松田にて2017年03月15日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

      * ミソサザイ 一題


      * ベニマシコ 一題


      * カヤクグリ 一題


★ 本日の ”おっさん”と”鳥さん”の愉快な ”トーク


『あれっ?......』
『今、誰か、おらっちに何か言ったかな?....』


『な〜んだ、おっちゃんじゃないか!!.....』
『誰かと思ったよ......』
『おっちゃん、今、おらっちに何か言った?......』
  おお、言ったよ.....
『何て言ったの?......』
  あんなあ、今日のお前さんは、随分とお腹が膨らまっているようだが、い   ったい何をそんなに食べたのか?と聞いたんじゃよ.....


『な〜んだ、そんなことか?......』
『おらっち、別に食べ過ぎてお腹が膨らまっているわけじゃないよ!!.....』
『今日は、ちょっと寒いので、羽毛をふくらませて、羽毛の間にたくさんの空 気を溜め込んでいたのさ.....』
  ”羽毛の間に空気を溜め込んでいた”って?.....
『そうだよ....』
  何で、そんなことをするんじゃ?......
『あれえ?......』
『おっちゃん、そのことについては、ほんの二三日前に教えたばかりじゃなか ったっけ!!?.....』
  あれっ?... そうじゃったかいのう?......
『まったく、惚けてるんだから!!......』
『あのねえ、おらっち鳥族は、羽毛の間に空気をたくさん溜め込んでおけば、 それが一種の防壁となって、体から熱が逃げるのを防ぐことができるんだよ よ.....』
  ”体から熱が逃げるのを防ぐことができる”じゃと?.....
  どうして、そんなことが可能なんじゃよ?.....
『”どうして”って.....』
『そんなこと、学校でちゃんと勉強したはずでしょうに!!.....』
『おっちゃん、もしかして、理科の時間、寝ていたでしょう.....』
  ”寝ていたでしょう”って?.....
  何で、お前さんがそんなことを知っておるんじゃ?.....
  わしが寝ていたのを知っていたのは、当時隣の席だった美緒ちゃんだけの   はずじゃがのう......
  そういえば、あの美緒ちゃん、今頃、どうしているのかのう?....
『はあ????.....』
『ま、そういう個人的な話は、また後で聞くからさ....』
『要するに、空気は比熱が大きいでしょ、だから熱を伝えにくいということな んだよ!!......』
  ”空気は比熱が大きい”か......
  なるほどなあ......
  それで、わかったよ!!.....
  雪が降った寒い日などは、鳥さん達がよくお腹を膨らませているが、じつ   はそういう深いわけがあったということなんじゃのう....
『その通りだよ、おっちゃん!!.....』
  やっぱり、そういうことは本人に聞かないとわからないもんじゃて.....
『”わからないもんじゃて”って.....』
『だから!!この前、ちゃんと教えたと言ったでしょうに!!.....』
  ああ、そうじゃった、そうじゃったのう!!......
『ダメだわ、こりゃ!!.....』

