と或る”水辺”にて2017年03月31日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

       * クイナ 十五態
















★ 本日の ”おっさん”と”鳥さん”の愉快な ”トーク


 おお、あそこに仲良く並んで立っているのは”土筆”じゃないか!!.....
 今年も”土筆”の出る季節がやってきたんじゃのう.....


『”土筆”?.....』
『おっちゃん、”ドヒツ”って何?......』
  ”ドヒツ”?.....
  何じゃ、それは?.....
  もしかして、”土筆”のことか?.....
『そう.....』
  ”そう”って.....
  お前さん、これまで何年、”鳥”をやってきたんじゃい?.....
  ”土筆”の読み方も知らんのか!!?....
  ”土筆”は”ツクシ”のことじゃろうが!!.....
  ”土筆”と書いて”ツクシ”と読むんじゃよ.....
『えっ?......』
『”ドヒツ”じゃなくて、”ツクシ”って読むの!!?....』
  そうじゃがな......
  もしかして、お前さん、人前で”ドヒツ”などと言わなかったじゃろうな?..
  もし、そんなことを人前で得意げに喋ったら、お前さんもわし同様に変人   扱いにされてしまうぞ!!......
『えっ? そ、そんな.....』
『あたいがおっちゃんと一緒にされてしまうなんて!!.....』
『嫌だわ、嫌よ!! 絶対に嫌!!......』

『ところで、おっちゃん、どうしてツクシのことを”土筆”なんて書いたのかし らね?.....』
  そりゃあ、見た通り、ツクシの形がまるで土に突き刺さった筆のように見   えたからじゃろうよ.......
『な〜んだ、そういうことか.....』


『ところで、おっちゃん......』
『”土筆”って何なの?......』
  ”何なの?”って......
  お前さん、学校で習わなかったのかい?.....
『うん.....』
『あたいの先生はね、おっちゃんにそっくりな先生だったんだけど、そういう ことについては、な〜んにも教えてくれなかったの.....』
『今から思うと、もしかしたら あの先生も”変人”だったみたい......』
  はあ???.....
『先生!!..... じゃなかった!!おっちゃん!!.....』
『もう、そういうことはどうでもいいからさあ、早く”土筆”のことを教えて  よ!!...』
  わかった、わかった!!....
  じつはのう、”土筆”というのは、植物学的には”胞子茎”とよばれている
   ”胞子をつくるための茎”なんじゃよ.....
『”胞子茎”?.....』
『あれっ?....』
『土筆って、”スギナの子ども”じゃなかったの!!?.....』
『だって、昔から”土筆だれの子、スギナの子”って言われてきたじゃな    い?.....』
  確かに.....
  でも、それは俗説なんじゃよ....
  スギナに関係あることは確かだが”スギナの子”ではないのじゃよ...
  スギナには”栄養茎”といって、主に光合成によって栄養をつくり出す茎    と、土筆のように胞子を作り出す”胞子茎”という茎があるんじゃが、
   土筆というのは、胞子を作り出す胞子茎のことを言っておるわけじゃが    な....
『ふ〜ん、なるほどねえ....』
『ところで、おっちゃん、スギナに葉っていうのはあるの?.....』
  葉っぱか?.....
  う〜ん、あることはあるんじゃが、スギナの場合は退化してしまって、
   ”袴(はかま)”とよばれている部分に変化してしまったのじゃよ.....
『ふ〜ん、”袴”というのは聞いたことがあるけど、もともとは葉っぱだったの か.....』
『植物って、退化することもあるんだね.....』
『ところで、おっちゃんは、”退化”ってしないの?......』
『たとえば、退化の結果”変人”になってしまったとか?......』
  何じゃと!!?.....

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