばかりである。
”な、な、何だ、あの血は!!?.....”
見るからに痛ましくなるような血に染まった傷痕である。
”一体どうしたんだ!!?.......”
考えられることはただ一つ、猛禽に襲撃されたに違いない!!....
オオタカか、それともハヤブサか!!?.....
私は、かつて谷津の干潟でハヤブサがシギを襲った場面に遭遇したことがある。その時、私はダイシャクシギに焦点を合わせて観察していたのだが、突然、あのでかいシギが水中に身を伏してしまったのだ。
一瞬何事が起きたのか理解できなかったが、スコープから目を離し上空を見上げてわかった。一羽のハヤブサが上空を舞っていたのだ。
これで、全てが理解できた。シギたちはハヤブサの急襲を受けたのだ。
突然の急襲にダイシャクは水中に身を伏せるという行動をとったのだった。
そのあと、ハヤブサは何回か攻撃を仕掛けてきたのだが、ハヤブサが急降下をするたびにダイシャクは同じ行動をとった。
しかし、最終的に、この時ハヤブサに捕まったのはダイシャクシギではなく別のシギだったのだが、この時の息を飲む光景は今でも強く脳裏に焼きついている。
私はそんな過去の体験と重ね合わせながら、目の前の傷ついたオグロシギを見つめていた。
それにしても痛ましい傷である。今のところ致命傷になるような傷ではないようにも見えるが、相当なダメージを受けていることに間違いない。
果たして、この個体はこの後生き延びることができるだろうか.....
まだまだ旅の途中である。これから、海を越え、東南アジア方面まで飛んでいかなければならないのである。
何とか頑張って生き延びて欲しいと祈るばかりである。
* ツルシギ 七態







※ 今季の休耕田でのシギ類の”不作”から、今年は姿を見ることはないだろう、と半ば諦めていた矢先の出会いだったので嬉しい限りである。
* ダイゼン 四態




* トウネン 二態


* トウネン & オジロトウネン

* アオアシシギ 二態



※ ”キョキョキョキョ.....”と沼に響き渡るアオアシシギ独特の何とも云えない物悲しい声は日増しに物寂しさを感じさせるようになってきた秋の風情にしっぽりと嵌った音声である。
私は、アオアシシギの声を聞くと、西行の歌の一つである”心なき身にもあはれ知られけり鴫立つ沢の夕暮れ....”を想いおこす。
* ウズラシギ 二態


* コウノトリ 二態


※ ”見事!!.....”という他はない程の惚れ惚れとするコウノトリの飛翔姿である。こんな姿があちこちで見られるようになったらどんなにか素晴らしいだろうに......
★ 今日の”お花さん”

<スイレン>

<アサザ>

<ガガブタ>

<カントウヨメナ>
★ 今日の ”トンボさん”

<アキアカネ>

<アジアイトトンボ>
★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<アサマイチモンジ>

<キタテハ>

<イチモンジセセリ>
TRAIL (NO.72.107) ― 2023年10月11日
★ 今日の ”風景画”

★ 今日の”鳥さん”
* エナガ 六態






※ 今、北海道のシマエナガが人気らしいが、本州のエナガだって、可愛らしさにおいてはシマエナガには引けを取らない。
渡良瀬の河畔林では、エナガはすでにシジュウカラたちと混群をつくって冬季の生活スタイルに入っている。
渡良瀬の河畔林では、エナガはすでにシジュウカラたちと混群をつくって冬季の生活スタイルに入っている。
★ 今日の”お花さん”

<ヤブラン>
※ 河畔林の林床には広範囲にわたってヤブランが生育しているが、花はすでに最盛期を過ぎた。地表の緑の中にやさしく咲く薄紫色の花が魅力的だ。

<ミゾソバ>
※ 普通、ミゾソバの花はピンク色しているが、この個体は白味が強い。

<ヤブマメ>
※ このマメ科の植物は花が小さいので、意識して見ようとしなければ、なかなかその存在に気づけないのであるが、研究者の間ではこの植物は地中に閉鎖花をつけるユニークな生態を持っていることが知られている。
★ 今日の ”トンボさん”

