TRAIL (NO.7201)2022年12月20日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

      * イカル 三態





※ イカルはやはり青空が似合う。

          *


<シメ>
※ 嘴の形状を見ればわかるように、シメはイカルと同じアトリ科の鳥である。この形状の嘴は、硬い果実を噛み砕く時に絶大なパワーを発揮する。

     * ルリビタキ 五態

 






※ ルリビタキの地鳴きとジョウビタキの地鳴きは非常によく似ているので、聞き分けはなかなか難しい。
私は、歩いていて 先ず声から鳥の種類を判断することが多いので、
ルリビタキの地鳴きやジョウビタキの地鳴きに出会うと、時には ジョウビかルリビかの判断に迷うこともある。

       * コゲラ 四態





※ この時季になると、鳥たちの食べる木の実は激減する。
そんな中で、最後まで残っているのが、このカラスザンショウの実である。
この時季この果実のあるところには、シジュウカラ、メジロ、ジョウビタキ、シロハラなど色々な種類の鳥が飛来する。
カラスザンショウの実は 餌が少なくなってきたこの時季、鳥たちにとって貴重な果実なのである。

      * ジョウビタキ 二態



           * 

<キセキレイ>

       * ビンズイ 五態






※ キセキレイとビンズイはセキレイ科で同じ仲間である。
渡良瀬では、セグロセキレイ、ハクセキレイ、キセキレイ、ビンズイ、タヒバリの四種が見られるが、通年観察できるのは留鳥のセグロセキレイ、ハクセキレイ、キセキレイの三種である。
ハクセキレイもかつては冬場のみ見られていたのだが、いつの頃からか一年中見られるようになってしまった。

       * クサシギ 二態



※ 渡良瀬の一角に、この時季、クサシギがよく飛来する場所があるが、いつも遠くから観察させてもらうだけで、決して私を近づけさせてくれない。
私の存在にいち早く気づき、パッと飛び立ってしまう。
休耕田で見るクサシギと違い、この時季の”渡良瀬のクサシギ”は なかなかいい写真を撮らせてくれない。

★ 今日の”お花さん”

<クコ>

<サルトリイバラ>

TRAIL (NO.7202)2022年12月21日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

      * コゲラ 八態










※ ススキの枯れた茎に取り付き、執拗に餌探しをしているコゲラである。
一般にコゲラは樹木の幹や枝に飛来し、幹や枝を登りながら餌探しをする場合が多いのであるが、時には上の画像のようにススキやヨシなどの茎に取り付いて、中に潜んでいる幼虫を捕食することがある。
その様子は、まるでオオジュリンがヨシの茎に取り付いて餌を探している様子にそっくりである。
もしかしたら、コゲラは虫の捕食の仕方をオオジュリンに教わったのかもしれない.....(笑)

       * アオジ 三態




※ 久しぶりに色鮮やかなアオジに出会うことができた。
アオジは、日当たりの良い開けた場所より、どちらかというと藪などの暗い場所で見ることが多い。すると、どうしても体色はくすんで見えてしまうのである。今日のように、黄色が鮮やかに見える個体との出会いは少ない。

       * カシラダカ 三態




※ 今季はこれまで個体数が少なく、今年はカシラダカの不作の年かなと思っていたのであるが、そんな心配はいらなかったようである。今日は一気に数が増えた。これで、おそらく、例年とあまり変わらない個体数になると思われる。先ずは一安心である。

       * イカル 二態



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<カケス>

★ 今日の”お花さん”


※ サザンカとバトンタッチか..... ヤブツバキの花がちらほらと咲き始めた。

TRAIL (NO.7203)2022年12月23日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

      * カワセミ 七態









※ 通常 カワセミと出会う時の状況は、まず前方遠くにカワセミの存在に気づく。そして、もっと近くへと欲を出し、歩を進める。しかし、その甲斐もなく、結局 最終的にはシャッターも切れずに逃げられる.....
これまで、そんなパターンを何回も何回も繰り返してきたのであるが、今日は違った。幸運なことに 向こうさんの方から私に近づいてきて、ちょうど私が立っていた岸辺の対岸に着地したのである。ラッキーであった。
こういうケースはあまりないのであるが、お陰様で、今日は魚を捕食する様子までしっかり観察することができた。