菱・と或る水場にて(その3)2017年03月16日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

      * カワラヒワ 四題





       * ウグイス 二題



       * カケス 二態



      * エナガ 二態



      * ヒヨドリ 二題



       * ヤマガラ 二態



      * カシラダカ 二題



       * アトリ 二題



       * シメ 二題



     * シジュウカラ 二態



      * キジバト 二題



      * シロハラ 二態



★ 本日の ”おっさん”と”鳥さん”の愉快な ”トーク


『おっちゃん、この間は農作業中にもかかわらず、腹ぺこのおらっちのために カエルを一匹ご馳走していただきありがとうございました!!.....』
『お陰様で、飢え死にすることもなく 今日までこうしてどうにか生き延びるこ  とができています....』
『本当に有り難うございました!!......』
  いやいや、お前さんからそんなに丁重にお礼を言われると何だか気味が悪   くなってしまうから、もうその辺でカエルにまつわる口上は止めておく   れな......
  わしは、お前さんがあんまり腹を空かせてげっそりしている様子だったの   で、少しでも腹の足しになってくれればと思ってカエルを一匹捕まえて   差し出しただけなんじゃから.....
  で、今日、こうやってお前さんの元気な姿が見られて わしはとても嬉しく   思っているところなんじゃよ.....
  とにかく、飢え死にしなくて、ほんとうによかったよのう......
『返す返すも、有り難うございました!!.....』
  もう、礼は言わなくてもいいって!!......
  ところで、話は換わるが、お前さんはともかくとして、シジュウカラやヒ   ガラなどの小鳥さん達は、虫を一年間にいったいどのくらい食べておる   んじゃろうのう?.......


『小鳥さん達が食べている虫の数ですか?.......』
『おらっち、自分の食べる餌もままならない状態なので、他人様の食餌の様子 を観察して どうのこうの言う余裕など全くないのだけど、以前鳥仲間から聞  いた話によると、シジュウカラは一年間で約12万5千匹、ヒガラが約11万  3千匹、エナガが約9万6千匹食べるそうだよ.....』
  ひぇ〜!!.....
  あんな小さな体なのに そんなにたくさんの虫を食べているのか!!?.....
      ちょっと、わしには想像できんがのう....
  でも、考えてみると、鳥さん達がそうやって、たくさんの虫を食べてくれ   ているからこそ植物も葉を失うことなく生きていられるのだし、もし    も、虫を食べる小鳥さん達がいなくなってしまったら、地球上の植物と   いう植物は恐らく全滅してしまうことになるじゃろうのう......
  そう考えると、シジュウカラやヒガラさん達は自然が真っ当に維持されて   いく上で欠かすことのできない本当に有り難い存在だということがよく   わかるよのう.....

★ 今日の ”ちょうちょうさん”

<キタテハ>

<ルリタテハ>

<テングチョウ>

★ 今日の ”お花さん”

<ニオイタチツボスミレ>

と或る水場にて(その4)2017年03月18日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

       * アトリ 八題









    * シジュウカラ 二題




       * クロジ 二題



       * シメ 二題



      * シロハラ 二題



      * キジバト 二題



       * アオジ 二題



     * カシラダカ 二題



       * ウグイス 二題



       * ヤマガラ 二題



       * エナガ 二題



      * ヒヨドリ 二題



(注);ここ数回の観察により、少なくても16種類の鳥がこの水場を利用して    いるらしいことがわかった。
    この水場は、私の家から車でほんの15分足らずの場所にあるので、     今後も継続して観察してみたいと思っている。
    それにしても、三々五々飛来してくる鳥達のパフォーマンスは種類ご    とに みな個性的で、実に興味深いものがある......。
   
★ 本日の ”おっさん”と”鳥さん”の愉快な ”トーク



『あっ、野良犬だ!!.....』


『ほんとだ!!.....』
『可愛い顔つきだこと!!.....』
『あたい、前からあんな犬がほしかったのよ!!.....』
『うちに連れ帰って、飼っちゃおうかしら!!?.....』


『”飼っちゃおうかしら!!?”って......』


『ううん????........』
『ありゃ、犬じゃねえべな!!?.....』
『あいつは、タヌキだよ!!....』



『天にはコブシの花開き、地にはタヌキのお出ましか......』
『春だなあ!!.....』

と或る水場にて(その5)2017年03月19日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

      * コジュケイ 七題








          *

<ウグイス>

<シメ>

<カシラダカ>

<カケス>

<エナガ>

<ヒヨドリ>

<アトリ>

<シジュウカラ>

<アオジ>

<キジバト>

★ 本日の ”おっさん”と”鳥さん”の愉快な ”トーク


『お〜い、おっちゃ〜ん!!......』
『いい湯加減だよ〜!!....』
『おっちゃんも、いっしょに一風呂浴びて行かないか〜い!!?......』
  何?風呂じゃと!!?.....
  バカを言うでない!!.....
  いったい、今、何時だと思っておるんじゃ!!?......
  こんな明るいうちから風呂なんぞに入っていられるか!!......
  それに、今日は家でお孫ちゃんと入ることになっておるんじゃよ!!..... 
『お孫ちゃん?......』
『な〜んだ.... 先約があるんかい?..... 残念だなあ.....』
『ここの湯は花粉症にもよく効くのになあ......』

