TRAIL (NO.74.55) ― 2025年10月19日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

      * ハイタカ 三態





           * 

<トビ>
※ 上に掲げたハイタカはもちろんのこと、ほとんどの猛禽類は、その種類によって対象となる獲物は違うが、生きた昆虫や爬虫類、あるいは鳥や動物を積極的に襲って、それらの肉を食うことは共通している。
しかし、このトビだけは勇猛な猛禽類とはちょいと毛色が違う。
トビの食べ物は、一般猛禽類と違い、主に魚や動物などの死肉が中心なのだ。もちろん、生きた獲物を全然捕食しないということではない。昆虫やカエル、ヘビ、ネズミなどを捕まえることもある。しかし、中心になる食べ物はやはり、川に流れ着いた魚や動物などの死肉である。漁港などで、多数のトビが見られるのは漁師が捨てた魚などが簡単に手に入るからである。
私は、長年 渡良瀬でトビを見てきたが、そもそもトビが餌を食べているところを見た記憶がほとんどない。川の上空をゆっくりと飛んでいる場面を見ることがほとんどで、たまに地上に降りているのを見るときはトビが休息をとっているときである。
私はトビが飛んでいる姿を見ながら、いつも思う。
”あいつら、いつ、どこで餌を食っているのだろうか...... 腹は減っていないのだろうか.....”と。
カラスはトビを見つけると、すぐ近寄ってちょっかいを出して嫌がらせをする。トビが嫌がっていてもお構いなしだ。トビはカラスに積極的に反撃することもなく、カラスが諦めるまで逃げ続ける。トビの大きさはカラスの二倍以上はあるのだから、トビがその気になればカラスを追い払うことなど造作もないことだ。しかし、トビがカラスに積極的に反撃をすることは滅多にないのである。
いったいトビは弱虫なのだろうか、それとも争いを嫌う平和主義者なのだろうか。私は後者だと信じたい。
私はトビの生き様を見ているといつも宮沢賢治の詩を思い起こしてしまう。賢治のあまりにも有名なあの詩である。
私にとって、トビとは ”雨にも負けず風にも負けず、夏の暑さにも冬の寒さに負けず、空腹にも負けず、カラスがちょっかいを出してくれば、争いはつまらないから止めろとカラスを諭しつつ決して本気で相手にせず、怒りもしない。餌はたまに川に流れ着いた死んだ魚の肉を口にするだけで、愚痴もこぼさず文句も言わず、ただピーヒョロピーヒョロと歌を歌いながら大空を相手に悠々と飛んでいる、そんなイメージの鳥なのである。(笑)
私は、そんな独断と偏見に満ちた妄想を想い描かせてくれるトンビに大いなる親しみを感じるのである。

        * シメ 二態



※ 今日は結構な数のシメが群れで飛び交っていた。
まるで、冬の間の自分たちの落ち着きどころを探し回っているかのような忙しない動きであったが、ここにきていよいよ渡りが本格化してきたようだ。

      * ノビタキ 三題




※ ここは、私の家から車で5分くらいのところにある渡良瀬であるが、散歩がメインの時は、よくここを歩く。この時季、散歩の途中の私と渡りの途中のノビタキが出会う場所でもある。

       * カワセミ 三題


           * 




※ カワセミをカメラに収めたのは久しぶりだ。
だが、今日のカワセミは、ちと距離が遠すぎた。

★ 今日の”お花さん”

<ノコンギク>
※ 秋といえば菊の季節だ。
私は品評会に出品されるような豪奢な菊よりも野に咲く可憐な野菊が好きだ。

<セイタカアワダチソウ>
※ 今、あちこちでセイタカアワダチソウの黄色い花が目立っている。
周囲の緑と花の黄色のコントラストが見事である。

<ソバ>
※ 蕎麦畑の蕎麦ではない。他の雑草の中に混じって咲いていた蕎麦の花である。一粒の種がこぼれて、そこに根付いたものであろう。

<キクイモ>
※ 数は少なくなってきたが、まだ花が残っていた。
まるで、ヒマワリを小さくしたようでこの花を見ると気持ちが明るくなる。

★ 今日の ”トンボさん”

     * マユタテアカネ 二題

(♂)

(♀)
           * 

<アキアカネ>

<コノシメトンボ>
※ トンボの季節もいよいよ終わりに近づいてきた。これまで見られた種類もどんどん姿を消している。今見られるのは、ほとんどが赤とんぼの仲間である。それも、黒ずんだ年老いた個体ばかりだ。歳をとり、シミができシワがより色素が抜けて貧相な体になっていくのは人間だけではないのだ。自然は平等に生き物に歳をとらせている。

★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<ツマグロヒョウモン>

<ウラナミシジミ>
※ 秋のみの限定品であるが、まだ新鮮な個体が見られるのが嬉しい。

<キタテハ>

★ 今日の ”おまけ”

      * 或る日の土手の上



※ 時には人間が、また時には動物が、一つのモチーフとなって土手という”風景画”の一コマを彩る。

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