<アキアカネ>

<マユタテアカネ>

<ミヤマアカネ>

<リスアカネ>
* イトトンボ 二題

<ホソミイトトンボ>

<オオアオイトトンボ>
※ 今日は10月の11日、今年もそろそろトンボの観察も終わりに近づいてきた。後一ヶ月もすれば、僅かな種を残して、ほとんどの種類のトンボが私の視界から消え去ってしまうことだろう。
これからの一ヶ月、残り少なくなってきたトンボとの出会いの機会は貴重である。
これからの一ヶ月、残り少なくなってきたトンボとの出会いの機会は貴重である。
★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<ウラギンシジミ>

<キタテハ>
TRAIL (NO.72.108) ― 2023年10月12日
★ 今日の ”風景画”

★ 今日の”鳥さん”
* アオゲラ 二態


※ いつものコースを歩いていると、突然右前方のコナラの林から、キツツキ独特のけたたましい声が聞こえてきた。
声のする方向に目を向けると、幹の陰にちらっと緑色の羽毛が見えた。
”アオゲラだ!!....”
急いでカメラを向けたが、なかなか姿を見せてくれない。それでも粘って、一瞬の動きに合わせて撮ったのがこの写真である。
”今更何を.....”であるが、やはり鳥の写真は難しい!!......
声のする方向に目を向けると、幹の陰にちらっと緑色の羽毛が見えた。
”アオゲラだ!!....”
急いでカメラを向けたが、なかなか姿を見せてくれない。それでも粘って、一瞬の動きに合わせて撮ったのがこの写真である。
”今更何を.....”であるが、やはり鳥の写真は難しい!!......
* カワセミ 三態



※ スカイブルーにコバルトブルー、青にも色々あるが、これは”カワセミブルー”である。どの青にも負けない美しいブルーである。
ちなみに、”カワセミブルー”は一般的な名前ではなく私の勝手な命名であることをご承知おき下さい。
ちなみに、”カワセミブルー”は一般的な名前ではなく私の勝手な命名であることをご承知おき下さい。
* シジュウカラ 二態


* ヤマガラ 一題

★ 今日の”お花さん”

<シラヤマギク>

<ヤクシソウ>

<ヤマハッカ>

<カツラ>
※ 歩いていると、どこからか、まるで醤油せんべいのような甘い匂いがしてきた。周囲の木々を見渡してみると、前方に一本の大きなカツラの木が目に入ってきた。”正体はこれだ!!....”
カツラは秋の落葉を迎える時季になると、落葉した葉っぱから、この醤油せんべいのような甘い香りを放出するのだ。何とも言えないカツラの葉独特の匂いである。この時季、山路を歩いていて、この匂いがしてきたら近くにカツラの木があることにすぐ気がつく。なかなか趣のある木である。
カツラは秋の落葉を迎える時季になると、落葉した葉っぱから、この醤油せんべいのような甘い香りを放出するのだ。何とも言えないカツラの葉独特の匂いである。この時季、山路を歩いていて、この匂いがしてきたら近くにカツラの木があることにすぐ気がつく。なかなか趣のある木である。

<オトコヨウゾメ>
※ 春には白っぽい小さな花が咲き、秋になると小さな花は可愛いらしい赤い果実に入れ替わる。花も果実もそんなに目立たないが風情のある低木である。

<クサギ>
※ 花弁のように見えるのは、花びらではなく萼である。赤い萼に抱かれた青い果実。青と赤の配色を施すことで、いやが上でも目立つ存在になる。
これは、鳥たちに果実の存在を最大限に知らしめるための植物の作戦である。
これは、鳥たちに果実の存在を最大限に知らしめるための植物の作戦である。

<タマゴタケ>
※ 食用になるということだが、私はキノコ類には一切手を出さない。
従って、キノコ類に関する知識はゼロである。
従って、キノコ類に関する知識はゼロである。
★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<ミドリヒョウモン>

<ヒカゲチョウ>
★ 今日の ”トンボさん”

<コノシメトンボ(♀)>

<ナツアカネ(♀)>

<マユタテアカネ(♀)>

<アキアカネ>
※ ”赤いのは♂、黄色いのは♀....”それはあくまでも一般的な知識であって、実際には♀であっても、このように赤化する個体もいるのである。
腹端の先に付いているのは卵である。
腹端の先に付いているのは卵である。