『ところで、おっちゃん、目の前に咲いているあの赤い花は何という花な   の?.....』


  ”赤い花”?.....
  おお、あれはボケの花じゃがな......
『”惚け”?......』
『ふ〜ん、”惚け”はおっちゃんだけだと思ってたけど、植物の世界にも”惚   け”がいたんだ.....』
  何じゃと!!?......
『昨日はコブシの花が咲き始め、今日はボケの花か.....』
『ああ、そういえば、今日はツクシも見つけたよ!!.....』
『おっちゃん、春が来たんだね〜......』
  そうじゃのう......
  ところで、お前さん、”春が来た”はいいが、いつまで風呂に浸かっている   つもりなんじゃ?.....
  そろそろ出ないと頭が”惚け”ちまうぞ!!......
『大丈夫、大丈夫!!.....』
『どんなに惚けても、おっちゃんほどにはならないからさ!!......』
  何じゃと!!?......

西長岡にて2017年03月23日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

      * ビンズイ 五態






      * キセキレイ 三態




     * キンクロハジロ 五題






★ と或る水場にて.....

       * メジロ 四題





      * コジュケイ 六態







★ 本日の ”おっさん”と”鳥さん”の愉快な ”トーク


『あれっ?.......』
『あれは、おっちゃんだよ!!.....』
『おらっちに何か言ってるみたいだ........』


『?????......』
『ぜ〜んぜん、聞き取れねえや!!.....』


『ええ?何だって!!?.....』


『もっと、でっかい声で喋ってよ!!.....』


『何?......』
『羽の色がどうしたって!!?......』

  あんなあ、お前さん達の羽毛って、どうするとあんなふうに いろいろな色   が出てくるのか?と聞いておるんじゃよ!!.....


『はあ?.....』
『おっちゃん、そんなことは基本中の基本だべな!!.....』
『今頃になって、何言ってんのよ!!?......』
『おっちゃん、歳いくつ?......』
  ”歳いくつ?”って言われてものう.......


『あんなあ、おっちゃん、羽毛の色というのはな、メラニンやカロテノイドと いった色素による場合と、羽毛にあたる光の反射による場合の二種類あるん だよ.....』
『黒とか灰、かっ色系の羽毛はメラニン色素によるもので、赤とかオレンジ、 黄色系の羽毛はカロテノイドによるものなんだよ......』
『ただし、メラニンは体内で生成されるが、カロテノイドは食物として外部か ら取り入れないと色が出ないのだよ.....』
『たとえば、おっちゃんもよく知っているフラミンゴさんなんかは、赤い色素 が入った食べ物を食べているから、あんなに鮮やかな赤い羽毛になるんだ  よね.....』
『だから、もし、フラミンゴさんに赤い色素が入った食べ物をやらなければ、 フラミンゴさんは”白い鳥”になってしまうということだよ.....』
  なるほどのう......
  そういうことだったのか......
『一方、カワセミさんやタゲリさんなんかのメタリックな羽毛の色は、反射光 による色彩なので、見る角度や光の量によっても色が変化するんだよ.....』
  なるほどのう.....
  さすがは”学者”さんだ、よくいろいろと知っておるのう.....
  この次生まれてくる時は、是非大学の教授にでもなって、鳥類学の講義で   もしてもらいたいものじゃて.....
  そしたら、わしも お前さんのいる大学に必ず入学するよ......
  な、いいじゃろう?.....
『”お前さんのいる大学に入学する”って?......』
『ムリムリ!!......』
『おっちゃんの偏差値マイナス75の頭じゃ、逆立ちしたって入れないよ!!』
  何じゃと!!......