      * ルリビタキ 四態


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※ やっと渡良瀬の林でも ルリビの愛らしい姿を見ることができるようになった。欲を言えば、雄の鮮やかなブルーの成熟個体も飛来してほしいのだが........
           * 

<ジョウビタキ>

      * ビンズイ 五態






※ ビンズイの水浴シーンである。
これまで、結構いろいろな鳥の水浴場面に立ち会ってきたが、ビンズイの水浴シーンを見た記憶はほとんどないような気がする......
ビンズイは珍しい鳥ではないが、水浴場面となると、向こうさんの都合もあり、それは見ようと思っても簡単に見られるわけでもないのである。

   * ヒバリ 二態(と或る麦畑で.....)



※ 麦畑とヒバリ.....
懐かしい光景である。私の子供の頃は、周辺の農地はまだ二毛作が普通だった。
どこの農家でも稲刈りが終わると田んぼには麦の種が撒かれた。
冬は水田は麦畑に変わり、ヒバリの多くはそこを生活の場所としていたのである。冷たい北風に身を晒しながら野原を駆け回っていた子供時代、冬の麦畑には必ずヒバリがいたものである....。

TRAIL (NO.7204)2022年12月25日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

    * オシドリ 二十四題












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          *














※ 久しぶりに渡良瀬でオシドリを観察した。
今日はカワアイサ目当てだったので、実はオシドリのことは全く頭になかったのである。
いつものように、先ずカワアイサのいる水域に焦点を合わせて、遠くからカワアイサがいるかどうかを確認した。すると、水面にカモ類の小さな群れが浮かんでいるのが見えた。”カワアイサだ!!......” とっさにそう思った。
”よ〜し、今日は絶対に逃がさないぞ!!....”そう心に決め、とにかく遠回りをしながらカモがいる水域に少しずつ近づいて行った。
まだ、カモのいる場所まではかなりの距離がある。
カモに悟られないように身を隠しながら更に用心深く少しずつ歩を進めた。
やがて、やっと、カモが見えるところまでやって来た。
”やっぱり、カワアイサだ!!......” ”あれっ?オシドリもいる!!....”
しかし、この時は、まだオシドリが何羽いるかわからなかったが、オシドリの群れよりカワアイサの群れの方が上流にいたので、とりあえずカワアイサを先に撮ろうとカメラを構えた。その瞬間だった。”バタ、バタ、バタ!!....”
カワアイサに気づかれたのだ。万事休す.....
”ああ、オシドリも逃げてしまう!!......”瞬間そう思った。
しかし、どういうわけか、オシドリの群れはカワアイサと一緒には飛び立たなかった。運が良かった。”よ〜し、次はオシドリだ!!.....”
気持ちを”オシドリ撮り”の方に切り替え、これまた用心に用心を重ね遠回りしながら下流に向かった。カワアイサの警戒心も強いが、オシドリもカワアイサさに負けず劣らずの警戒心の強さなのだ。
少しでも、私の存在に気づかれたら、即その時点でアウトになってしまう。
とにかく、私は、オシドリに気づかれないようにと そのことだけに集中しながら下流に向けて少しづつ歩を進めた。
そして、やっと木陰の隙間から どうにかオシドリを観察できる場所にたどり着いた。
小さな隙間からの撮影には苦労したが、オシドリに最後まで気づかれずにどうにか写真に収めることができたのは幸運だった。

     * キンクロハジロ 一題


      * カワアイサ 一題


※ 逃げられた群れとは別の小群が下流にいたので、辛うじて一枚撮れた。
しかし、一枚二枚シャッターを切ったところで、結局この群れにも逃げられてしまった。全く警戒心の強いカモである。

