金山にて2016年01月04日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”<確認種数:26種>
(ツミ、ルリビタキ、トラツグミ、シロハラ、アオジ、ジョウビタキなど....)

     * ツミ(若鳥) 三態




      * エナガ 二態



      * ジョウビタキ 二態



       * ルリビタキ 二態



       * コゲラ 二態



       * 水辺にて




★ 本日の ”おっさん”と”鳥さん”の愉快な ”トーク



『あそこの黒い実、光ってるわ!!......』
『なんて、きれいなんでしょう!!....』
『まるで、黒い真珠みたい......』


『ほんと、よく光ってるなあ!!......』
『あれって、確か、ヤブランの実じゃなかったかなあ?.......』
『ねえ、おっさん......』
『そうでしょう!!?.......』
  おお、その通りじゃ......
  ヤブランじゃよ......


『ふ〜ん、ヤブランというんだ......』
『渡良瀬にもいっぱいあるから、いつも見てたけど、あたし、名前までは知ら なかったわ!!.....』
『あの実って、レンジャクさんがよく食べてるわよね.....』
『渡良瀬に来るレンジャクさんて、あの実がとっても好きみたい......』
『それにしても、よく光ってるわね......』
『ところで、おっちゃん、ヤブランて ランの仲間なの?.......』
   うん、それがのう、違うのじゃよ.......
  ランという名前がついているから、ついランの仲間だと思ってしまうが、    これはランの仲間ではないのじゃよ......


『えっ?違うの?.......』
『そんじゃ、何の仲間なの?......』
  おお、ジョビ男君、そこにいたんかい?.....
  それがのう、これが、またちょいとややこしくて、つい最近まではユリの  仲間に分類されておったんじゃが、APG分類体系という新しい分類法の登  場によって、ヤブランはユリ科ではなく、キジカクシ科ヤブラン属に分類   されることになったんじゃよ.....
『ふ〜ん、APG分類体系ね.....』
『何だか、難しそう......』
  そうだね.....
  APG分類体系というのは、DNAの解析を基にした分類法なんじゃよ.....
  つまり、ヤブランのDNAを解析したら、ヤブランはユリよりもキジカクシ   という植物の方により近かったというわけなんじゃよ.....
     これからの分類学は、動物、植物を問わず このAPG分類体系が主流になっ   ていくじゃろうよのう.....
  ああ、それから、一つ気になったことがあったので、注意をしておくが、   あの黒い”実”は、”実”ではなく、”種”じゃから間違いのないようにな.....
  一般に”実”は果実といい、”種”は種子というが、果実の中にあるのが種子   で、果実と種子はイコールではないということじゃ.....
     つまり、ヤブランの場合は、黒い実のように見えるものは、じつは種子が     すでに露出した状態になっていると考えられるのじゃよ......
『ふ〜ん、なるほどねえ.......』
『”実”ではなく、”種”か.....』
『おっちゃん、おれ、何だか少し頭がよくなったような気がするよ!!.....』
  ホ〜......そいつは良かったのう.....