松田にて2017年03月24日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

      * ルリビタキ 十四態



            *




          *






           *




      * ベニマシコ 八題



           *





           *



★ 本日の ”おっさん”と”鳥さん”の愉快な ”トーク



『ありゃりゃ?......』
『あれは、”イモムシ”か?......』


『ほんとだ!!.....』
『あれは、”イモムシ”だわ!!......』
『あんなに”イモムシ”がぶら下がって!!.......』
『何だか気持ちが悪いわね!!......』


『ほんとだ!!.....』
『凄い数の”イモムシ”だ!!......』
『”イモムシ”って、確か蛾の幼虫だったよな......』
『何という蛾なんだろう?......』
『おっちゃんが来たら聞いてみようっと!!......』


『それにしても、今日に限っておっちゃんの姿が見えないなあ......』
『ここのダム湖は自殺者が多いことで有名だから、もしかして、おっちゃ   ん........』


『あいつら、揃いも揃ってバッカじゃないの!!?.....』
『 どいつもこいつも いったい何を考えているのだろう?....』
『あれは、唯単にヤシャブシという木の花穂じゃないか!!......』
『それをイモムシだの、蛾だのって、まったく正気の沙汰とは思えねえよ!!...』
『いったい、何をどうやったら、ああいうバカな発想が出てくるのだろう?.』
『だいたい、イモムシがあんなにたくさん枝にぶら下がっているわけねえだろ うに!!....』
『やっぱり、これも あの変人さんの影響なのかなあ?......』
『昔の諺に”朱に交われば赤くなる”というのがあるが、変人と付き合っている と、やはり行動だけではなく、発想までおかしくなるもんかもなあ?......』
『おお、くわばら、くわばら!!.....』
『おらっちも脳細胞が変形しないうちに、早いとこ日本を脱出しなくちゃ!!...』
『とは言うものの、故郷の北国はまだまだ雪で真っ白なんだろうなあ.....』

西長岡にて2017年03月25日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

      * ホシハジロ 五題






★ と或る水場にて

       * アオジ 二題



       * カケス 三態




      * カシラダカ 二題



      * ウグイス 一題


    * カオジロガビチョウ 四題





       * メジロ 二態



        * シメ 三態




★ 本日の ”おっさん”と”鳥さん”の愉快な ”トーク


『あれっ?......』
『あそこでタンポポの花を眺めているのは、おっちゃんだよ!!.....』
『そういえば、ここのところ、急にタンポポの花が増えたよな......』
『ほら、あっちにもこっちにも咲いているよ!!......』
『あれっ? 向こうの方に咲いているのはシロバナタンポポだ!!......』
『前、おっちゃんから聞いたんだけど、ここにあるタンポポは総苞片が反り返 ってないからみんなニホンタンポポなんだってさ!!....』
『そう言われてみれば、確かに花の感じもセイヨウタンポポとは違がっている みたいだ.....』
『それにしても、溜め池の斜面一面の菜の花とタンポポは春のイメージにぴっ たしだね.....』
『風はまだまだ冷たいけど、春本番までは、あと少しの辛抱だ!!....』

三毳山・その他にて2017年03月28日

★ 今日の ”風景画”


★ と或る”水場”にて

       * ヒヨドリ 三態




★ と或る”水辺”にて

       * クイナ 三態





       * コチドリ 五題






      * クサシギ 三態




       * タシギ 五題






★ 帰宅途中の車道脇の電線にて......