    * キセキレイ 二態




      * カシラダカ 二態



       * アオジ 二態



TRAIL (NO.7205)2022年12月26日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

     * コジュケイ 六題








※ コジュケイは大正時代に狩猟目的で中国から移入された鳥であることは周知の事実であるが、この鳥は地上生活に著しく特化した鳥で、一日のほとんどは藪の中で群れで生活をしている。従って、個々の姿をじっくり観察できる機会は極めて少ない。散策の途中でコジュケイに出会う時はいつでも、前方の小径を藪から藪へと歩いて横切る時である。それは、一羽二羽の時もあるし、時には十羽近くの群れの場合もある。いずれの場合も早足で藪から藪へと素早く移動してしまい、途中で立ち止まってくれることはほとんどないのである。
従って、カメラを構えた時には、すでにコジュケイたちのほとんどは藪の中へ消え去ってしまっているというわけである。
渡良瀬で今日のようにコジュケイの群れをこんな風に写真に収められたのは恐らく初めてではないだろうか。
ちなみに、今日の群れは七羽だったが、それぞれがいつもより美しく見えたのは気のせいだろうか......

       * アトリ 四題





※ アトリとは今シーズン初めての出会いである。
秋になり、いつもアトリのことを頭に置きながら河畔林を散策して来たのだが、今日まで姿をついぞ見かけることがなかった。
今日河畔林で観察されたのは三羽の小群だったが、ここのところ、気温が低下し冷え込みが厳しくなってきたので、もしかしたら山間部から平地に移動してきたのかもしれない。
何れにしても、アトリの飛来数は、その年々で大きく変動するので、頻繁に観察できる年とほとんど見られない年があるのは事実である。
果たして、今季はアトリの当たり年だろうか、それとも不作の年なのだろうか.....
           * 

<カシラダカ>

<シロハラ>

<キセキレイ>

<クサシギ>

TRAIL (NO.7206)2022年12月27日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

      * アトリ 十二題






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           * 







※ 昨日に続き、今季二度目の出会いである。
小群ではあるが、昨日と同じ河畔林の一角で観察された。
もしかしたら、昨日と同じ個体かもしれない。

       * アカゲラ 四態





※ ちょこっと顔を見せると、すぐに木の裏側へ、またちょこっと顔を出すとすぐにまた裏側へ、まるでアカゲラとかくれんぼをしているようだ......(笑)

       * アオジ 六題







※ 思わず ”湯加減はどうだい....”と言葉がけをしたくなってしまうようなアオジの水浴シーンである。
 
          * 

<エナガ>

<シジュウカラ>

<ベニマシコ>

<カシラダカ>

<クサシギ>
※ 何としても、これ以上近づけさせてもらえない。
今日もあと一歩のところで、逃げられてしまった。残念!!.....

TRAIL (NO.7207)2022年12月28日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”


      * カワセミ 一題



※ 眼を見張るような美しさである。
本来ならば、この画像は背中中央に枝の影が入ってしまい、完全な失敗作であるのだが、今日のカワセミの画像はその影さえ黒くはならずに青みを帯びている。このようなことはカワセミ以外ではあまりみられない現象である。
カワセミという鳥は、このように光の強弱やどのアングルから光を受けるかで、現れる羽の色が変わってしまう。ある時は、濃いブルーになったり、またある時はエメラルドグリーンになったり、はたまた今日のように中間色になったりする。
では、なぜそのような現象が起きるのだろうか.....
それは、カワセミの羽毛が持つ独特の構造による。
カワセミの羽毛の輝きは構造色といって色素によって発色する色ではないのである。カワセミの場合、羽毛自体は色を持っていないが、羽毛の持つ微細構造が光を受けることによって青に輝いたり、グリーンに輝いたりするのである。
それにしても溜息が出るほどの見事な輝きである。

 * 水浴シーン 二種(シメ & エナガ









          *






      * ツグミ 一題



※ 依然として、数が少ないように思える。

       * ルリビタキ 一題


※ 前回もナンキンハゼの木に飛来していたが、この時季、ルリビは好んでこの木の実を採食しているようだ。

TRAIL (NO.7208)2022年12月29日

★ 今日の ”風景画


★ 今日の”鳥さん”

     * カワセミ 一題



※ 今日のカワセミである。
昨日のブログをご覧になった方はお分かりかと思うが、光の当たり具合によって、これだけ発出する色と輝きに違いが出てしまうのである。
全く不思議としか言いようのない自然が潜在的に持っている驚異の表現力である。