<オオアオイトトンボ>

<ホソミイトトンボ(越冬型)>
※ 本種には夏型と越冬型の二つのタイプがある。
越冬型は成虫のままで越冬することになるが、春になると鮮やかな青色を帯びるようになる。このイトトンボには、今年は、春から随分と楽しませてもらった。来年の出会いが楽しみである。
越冬型は成虫のままで越冬することになるが、春になると鮮やかな青色を帯びるようになる。このイトトンボには、今年は、春から随分と楽しませてもらった。来年の出会いが楽しみである。
TRAIL (NO.72.109) ― 2023年10月14日
★ 今日の ”風景画”

★ 今日の”鳥さん”
* オグロシギ 二態


* ツルシギ & オグロシギ

* ツルシギ 三態



* アオアシシギ 一題

※ 今日(10/13)の多々良沼は水の引け具合も程よく条件的には良かったが 意外とシギ類の数が少なかった。弁天側の干潟ではツルシギとオグロシギが一羽づつ観察されたのみである。
また、対岸ではアオアシが辛うじて二羽観察されたが距離が遠過ぎて写真も証拠写真の域を出るものではなかった。
また、対岸ではアオアシが辛うじて二羽観察されたが距離が遠過ぎて写真も証拠写真の域を出るものではなかった。
★ 今日の”お花さん”

<ツリガネニンジン>

<サクラタデ>

<アキノノゲシ>

<コウホネ>
★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<ウラギンシジミ(♂)>

<モンキチョウ>

<キタテハ>
★ 今日の ”トンボさん”

<アキアカネ>

<シオカラトンボ>
TRAIL (NO.72.110) ― 2023年10月15日
★ 今日の ”風景画”

★ 今日の”鳥さん”
* センダイムシクイ 五態





※ 春と秋に河畔林に立ち寄ってくれるムシクイであるが、秋はセンダイムシクイの独特な鳴き声である”チヨチヨギー.....”のさえずりが聞こえないので、姿を確認する以外に見つける手立てがない。散策途中で運が良ければ見つかるし、運がなければ出会うこともない。秋の河畔林で本種と出会う時は、毎年不思議と同じ場所になる。やはり、鳥には鳥の好みの場所があるのだろう。
* アカゲラ 三態



*

<アオゲラ>
※ ここのところ、アオゲラとアカゲラとの出会いの機会が多くなってきた。繁殖を終え、冬シーズンを前にして河畔林などの平地林に彼らの生活の場が移ってきたようだ。河畔林で、彼らの鋭い声が聞けるようになると河畔林も俄然活気付いてくる。

<シメ>

<ビンズイ>
※ いよいよ冬鳥たちの飛来である。
今日はシメとビンズイが河畔林で観察された。一般に、どの渡り鳥についても言えることだが、飛来したての個体は警戒心が強く落ち着かない。
この時季、たとえ姿を確認しても、警戒心が強くなかなか近づけさせてもらえない。従って、写真に収めるのも一苦労である。
今日はシメとビンズイが河畔林で観察された。一般に、どの渡り鳥についても言えることだが、飛来したての個体は警戒心が強く落ち着かない。
この時季、たとえ姿を確認しても、警戒心が強くなかなか近づけさせてもらえない。従って、写真に収めるのも一苦労である。

<イカル>

<エナガ>

<カケス>
※ ここのところ、河畔林のあちこちで観察される。どの個体も栗拾いならぬドングリ拾いに夢中である。
カケスは、拾い集めたドングリを自分だけの秘密の場所に隠す習性があるが、隠し場所はほとんど覚えており隠したドングリは後で皆食べられてしまうということである。
私と違って、記憶力が格段にいいらしい。(笑)
カケスは、拾い集めたドングリを自分だけの秘密の場所に隠す習性があるが、隠し場所はほとんど覚えており隠したドングリは後で皆食べられてしまうということである。
私と違って、記憶力が格段にいいらしい。(笑)
★ 今日の”お花さん”

<アオツヅラフジ>
★ 今日の ”トンボさん”