       * ノスリ 三態




★ 本日の ”おっさん”と”鳥さん”の愉快な ”トーク



『ついにカタクリも花開き、いよいよ2017年の春本番の幕開けだわ!!......』
『それにしても、カタクリって、なんて可憐な花なんでしょうね!!.....』



『おやっ?......』
『あの白い花は、もしかしてニリンソウ?......』
『そういえば、いつか おっちゃんに教わったんだけど、イチリンソウ、ニリン ソウ、サンリンソウのなかで、ニリンソウだけは食べられるんだってさ.....』
『でも、人間のなかには、お馬鹿さんがいて、トリカブトをニリンソウと間違 えて食べてしまうことがあるんだって......』
『トリカブトってさ、天然の毒ではフグの毒に次いで猛毒だってことを知らな いのかしら?.....』



『あれっ?.....』
『あれはモミジイチゴの花じゃないか!!?......』
『うわあ、もう咲き出したんだ!!.....』
『あのキイチゴの実はオレンジ色をしていてさ、とっても美味しくてさ、食べ 始めると止まらなくなってさ、ついつい食べ過ぎてしまうんだよね.....』
『ああ、何だか、もう食べたくなっちゃったな.....』
『あたい、六月になったら、絶対ここに食べに来ようっと!!......』

松田にて2017年03月29日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

       * ミソサザイ 三態




       * オシドリ 三題




★ 本日の ”おっさん”と”鳥さん”の愉快な ”トーク


  あれっ?......
  頭の その黒い帽子は?......
  お前さん、もしかして、"コガラ"ちゃん?......
『そうよ.....』
  おお、やっぱり、そうか!!....
  さっきまでそこに空太郎(シジュウカラ)がいたもんだから、
  わしは、お前さんもてっきり空太郎(シジュウカラ)かと思ってたよ!!
  いやあ、それにしても、久しぶりじゃのう......
  この辺でお前さんに会うのは何年ぶりじゃろうかのう?......
  ところで、お前さん、体の羽毛がぼさぼさで随分と酷いことになっておる   ようじゃが、いったいどうしたのじゃ?.......
『はずかしい!!.....』
『あたい、今、お風呂から出たところなの!!....』
  なに!!?.....
  風呂上がりだと!!?......
  こんな真っ昼間から風呂に入って、もし変人に覗かれでもしたらどうする   んじゃい?.....
『変人?.....』
『あたいの知っている変人は、今のところ、おっちゃん一人だけなんだけ   ど.....』
『おっちゃん、もしかして、覗きとかをやってるの?.....』
  何じゃと!!?.....
  いい加減にせい!!.....

  ところで話は換わるが、お前さんのぼさぼさ羽毛を見て、ふと考えたの   じゃが、鳥さん達の羽毛って、数はどのくらいあるんじゃろうの      う?......


『あっちゃー......』
『あのおっさん、また変なことをいいだしたぞ!!.......』

  お〜い、そこにいるカラスの兄ちゃんとモズの兄ちゃん!!.....
  どっちでもいいから、教えてもらえんかいのう?.....


『ほら、きなすった!!.....』
『おら、知らないよ!!....』
『モズの兄ちゃん、あとは頼むよ!!....』


『なに?なに?おれ!!?.....』
『ずるいよ、カー君!!.....』


『まったく、変なことばっかり聞いて、何て面倒な人なんだろう!!.....』


『あのねえ、おっちゃん、これはおらっちが と或る人間からこっそり聞いた話 なんだけどさ.....』
  人間から聞いた話?.....
『そうだよ....』
『だって、こんなバカなことをやるのは人間しかいないもの!!....』
  バカなことって何じゃ?......
『ある人間のお馬鹿さんが鳥さん達の羽毛を一本一本引っこ抜いて数を数えた んだって!!....』
  一本一本か!!?....
『そうだよ!!.....』
  世の中には暇人がいるもんじゃのう......
『人ごとみたいに言わないでよ!!....』
  ????.....
  で、一本一本数えた結果はどうじゃったのじゃ?.....
『それがねえ、おらっちもびっくりしちゃったんだけど、何とハチドリが(540本)、ツグミが(5521本)、カケスが(6300本)、コガモが(11500本)、コハクチョウが(25216本)だったんだって!!.....』
  ひぇ〜!!....
  こいつはたまげた!!....
  わしの想像以上の数じゃのう......
『そうだよねえ.....』
『おらっちも鳥ながらとってもびっくりしちゃったもの!!.....』

『ところで、おっちゃん......』
『おっちゃんの髪の毛って何本くらいあるの?......』
  さあな.....
  数えたことがないからわからんのう...
『だって、最近、超薄くなってるみたいだから数えるのなんて超簡単でしょう に!!......』
『すぐ数えてみてよ!!.....』
  何じゃと!!?.....