        * シメ 三題




       * ビンズイ 二題



       * ツグミ 一題


      * カワアイサ 十一題












※ 今日は私の勝ちである。(笑)
最後まで、私の接近に気付かなかった。いや、本当は気づいていたが敢えて逃げなかったと云った方がいいのかもしれない。
何れにしても、久しぶりに、逃げられずにカワアイサのいろいろな仕草を観察することができた。
カワイサの嘴は他のカモ類に比べると非常に細い。これは、カワアイサが魚食性のカモであることを示している。
一般に鳥類には歯がないが、このカワアイサは歯ではないが、歯のようなギザギザした嘴を持っている。
これは、魚を噛み砕くための歯ではなく、あくまでも魚を捕食するときの滑り止めみたいな働きをしている”歯”である。
一度くわえた魚を取り逃がさないようにするための適応であると考えられる。
いつもは、遠くから眺めるだけで個々の表情などあまり意識して観察したことのなかったカワアイサだが、今日のカワアイサはヤケに可愛らしく感じられた。これは気のせいだろうか、それとも歳のせいだろうか.......(笑)

      * キンクロハジロ 一題


      * オオバン 一題



TRAIL (NO.7209)2022年12月30日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

     * カワセミ 二態




※ 今日のカワセミである。
今日は 前回、前々回とも違う複雑な色を発出したカワセミになった。
おそらく、シャッターを切った瞬間の光の条件が同じにならない限り、カワセミの背中の色は微妙に異なった色に変化し続けるのであろう。
さて、次回のカワセミはどんな衣装を身に纏って私の前に姿を現すのだろうか、楽しみである。

       * カケス 六態







※ 私の存在に気がつかなかったのだろうか、それとも 気づいていながらも私を無視をしたのだろうか、人間の私にはカケスの気持ちなど知る由もないのであるが、私の前方に位置する水場に水を飲みに来たことは間違いのない事実だ。いつもは超がつくほどに警戒心の強いカケスが、近くに私がいても水場に飛来したということは、やっこさん、よほど喉が渇いていたのかもしれない.....

      * カシラダカ 二態



※ カシラダカは色彩的には地味な鳥なので、あまり話題に上ることもないが、こうして画像を改めて眺めてみると、羽毛の配色には複雑で きめ細かなデザインが施されていることがわかる。カワセミのような派手さはないが、これはこれで結構魅力的な羽毛の模様である。

       * クサシギ 三態




※ かなり遠くの位置から、前方にクサシギがいることはわかっていたのだが、残念ながら、今日もクサシギとの距離を縮めることができなかった。

      * セキレイ 二種

<セグロセキレイ>
           * 


<ハクセキレイ>

TRAIL (NO.7210)2022年12月31日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

     * カワセミ 二態




※ 本日のカワセミである。
今日で、連続4回目の写真撮影となったが、撮るたびに微妙に違う色を発色するカワセミの羽.....
なんとも不思議な鳥である。

      * ベニマシコ 六態


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※ 渡良瀬のベニマシコである。
これまでも、何回か見かけていた”紅い”ベニマシコだったが、なかなか写真に収めることができなかった。
今日は、運よく、程よい距離の枝に止まってくれたので、なんとか仕留めることができた。
これで、心置きなく年を越せるだろう......(笑)

      * ミソサザイ 八態


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※ 渡良瀬のミソサザイは久しぶりだ。
今日は、運悪く、出会った場所が暗くて、おまけに逆光気味だったので 思ったような写真が撮れなかったが、曲がりなりにも姿を写真に収められたことが何より嬉しい。

<アオジ>

<カシラダカ>

<ビンズイ>

<オオタカ>
※ 今日もカワアイサに逃げられてしまったが、逃した犯人は私ではなく、こいつだ!!......

<ジョウビタキ>
※ ” はい、わかりました!! 十分注意をしたいと思います。”(笑)

      * カワアイサ 二態



※ 今日も5羽いたが、オオタカのせいで、またしても逃げられてしまった。