<リスアカネ>

<マユタテアカネ>
★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<ツマグロヒョウモン>
TRAIL (NO.72.112) ― 2023年10月17日
★ 今日の ”風景画”

★ 今日の”鳥さん”
* キビタキ 四態




※ 河畔林の中で、さえずりを頼りに一生懸命姿を探し求めていた春の日のキビタキ、そして繁殖を終え、越冬地に帰る途中に立ち寄ってくれた秋のキビタキ、どちらも同じキビタキに違いないが、秋のキビタキの行動からは繁殖という大仕事を終えた後のゆったりとした安堵感のような雰囲気が伝わってくる。
私が近づいても慌てて逃げることもなく、地面に降りたり、枝に止まったりと、木漏れ日溢れる林の一角でまるで道草を楽しんでいるかのように見えるのである。
私が近づいても慌てて逃げることもなく、地面に降りたり、枝に止まったりと、木漏れ日溢れる林の一角でまるで道草を楽しんでいるかのように見えるのである。
* アオゲラ 四態




※ クライマーが岩場を登る時に、絶対に守らなければならい基本がある。
それは、”三点確保”という登山技術だ。
手足の四点がいずれも岩を捉えた状態からは、いずれか一点だけを動かすという技術だ。これを守らないと、クライマーは岩場から滑落してしまう。
一方、鳥の世界でのクライマーはキツツキの仲間だ。観察していると、多くのキツツキ類は木という垂直の壁を苦もなく登っていく。もちろん、人間みたいに鎖やロープなど使っていない。それでも、彼らの備え持っている道具である特殊な構造をした脚や強靭な尾羽を縦横無尽に駆使して楽々と上に登っていくのである。彼らは超一流のクライマーである。
そして、超一流のクライマーである彼らは、絶対に基本を踏み外さない。
彼らが垂直の幹に止まっている時は常に両脚と尾羽の三点確保の姿勢を堅持しているのである。
それは、”三点確保”という登山技術だ。
手足の四点がいずれも岩を捉えた状態からは、いずれか一点だけを動かすという技術だ。これを守らないと、クライマーは岩場から滑落してしまう。
一方、鳥の世界でのクライマーはキツツキの仲間だ。観察していると、多くのキツツキ類は木という垂直の壁を苦もなく登っていく。もちろん、人間みたいに鎖やロープなど使っていない。それでも、彼らの備え持っている道具である特殊な構造をした脚や強靭な尾羽を縦横無尽に駆使して楽々と上に登っていくのである。彼らは超一流のクライマーである。
そして、超一流のクライマーである彼らは、絶対に基本を踏み外さない。
彼らが垂直の幹に止まっている時は常に両脚と尾羽の三点確保の姿勢を堅持しているのである。
私は、キツツキ類を見ると、いつでも”三点確保”という登山技術のことを思い起こす。
* シギ・チ 四題

<ツルシギ>

<オグロシギ>

<トウネン>

<オジロトウネン>

<ダイゼン>
※ この日の多々良沼ではこの5種以外に、対岸にアオアシシギが4個体ほど休んでいるのが確認できたが、シギ類の新たな動きはないようだ。
★ 今日の”お花さん”

<ガマズミ>
★ 今日の ”トンボさん”

<ホソミイトトンボ(越冬型)>

<ホソミイトトンボ(夏型)>
※ この時季、見かける個体は越冬型が多いが、数は少ないがまだ夏型も残っているようだ。
★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<クロヒカゲ>
TRAIL (NO.72.113) ― 2023年10月18日
★ 今日の ”風景画”

★ 今日の”鳥さん”
* エゾビタキ 二態


※ 渡良瀬緑地公園で今季初めて撮ったエゾビタキである。
これまで毎年この時季になると、公園内のアカメガシワの果実を求めて飛来していたエゾビタキであるが、ここ2、3年、アカメガシワの木が痩せ細ってきてそれに伴い果実の付き方も悪くなり、これまで飛来していたエゾビタキの数も激減してしまった。そんな状況の中での今日の緑地の”初エゾ”であった。
これまで毎年この時季になると、公園内のアカメガシワの果実を求めて飛来していたエゾビタキであるが、ここ2、3年、アカメガシワの木が痩せ細ってきてそれに伴い果実の付き方も悪くなり、これまで飛来していたエゾビタキの数も激減してしまった。そんな状況の中での今日の緑地の”初エゾ”であった。
* メボソムシクイ 三態