と或る”水辺”にて2017年03月31日

★ 今日の ”風景画”


★ 今日の”鳥さん”

       * クイナ 十五態
















★ 本日の ”おっさん”と”鳥さん”の愉快な ”トーク


 おお、あそこに仲良く並んで立っているのは”土筆”じゃないか!!.....
 今年も”土筆”の出る季節がやってきたんじゃのう.....


『”土筆”?.....』
『おっちゃん、”ドヒツ”って何?......』
  ”ドヒツ”?.....
  何じゃ、それは?.....
  もしかして、”土筆”のことか?.....
『そう.....』
  ”そう”って.....
  お前さん、これまで何年、”鳥”をやってきたんじゃい?.....
  ”土筆”の読み方も知らんのか!!?....
  ”土筆”は”ツクシ”のことじゃろうが!!.....
  ”土筆”と書いて”ツクシ”と読むんじゃよ.....
『えっ?......』
『”ドヒツ”じゃなくて、”ツクシ”って読むの!!?....』
  そうじゃがな......
  もしかして、お前さん、人前で”ドヒツ”などと言わなかったじゃろうな?..
  もし、そんなことを人前で得意げに喋ったら、お前さんもわし同様に変人   扱いにされてしまうぞ!!......
『えっ? そ、そんな.....』
『あたいがおっちゃんと一緒にされてしまうなんて!!.....』
『嫌だわ、嫌よ!! 絶対に嫌!!......』

『ところで、おっちゃん、どうしてツクシのことを”土筆”なんて書いたのかし らね?.....』
  そりゃあ、見た通り、ツクシの形がまるで土に突き刺さった筆のように見   えたからじゃろうよ.......
『な〜んだ、そういうことか.....』


『ところで、おっちゃん......』
『”土筆”って何なの?......』
  ”何なの?”って......
  お前さん、学校で習わなかったのかい?.....
『うん.....』
『あたいの先生はね、おっちゃんにそっくりな先生だったんだけど、そういう ことについては、な〜んにも教えてくれなかったの.....』
『今から思うと、もしかしたら あの先生も”変人”だったみたい......』
  はあ???.....
『先生!!..... じゃなかった!!おっちゃん!!.....』
『もう、そういうことはどうでもいいからさあ、早く”土筆”のことを教えて  よ!!...』
  わかった、わかった!!....
  じつはのう、”土筆”というのは、植物学的には”胞子茎”とよばれている
   ”胞子をつくるための茎”なんじゃよ.....
『”胞子茎”?.....』
『あれっ?....』
『土筆って、”スギナの子ども”じゃなかったの!!?.....』
『だって、昔から”土筆だれの子、スギナの子”って言われてきたじゃな    い?.....』
  確かに.....
  でも、それは俗説なんじゃよ....
  スギナに関係あることは確かだが”スギナの子”ではないのじゃよ...
  スギナには”栄養茎”といって、主に光合成によって栄養をつくり出す茎    と、土筆のように胞子を作り出す”胞子茎”という茎があるんじゃが、
   土筆というのは、胞子を作り出す胞子茎のことを言っておるわけじゃが    な....
『ふ〜ん、なるほどねえ....』
『ところで、おっちゃん、スギナに葉っていうのはあるの?.....』
  葉っぱか?.....
  う〜ん、あることはあるんじゃが、スギナの場合は退化してしまって、
   ”袴(はかま)”とよばれている部分に変化してしまったのじゃよ.....
『ふ〜ん、”袴”というのは聞いたことがあるけど、もともとは葉っぱだったの か.....』
『植物って、退化することもあるんだね.....』
『ところで、おっちゃんは、”退化”ってしないの?......』
『たとえば、退化の結果”変人”になってしまったとか?......』
  何じゃと!!?.....