TRAIL (NO.7288)2023年06月10日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

      * オナガ 五態







※ 繁殖期以外は集団で行動している鳥であるが、この鳥の個体数は一体増えているのか減っているのかよくわからない。
関東や長野辺りではごく普通に見られる鳥であるが、九州など西の地域には生息していない。また、世界的な視点で眺めても日本などの東の地域とスペインやポルトガルなどの西の地域に隔離分布して生息しているだけで他の地域には生息していない特異な鳥でもある。
我が家のゴミ捨て場などにもよく訪れ色々のものを食する雑食性の鳥であるが姿形は清楚で非常に美しい。ただ、難点はその鳴き声である。カラスの仲間だからしょうがないと言われればそれまでであるが、あの鳴き声さえ何とかなればもっともっと人間から愛される鳥になれるのにと思うと少し残念である。
 ”尾長鶏、鳴かずば天使のごとき清楚な鳥になりにけり” 字余り(大笑)

      * カワセミ 十態











       * 幼鳥 二題

<ツバメ>

<カイツブリ>

★ 今日の”お花さん”

<オオキンケイギク>

<ヤブジラミ>
※ こんなにも可愛らしい花を咲かせるのにヤブジラミ(藪虱)とは......
実は、ヤブジラミの名前の所以は、花ではなく果実にある。
この花の果実は所謂”くっ付き虫”とよばれている類の果実で、この果実が熟すとこの果実に触れた人や動物にくっついてしまうという形態的性質を持っている。それを人間は”虱”に見立ててヤブジラミという名前を付けたらしいのであるが、全く可哀想な名前を付けられてしまったものだ。
まさか名付け親は、朝ドラ”らんまん”の主人公ではないだろうな......(笑)

<ネジバナ>
※ 今年も芝生の中にこの花が目につくようになってきた。
一つ一つの花はこんなに小さくても、本種はれっきとしたランの仲間なのである。
芝生の中によく見られるのは、この花と芝生に棲み着いているラン菌との相性が良いからだと云われている。
ちなみに、ランは土中のラン菌の力を借りないと”独り”では発芽できないのである。

<ヘラオオバコ>
※ 私はこの花を見ると、つい夜空に打ち上げられた花火を連想してしまう。
確かこんなふうに開く花火があったような気がするのだが、私の思い違いだろうか........
それにしても愛嬌のある花である。


<ツルマンネングサ>

★ 今日のトンボさん

      * アキアカネ 二態



※ アキアカネが姿を見せ始めた..... と云っても、今 平地で見られるのはこの時期だけであり、常時平地で観察できるようになるのは夏の終わりから秋にかけてである。理由は、アキアカネは高温に弱いので、これから暑くなる夏場は気温の冷涼な山間部に避暑に出かけてしまうのである。夏が終わり、気温が下がって落ち着いて来ると”赤とんぼ”となって産卵のため里に下りて来る。
  
         * 

<ショウジョウトンボ>
※ 今季初めての”赤とんぼ”である。と、云ってもこの”赤とんぼ”はアキアカネやナツアカネなどの”赤とんぼ”とは同属ではない。
従って、アキアカネのように夏の間避暑のために山間部に移動することもなく、真夏の暑い盛りにもそこかしこの池沼で観察することができる。

<サラサヤンマ>
※ ここのところ、このトンボとよく出会っている。
もともと、このトンボの生息場所は林内のどちらかというと薄暗い場所なので、開けた池や沼では見ることはほとんどない。
今日も私が林内の小径を歩いていると、その小径を行ったり来たりしていた。
そのうち、どこかに止まるだろうと、じっとトンボの行方を見つめていたら、何と私が杖代わりに常用している竹の細棒に止まった。このトンボはあまり人を恐れないので、よく私のすぐ近くでホバリングをしたりするのであるが、まさか私の杖に止まるとは なんとも人懐こい可愛いトンボである。

<コオニヤンマ>
※ トンボという昆虫は、見た目以上に獰猛な生き物である。
捕まえた獲物は、すぐにムシャムシャ食べ出すし、時には飛んでいる蝶はもちろんだが同じ仲間であるトンボさえ捕らえて食してしまうことがある。
昨日はこオニヤンマが同種のコオニヤンマをくわえて飛んでいる姿も目撃した。トンボにとっては、自分以外の生き物は、全て”食材”ということだろうか......

<コシアキトンボ>

<シオカラトンボ>

★ 今日の ”ちょうちょうさん”

      * ツバメシジミ 二態



      * ヤマトシジミ 二態



※ どちらも小さな蝶である。カタバミやシロツメクサなどの花の近くをちまちまと飛び交っている蝶がいたら、多分”ヤマト”か”ツバメ”であろう。
あまり、人間にはチヤホヤされることのない蝶だが、その気になって観察すると、それはそれで可愛い蝶である。