※ ここのところ、河畔林で頻繁に観察されているので、目下河畔林周辺を通過中なのかもしれない。今日も同じ場所で、4、5羽の個体を観察したから、どうやら彼等は小群で移動しているようだ。
* ”????” 二態


※ さて、さて、この鳥は?......
つい最近までNHKの朝ドラでやっていた”らんまん”の主人公、牧野万太郎風に語るなら、”おまん、何者じゃ!!?....”ということになるだろうか.....
残念ながら、一瞬の出現でこの二枚の写真しか撮れなかったので、同定が非常に難しいのであるが、羽をだらんと垂らした後ろ姿から、まずツグミの仲間であることが推測できる。しかし、ツグミやシロハラの飛来はまだ早すぎる。
つい最近までNHKの朝ドラでやっていた”らんまん”の主人公、牧野万太郎風に語るなら、”おまん、何者じゃ!!?....”ということになるだろうか.....
残念ながら、一瞬の出現でこの二枚の写真しか撮れなかったので、同定が非常に難しいのであるが、羽をだらんと垂らした後ろ姿から、まずツグミの仲間であることが推測できる。しかし、ツグミやシロハラの飛来はまだ早すぎる。
では、今の時季に見られるツグミ類と言ったら何になるか.....
先ず考えられるのは渡り途中のクロツグミやマミジロであるが、クロツグミの眉班はこの個体ほどは目立たない。ではマミジロか?....
しかし、マミジロにしては全体の体色が今ひとつフィットしない。
他に考えられるツグミ類はいないだろうか?......
いた、いた!!..... もう一ついた!!..... マミチャジナイである!!
そうだ、マミチャなら、季節も今であるし、白い眉班も目立つ。
それにメスの若い個体なら、この画像の個体と体色も合致している。
下腹の白色もよく似ている。欲を言えば胸や腹の正面からの写真が一枚でもあればそれが決定打になるのだが、残念ながら、ない。
ということで、一応、この時点ではこの画像の主をマミチャジナイということにしておきたい。
しかし、マミジロにしては全体の体色が今ひとつフィットしない。
他に考えられるツグミ類はいないだろうか?......
いた、いた!!..... もう一ついた!!..... マミチャジナイである!!
そうだ、マミチャなら、季節も今であるし、白い眉班も目立つ。
それにメスの若い個体なら、この画像の個体と体色も合致している。
下腹の白色もよく似ている。欲を言えば胸や腹の正面からの写真が一枚でもあればそれが決定打になるのだが、残念ながら、ない。
ということで、一応、この時点ではこの画像の主をマミチャジナイということにしておきたい。
もちろん他種の可能性も大いにありうるので、それが判明した時点で変更したいと思う。
★ 今日の”お花さん”

<クコ>
※ クコの花が咲き始めた。
何となく愛嬌のある可愛い花であるが、いつの間にか、そんな花が見られる季節になってしまいました....
何となく愛嬌のある可愛い花であるが、いつの間にか、そんな花が見られる季節になってしまいました....

<セイタカアワダチソウ>

<ミゾソバ>

<シロヨメナ>

<カマツカ>
★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<アサギマダラ>
※ 渡りの途中に立ち寄ってくれた ひと時の出会い......
オオムラサキに勝るとも劣らない美しい彩りに飾られたチョウである。
オオムラサキに勝るとも劣らない美しい彩りに飾られたチョウである。

<クロコノマチョウ>
※ いずれがチョウで、いずれが枯れ葉か......
動かなければ、そこにチョウがいることもわからないだろう。
動かなければ、そこにチョウがいることもわからないだろう。
★ 今日の ”トンボさん”

<リスアカネ>

<マユタテアカネ>

<ミヤマアカネ>
※ 真っ赤に染まったトンボたちは、 郷愁を誘うあの懐かしい”夕焼け小焼けの赤とんぼ”そのものです。
* オオアオイトトンボ 二題

(♂)

(♀)
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